Landmark Project Ⅱ
ほいでもって、BankARTの企画展、『Landmark Project Ⅱ』へ。BankART Studio NYK では、2階部分では今回の企画とは無関係の写真展をやっていたのだけれど、3階の倉庫むき出し空間に上がると、おお、これはすごい。丸山純子と牛島達治の作品。
丸山純子の作品は、スーパーのビニール袋で作られた花畑。
普段は開いていない倉庫の扉が開かれ、赤レンガ倉庫や観覧車や風力発電の風車を遠景に眺める、しかしとてもとても静かな空間に、風が吹き込み、ビニール袋の花畑がカサカサと乾いた音をたてて揺れる。他に音なく、ただ、かさかさ、かさかさ、と揺れる音だけ。無機的で有機的な不思議な空間。
牛島達治の作品は、以前にも見た、無意味な機械の再展示。倉庫の大空間で動き続けるロープとバケツ。
暗闇の地面に記号を描き続ける機械。
ひたすら土の山を削り続ける機械は…壊れたのだろうか、頓挫していた。動いていても無意味な機械が止まっていると、無意味の意味すら果たすことができず、とてもかわいそうな事態になるのだなあ、と思った。
とにかく、この2人の作品を見るだけでも楽しめると思った。それからBankART1929にも移動したが、こちらはあまり面白いものは無し。お店で、山口啓介の個展のカタログと、
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