日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ギャラリーを巡って

サンシャインシティから、東池袋に歩いて、有楽町線飯田橋と九段下で乗り換えて水天宮前。清洲橋を渡り、清澄白河のギャラリーに行く。
小山登美夫ギャラリーの、ジェレミー・ディッキンソン展は、ミニカーをモチーフにした作品。子供の頃からコレクションしたミニカーを様々に組み合わせて、実物大で細密にスケッチされたペイントたち。ミニカーがかわいい。福居伸宏展『ジャクスタポジション』は、深夜の都市風景。画面の隅々までピントのあった街は、あるいは高層マンション、あるいは雑居ビル、あるいは住宅街。それらが分け隔てなく同じサイズで並列に並べられると、わたしは何を見ているのか見せられているのか、不気味な印象さえ浮かび上がってくる。変な街よね、東京って…
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080329
ゼンシの多田友充『光がよわくなっている』なんだろうか、アール・ブリュット的な。
清澄白河から大江戸線に乗って、牛込神楽坂へ。いつも道に迷ってしまうんだけれど、行きつ戻りつしつつ、ギャラリーへ。
高橋コレクションでは、会田誠山口晃、それから西尾康之などのコレクション。ほんとうに、この人はイイモノ持ってるよね…。YuKa Sasahara Gallery の田中威一郎個展『春の展示即売会』は、先日の森美術館に展示されていたものがメイン。馬鹿馬鹿しい(誉め言葉)作品たちに、美術作品とは思えぬ値札やキャッチがついている。別に、昨今の美術マーケットへの批評的意図は無いと思います…(たぶん)。
artlantico gallery では、山下律子の展覧会。一色のキャンバスの上に重ねて白塗りしたあとで、引っ掻いて描き出す、版画的印象を与える作品たち。モチーフが面白く、例えば正確にスケッチされた築地市場に怪しげな人々が蠢いていたり、あるいは細部まで書き込まれた町工場で働いている人たちが怪しい人たちだったり。とてもよい。欲しい…
神楽坂から東西線に乗って、日本橋で乗り換えて新橋。今日オープンになったスワロフスキーの銀座店へ

吉岡徳仁インスタレーション「シューティング・スター」
http://cabanon.exblog.jp/7583546/
は2階にあり、本当に水が落ちてくる瞬間の時間を止めたみたい。キラキラ、キラキラしていた。
伊東屋に寄ってから、ギャラリー小柳へ。オラファー・エリアソンの、氷河のクレバス?を空から撮った写真を大量に並べた作品、すっげーこわいよ…。小川百合(寺崎百合子)の、本棚を描いたペイントがとても素敵だった。これも欲しい…。
銀座から日比谷線に乗って、六本木。芋洗坂を下って、ギャルリーケイへ。尾張英之介展。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2008/8CAB
変カワイイ「くま」と「ぶた」のイラスト、をちゃんとキャンバスに描いたもの。やりようによってはブレイクするんじゃねえかな、と思いました。ぶらぶらして、麻布十番駅まで歩いて、南北線から永田町で乗り換えて九段下へ。