日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

一路、唐津へ

ラーメンでどっと疲れたので、もう唐津に移動しましょうそうしましょうと、博多駅までタクシー。博多駅構内を徘徊して(昔は、私の旅行の楽しみといえば、初めての駅を徘徊することであったなあ…)満足し、12時51分の地下鉄空港線に乗車。唐津まで一直線。筑肥線の沿線風景、線路の脇に迫る海、唐津湾を堪能して、あっという間に唐津着。
ところで、自分の中での距離感覚は、完全に鉄道が基準になっている。どこを訪れても、自分が距離感、位置を把握するための座標は常に駅に置かれており、駅をパスして空港とどこかを往復したりすると、そこを訪れた、という気にまったくなれない。
旅先での移動もそうで、それが鈍行であったとしても特急であったとしても、鉄道で移動することで、初めていろいろな地点の間の関係性を自分の中で「掴んだ」状態になれる。だから、車での旅行なんて考えられない。鉄道か、バスか、歩くか。まあ、近距離ならタクシーもいいけれど。これをやらないと、その地に旅行したきになれないのだ。これは私固有の特殊な現象なのか、ある程度は普遍的なことなのかしら。
閑話休題唐津駅前も、小雨がそぼ降っていた。街のなかを歩こうかと思ったが、雨と荷物と腰の状態と相談するとそういう気にもなれず、とりあえず、駅前にある観光施設だけ訪れてみる。
唐津市ふるさと会館アルピノ。ようするに、観光案内所とおみやげ屋と喫茶店が一緒になったような、地方によくある施設なのだが、一画に唐津競艇の場外船券売り場があり、そこだけ鉄火場、というか、非常に退廃的な空気が漂っていた。あーなるほど、こっち方面から金が出て作られた施設なのだろう、と予想はついたが(間違っていたらごめん)、ちょっと、どうかと思った。
それから、商店街のアーケードを通り、歳末売り出しの抽選に何十人も行列を作っている様を物珍しく眺め(早く並んだほうが当たりが出やすいのだろうか)、タクシーを拾って本日のお宿、水野旅館へ。