日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

風情のある旅館

佐渡汽船の両津港から歩いてすぐ…というには若干遠い距離を、霧雨の中、50過ぎの営業のおじさんと仲良く相合傘で歩けば、本日のお宿、金沢屋旅館である。楽天トラベルで予約、朝食付き5000円。
古い、いかにも風情のある門構えだが、格式があるというのでもなく、時代がついた駅前旅館の豪華版といったところか。しかし、扉くぐって声を掛けても誰も出てこない。10時の船で着くとは言っておいたのだが…。5分近く待って、ぬぼ、っと暗闇から宿のご主人が登場。いかにも新潟、な朴訥とした感じの人であった。
入り口脇のショーケースにこんなものが飾られているので、なるほど、歴史はある旅館のようだ。

客室は2階、なぜか次の間付き。

床の敷かれた次の間には、何故か立派な鶴の絵が。

この後、風呂に入ったのだが、妙に浴槽が浅かったりお湯が熱かったり、その他いろいろと、宿全体としていまいち間尺の狂う、というかやや関節を外されるような感覚があるものの、総じて居心地は悪く無し。これで5000円は立派だ。FOMAは通じないけど。宿の責任ではないし。
今、さっき買った真野鶴の大吟醸を飲みながらこれを書いている。辛口でこくがあって実に旨い酒だなあ、と。