日毎に敵と懶惰に戦う

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菅野美術館

仙台駅から14時43分の東北本線に乗って、塩釜まで。ここから、菅野美術館というところへ向かう。当初の予定には無かったし、というか名前すら知らなかったのだが、せんだいメディアテークに置いてあった『伊達人』という文化情報誌の記事を見て、阿部仁史設計と知り、俄然興味を持ったのだった。行って見ねばなるまいて。
http://www.kanno-museum.jp/
駅で降りても良くわからず、車内から見えた丘の上のそれっぽいものに向けて歩く。菅野さんというお宅があったので、おおここか、と坂道を登って見えた!

んだけれど、どうやらご自宅の敷地内に入り込みそうになっていたらしい。すみませんでした…。建物はそこに見えているのだが、ぐるぐると迷いながら回りこんで(案内看板はきちんとあったのだけれど)、随分かけてやっとたどり着く

300円払って中へ。小さな美術館で、彫刻が8つ展示されているだけなのだけれど、外観とは打って変わって白い壁、しかもエンボス加工が施された鉄板が複雑に絡み合い、いくつもの小部屋に分節された空間を、階段を使って少しずつ降りていく体験が面白い。これはびっくり。静かな白い空間の中で鑑賞する彫刻も、なかなか味わい深いものがあり、ジャコモ・マンズーの枢機卿とか、粒ぞろいなのであります。思いもかけず素敵な体験ができた。



ところで、この美術館の崖下が菅野さんという方のご自宅のようであるのだけれど、庭とか見るに、半端無いお金持ちのようで、こっちはこっちで凄いのであった…。帰りは、美術館で貰った地図を頼りに、近道を通って塩釜駅まで無事到着。あらかじめ道順は調べておいたほうが良いですね…