日毎に敵と懶惰に戦う

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「横浜トリエンナーレ2008」第2回市民応援隊(仮称)ミーティングに行く

6時過ぎ起床。夕べの酒が若干残りつつ、昼過ぎまで家で過ごす。1時過ぎに出て、日本大通りまで。中区役所すぐ近所のZAIMへ。
本日ここで行われるイベントは、『「横浜トリエンナーレ2008」第2回市民応援隊(仮称)ミーティング』というもの。横浜トリエンナーレは、これまで2001年、2005年に行われた国際展であり、次回の開催は2008年の9月13日〜11月30日と決まっている。
http://www.yokohamatriennale.jp/
ディレクターは、昨年中に、神奈川県立近代美術館の企画課長、水沢勉氏に決定しており、会場も新港ふ頭仮設会場、横浜赤レンガ倉庫1号館、BankART Studio NYKの3箇所に決まっている。また、キュレーターの人選も終わっている。本展のほうは、いよいよこれから作家の選定、具体的な企画内容の絞込みに入る段階だろうけれども。
前回2005年のときも、当日会場の案内やガイドに留まらず、作品製作や、草の根の広報活動などに多くのボランティアの人が関わっていた。今回も、会期前からいろいろなアプローチで市民参加をしていこう、という機運があり、そのための「市民応援隊(仮称)」の会合が今回行われたのだった。
http://www.yaf.or.jp/yokotori/entrance2.html
すでに7月14日にプレ・ミーティングが行われており
http://www.ycan.jp/archives/2007/07/2008_4.html
そのとき名乗り出た運営委員の人が何度か独自の会合を行って、今日の会議の企画もしたらしい。会場には14時の開始の段階で、80人くらい?の人が集まっていた。
自分は横浜市民だけれども、なにしろ中学校の時から東京の方へ通っていたので、あまり横浜市民としてのアイデンティティが無い。そこで、自分の興味関心のある現代美術のお祭り、横浜トリエンナーレを通じて何らかの立脚点が持てないか知らん、という思いや、単純に、もっと横浜トリエンナーレをいろんな人に知ってもらう手助けが出来たらなあ、という思いがあり。いろんな人が現代美術に接点を持ってもらえるような、種を蒔いたり下草を刈ったりする手助けを、多少なりともしてみたい。それで、ちょっとどんなものか、顔を出してみたのだった。
会場では、まず、水沢勉さんのご挨拶。現在企画をすすめている、葉山でのカバコフの展覧会の話とか、
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/kabakov/index.html
キュレーター達と進めている、トリエンナーレのコンセプトの話、そして、声を掛ける作家の選定を徐々に進めています、といった話があった。来年の1月までには、なるべく企画の全容を発表したいとのこと。
それから、横浜市の担当の部長さんにより、2009年の開港150周年に向けた横浜の取り組み、そして、担当の課長さんにより、スライドショーでこれまでの横浜トリエンナーレの紹介。次に、横浜市芸術文化振興財団の人による、市民によるトリエンナーレへのかかわりについての説明。そして、前回のミーティングで名乗りを上げた運営委員の人による、今日の会合についての説明、後半の討議に関する説明。
後半は8つのテーブルに分かれて、「何を目的に市民応援隊に参加したいか」「どのようなグループを作り、どのような活動ができるか」などを話し合う。ざっとみたところ、やはり女性が多く、学生の人から60くらいの人まで、割合万遍無い。男性は比較して数が少なく、まだ学生くらいのひとか、ある程度の年齢の人か、いずれかがおおい印象。30代くらいの若い人はあまり見かけない。運営委員の人も女性が多く、あとからお話を聞くと、前回のトリエンナーレにおいて、鑑賞ツアーなどで関わっていた人が多いようだった。
話し合うと言ってもまだ何も企画ができていない段階なので、自己紹介をしつつ、お互いが持っているトリエンナーレに関する意識をすり合わせたり、なにが出来るだろう、とブレインストーミング的に挙げていく、という雰囲気だった。
参加していた人は、大学で美術史やアートマネジメントを勉強していたり、実際にその方面の分野で働いているひともいれば、とりあえず興味を持って、何をするのかよくわからないけれど来てみた、という人もあり、様々。市民活動という側面が強いの参加者はあまりいない様子。様々な立場の人がそれぞれの意見を言うのは面白いけれど、いろいろ話す中で、やはり浮かび上がってきたのは、会場に足を運んでももらうための広報活動や、教育活動を充実させていきたい、と多くの人が思っていたこと。そのための具体的な方法について、いろいろと意見を出し合った。ボランティアの運用の実際についての意見を言う人も。
blog上での細々とした広報活動ぐらいなら自分でもできるけれど、もっといろいろ巻き込んだネット上の企画とか、リアルの方面の活動は、ある程度の組織的なバックアップとか公認が無いと困難な面もある。何が出来るかわからないけれど、出来る範囲で関わっていきたいなあ、と思った次第。
次回は、今回出た意見を元に、具体的なグループ作成に進んでいきたい、とのこと。次会会合は10月13日の予定。次回からでもぜんぜん大丈夫なので、興味を持った方は次回から参加してください、とのことでした。