日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

101TOKYO Contemporary Art Fair 2008

乃木坂から湯島に出て、次の会場は旧練成中学校。この会場は、アートフェア東京の期間にあわせて、若手作家中心の現代アートを紹介するフェアとなっている。バーゼルのフェアでも、こういう、サテライト・フェアみたいのがあって、若い活きの良いアーティストを掘り出しに行く場になっているらしい。
http://www.101tokyo.com/jp/
到着すると、ちょうど、オープニングの挨拶が行われている最中だった。


さっそく中へ。広い空間が間仕切りで仕切られて、全部で28のギャラリーがひしめき合っているんだけれど、明確な通路が無い。まるでRPGのダンジョンのように、ブースからブースへ、かならずブースの中を通って、向こうのブースに行かないとならない。まあ、そういう狙いなのだろうけれど。で、気になったものをいくつか。
成山画廊は、アーティストじゃないのに一番インパクトの強い画廊主が不在だったので、落ち着いて松井冬子の作品が見られた。よかったよかった。magical,ARTROOMの、栗山斉の作品。ヒューズに電圧をかけて、飛び散った瞬間を印画紙に写し取ったものが並べられている。電圧のかけかたなどにより、その、花びらにも見える光の傷跡は、さまざまな様相を見せており、沢山並べると美しい。
ncalの小林且典の写真は、自身で作った彫刻を撮影したもの。いろいろ作品の変遷はあるみたいなのだけれど、最新の、紙粘土細工のようなはかない彫刻、モチーフは浜口陽三のようだけれど、もっといまにも崩れ落ちそうな、そんな白い作品をソフトフォーカスで撮影したものがとても美しかった。かなり真剣に、欲しいなあ、と思った。Galerie Sho Projectsの石井弘和が真剣な悪ふざけでなかなか。MASAKOという人のドローイングも良い。じっと眺めていると不安になるけれど、力強い。
んー、印象に残ったのはそんなところか。でも、キャッチの強い面白い作品が沢山あったので、モダンアート好きで今回のアートフェアに行こうと思っている人には、かならず、あわせてこちらを訪れることをお勧めする。ギャラリーの人とは気さくにお話してみるべし。
その後、目の前にある『花ぶさ』という小料理屋が雰囲気が良さげだったので、鯛のあらだきのランチセットで昼飯。筍御飯、赤だし、小鉢に漬物。食後にはぜんざいも付いて、1000円。鯛のあらだきはまことに立派なもので、んまかった。店内には秋篠宮と店の主人で撮影した写真があったけれど、それにしても秋篠宮はあっちこっち活動しすぎじゃないのか。

結構有名なお店なんですね
http://r.gnavi.co.jp/hanabusa/