日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

六本木へと

大手町から千代田線で乃木坂。ギャラリー間で「スティーヴン・ホール展」をちらっと覗いたのち、東京ミッドタウンの脇を抜けて、AXISへ。ギャラリーで開催中の「スーパーノーマル」展を。
http://www.axisinc.co.jp/events_f/supernormal/supernormal.html
「あまりに普通すぎてデザインを意識させないもの」たちを集めたデザイン展なのである。ジャスパー・モリソンやらヤコブセンやら渡辺力やらがデザインした「いかにもセンスがいい」品物と同列に、食卓塩の瓶やグッドデザインの醤油さしと言った、「ああ、日常に溶け込んでいるけど良く見るとさすが」みたいなものがならび、さらに分け隔てなく、便所サンダルやら、スーパーのありふれた買い物籠やら、古い八百屋で使うような変哲無いザルやら、クリーニング屋がくれる針金ハンガーやらが並んでいる。そして、そこに混じってなぜか本物のアヒルの卵まで。
普段、本当に意識しない、というか、ぶっちゃけセンスわるー、みたいに思っている品物が、こうやって並べられることであら不思議、気が付かなかった愛情を催させたり。いややっぱりダサいよこれ、と思ったり。とにかく、集めて並べた企画の勝利だと思った。面白いですよ。
その後、AXISビルを徘徊して、高校生のときになくなってしまったゲーム専門店「六本木プレイシングス」の跡地…今は刃物の店になっている…で遠き昔に思いを馳せる。閉店セールのときになんか貰った記憶があるな。んで、大改装して広くなったが、相変わらず何でも高い雑貨屋さんの「リビング・モティーフ」も眺める。英国紳士にとって傘は絞れば絞るほどカッコいい、というのを体現するような極細の傘があり、感心する。値段は3万円だが。
ここからさらにお散歩。こちらも新装なった青山ブックセンターで1時間以上。西原理恵子のサイン本を買ったり、他にも数点購入、立ち読み。六本木ヒルズまで出て、電車の人となる。