日毎に敵と懶惰に戦う

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練馬区立美術館『山口晃展』今度は武者絵だ!

7時半起床。朝飯食って、12時前に出掛けて。渋谷、池袋乗換えで西武線の人となり、中村橋へ。今日は、山口晃展を見に、はじめて、練馬区美術館へきております。
山口晃の作品をまとめて見る機会は、2005年の三越での個展、今年のミズマでの個展、そして、上野の森美術館での『アートで候』以来になりましょうか。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20051125/1132938470
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20070112/1168608637
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20070616/1182035102
とにかく今回の展覧会は山口晃と言えばコレ、という作品の数々であり、山口晃を存分に堪能する、素晴らしい作品数と作品のクオリティだった。まず、続・無残ノ介の血湧き胸躍る展開にワクテカ。微細に渡る描き込み、躍動感、随所の遊びゴコロ、素晴らしい。とにかくリアルに見ていただきたい。あの緊張感と躍動感の中での、いきなり『かっけー』『ーっすね』みたいな遊びが入るところも素敵なのです。
山口晃の画って止めの画でのワクテカ、魅力。時々書くマンガは、かわいい二頭身の先生とか奥さんとか三吉君が出てくるのが常で、それぞれ、ちょっと別の魅力なわけですけれど、続・無残ノ介ではあのギミックが動く動く。屋台が動くシーンなんか、本当に『かっけー』っすね。これ、だれか動画にしてくれないかしら。動画にしたら魅力半減なのかな。
終了製作の『印象派云々』にニヤニヤする作品も再度見ることが出来たし、とにかく作品数が多く、存分に堪能できるのが良い。ところで、ボードの裏の薄暗いところにあった作品、平和運動に目覚めた三吉、みたいな作品はなんなのだろうか。完結していないし、黒いところ(意味として)が黒々と浮かび上がるばかりだし、気になる。続きも読めるのだろうか。日本橋三越公共広告機構をはじめ、宣伝で使われた山口晃の作品も沢山あった。
山口晃に少しでも興味のある人なら、行っておいて損は無い展覧会だと思うのです。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/yamaguti-ten.html