日毎に敵と懶惰に戦う

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奥入瀬渓流を歩いて

美術館の近所の、ショッピングセンターのようなところで支那そばの昼飯。さて、これから奥入瀬渓流に行きましょう。奥入瀬渓流十和田湖から流れ出る渓流で、観光地としては一級だけれど、これも十和田市内にある。だけれど、十和田市駅から奥入瀬渓流に入って、十和田湖に行くバスは1日1本しかない!基本的に、八戸とか青森から直接行くべきらしい。とは言え、十和田市現代美術館の開館に合わせてなのか、八戸発のJRのバスが美術館前で停車してくれる。

また、奥入瀬渓流は、十和田湖から始まって全長14kmに渡り、そのさらに下流に十和田市の中心部があるのだけれど、この全長14kmの終点『焼山』には、十和田市駅から十和田観光鉄道のバスが何便か行っている。まずはバスで一番上流、十和田湖まで行き、渓流に沿って歩いて下り、『焼山』まで出れば選択肢は多そうなので、そういうコースで行ってみましょう。十和田市現代美術館奥入瀬渓流は、セットの観光にすると良さそうです。
12時30分のJRのバスに揺られて45分くらいで『焼山』。ここからは、渓流沿いの道を登っていく。なんとあなた、この奥入瀬渓流というのは、遊歩道と道路がほぼ付かず離れずなのだな。だから、バスに乗りながらでも渓谷美を楽しむことができるし、14km通しで歩かなくても、途中でバスでショートカットすることが出来る。これも奥入瀬渓流の魅力なのか。

だから道々、周囲のガイドをしながら進んでいくんだけれど、これから歩くつもりのところなわけで、正直、あとに取っておきたい気分になってくる。そして、こんな道路の間近に遊歩道があって、興ざめなんじゃないかしら、と若干不安にもなってくる。まあそんなこんなで、『焼山』からさらにバスで30分、十和田湖にたどり着き、ここが遊覧船も発着している『子ノ口』

ま、湖自体はあまり面白そうじゃなく…というか、鳥インフルエンザで大変そうなので、早く去ることにしまして…。ここのお土産屋の名物親父らしい、ルパンのコスプレをしているじいさんが意味も無くハッスルしているのを眺めて、そしてそのじいさんが、ルーマニアのような色の旗がはためいているお土産屋に吸い込まれていくのを見届けながらなんとなく腑に落ちた心持ぞして、さて歩きましょう。

いきなり水門があったので、萌え萌え

渓流に流れ込む水量を調整しているみたい。水はやっぱりきれい…

途中、車道を歩く部分がちょっとあったり、道路がすぐに見えたりして


ちょっと興を削がれる部分がなきにしもあらずなんだけれど、そうじゃない部分のほうが多いし

そしてとにかく、ほとんどの部分で、渓流とともにある遊歩道なので、歩いていて気持ちよい


そして、新緑に包まれて、折々に表情を変える渓流の美しさ




この日は、ちょっと曇りがちだったのが残念なのだけれど、もっとお天気がよければ、本当にきらきらした美しさだと思います。新緑は本当に鮮やかで


変わった形の木や、苔むした木なども見所


監視木…。ビッグブラザーがここから見張っているのでしょうか…

途中、渓谷の両側から流れ落ちる滝が名物ということになっていて、確かに素敵なんですが

そして、その周辺だけバスを降りて観光客がうろうろしていたりするんですが、やはり、自分でずんずん歩いてみてこその奥入瀬渓流だと思います

お気に入りの場所をみつけて、ぼんやり時間をすごしてみるもの良いと思います。さて、上流は本当に水がきれいなんだけれど、だんだん濁りが見えてきて、そして、十和田湖から9km歩いた『石ヶ戸』というところを過ぎると、流れもあまり面白くなくなるし、他から合流する流れがあって、水も茶色くなってました。だから、歩くなら、『子ノ口』から『石ヶ戸』までの9kmくらいが良いでしょう。私もこの区間を、3時間かけてのんびり歩きました。
『石ヶ戸』から、蔦温泉に向かうJRのバスに途中の『焼山』まで乗って、そこで十和田観光鉄道のバスに乗り換え

十和田市駅までバスにのり、そこで鉄道に乗り換え。三沢から、今日の宿泊地の八戸まではJRもあるんだけれど、八戸の町の中心地は、支線の『八戸線』に乗り換えないといけない。この乗り換えの連絡が、あまり良くなかった。だので、ちょうど三沢から八戸の中心部行きのバス(三沢空港から八戸に向かうバス)があったので、これに飛び乗り、『第2みちのく』とか『百石道路』とか、よくもまあこんなに作ったな、という有料道路を使って八戸へ。
今晩のお宿は、『マルユー旅館』というところで、なんと一泊朝食つきで3480円!お部屋はごらんの通りで風呂もトイレも共同だけれど

宿の人はみんな、ものすごく親切で、愛想が良い。掃除も行き届いている。素晴らしい。夜は繁華街に出かけて、夜の目抜き通りであるらしい『鷹匠小路』というところをうろついたり。みろく横丁という屋台村があって、人が大勢出ていた。夜遅くまで繁盛しているみたいだ

さすがに八戸はにぎやかな街ですね。で、私は、一軒の居酒屋に入り、いろいろと名物などを堪能したのだった。

八戸のお酒、陸奥八仙の、おりがらみと中汲み純米吟醸黒ラベル)がねー、美味いんですよ。やっぱり、土地のものには土地の酒ですよね…。ふふふ…。梯子はせず、宿に戻って就寝いたしました

以下、当日の携帯からの実況です