日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

フェデリコ・カルパッチョ×木暮修『ぼんやり休暇入門』

先日、木暮修さんが去年亡くなっていた、という報に接し、悲嘆に暮れたのだが、ネットで検索していて、『BRIO』の2000年9月号に対談が載っていることを知り、古本で購入。イラストは梅吉氏。結局、3人は同一人物、ということで良かったのか…
酒を浴びつつぐだぐだな対談形式の文章は、久しぶりに心和むものではあったけれども、どんなホテルや旅館に泊まったことがあるか、なんてブルジョアな会話を皮肉でも無しにしているところなどは、雑誌の色に阿っている風が無きにしもあらずであり。フェデリコ・カルパッチョ氏の本は、『極上の憂鬱』と『優雅な倦怠』は飛び切り面白いのだけれど、『旅は微笑む』はやや凡庸なのだよな…。諧謔たっぷりで高等遊民だった惚けた文章が、次第にそこらへんの旅ガイド的な方面へ寄ってきた…いや、それでも十分に面白いのだが…印象を受けるのであり。まあ、いずれにしろ、久しぶりに洒脱な文章が読めて嬉しかったのです。