日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

馬鹿馬鹿しさに涙する

起きたら8時。12時間、昏々と眠り続けたらしい。実に爽やかな寝覚め。腰は…まだちょっと痛い。部屋であっさりした朝食を済ませ(しかし、これもまた美味い…)、9時過ぎに出発する。宿の外にすぐ砂浜が広がっており、風景が美しい…

唐津城の石垣の脇を抜けて、太鼓橋を渡ると、宝当神社にわたる桟橋、「宝当桟橋」がある。宝当神社という名前は前からあったのだが、それにあやかって訪れる人が増え、島でも町おこしの一環に、ということでPRをはじめて、ついには島に宝くじ売り場までできたそうな。ネタになりそうなので、早速突貫してみようではありませんか。昨晩、宿の人に「明日は宝当神社に行こうと思って…」と言ったら「ああ、まあ、話の種に…」と微笑していたので、地元でも、なんというか、まあ、そういう認識であるらしい。

定期船は一日6便。これ以外に、海上タクシーがピストン輸送しているらしい。ジャンボ宝くじのシーズンには乗り残しも出ると言うが、ジャンボが終わったこの時期は、まあ落ち着いたものであった。

唐津城を望む桟橋から出た船(200円也)は、わずか10分弱で、宝当神社のある高島へ。観光客と地元の人が4:6くらいの感じだったが、時期によっては観光客だらけになるのだろう。鄙びた島に降り立つと、まず、迫ってくるのがこれ。

なにやら、縁起物を売る店であるらしい。とりあえず華麗にスルーして、神社におまいりする。

小さな神社である。社に入ると、中には全国から届いた「宝くじ当たりました!」のお手紙がべたべたと貼られていた。なにかに似ている、とおもったが、ああそうだ、京都の清水寺にある、地主神社に似ている。このネタテイスト。大変素敵である。

島は、本当に、人が歩くための路地しかないような静かな島。この神社のお陰で町おこしができて結構なことであるが、快く思っていない人もいるんだろうなあ。さて、先ほどの「宝当乃館」に戻り、中に入ると、いや、これも、なんというか、大変素敵なセンスが横溢していて、まことにもっておめでたい。


中に宝くじを入れておく「宝当袋」、ニュー宝当袋「輝き2000」、スーパー宝当袋「玉光3000」、はちまきを超えたすごいヤツ!「かちまき」、当たりをおさえてください「ぶんちん高島だ〜」、携帯用吸殻入れ「宝当にくびったけ」、お子様に大人気駄菓子詰め合わせ「だがしま」、「当たりがいがある貝」、「お願いかなう貝」、神棚風宝くじ入れ「宝当乃館だな〜」、うちわ「えんぎよき風」、コツコツと手作りです「高島あたりがね」…。
なんというか、人間、生きるって大変だな、と思うわけである。そういう私も、神社でお札を一枚、それから、初夢宝くじを10枚、購入してしまったわけですが…。
ぐったりして表にでると、こんなものが。

……さあ、帰ろう。