日毎に敵と懶惰に戦う

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東京国立博物館『対決 巨匠たちの日本美術』

8時起床。えっちらおっちら出かける。それにしても、今日は風が無いので、ますます暑い。それでも人の多く出ている上野公園を通って、国立博物館へ。今日のお目当ては、勿論、『対決 巨匠たちの日本美術』であります
http://www.asahi.com/kokka/index.html
全作品については、はろるどさんの解説を読んでいただくのが一番良いと思うのだけれど
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/f24e2e7cfd64c2146af708c62bfbd041
運慶快慶から、鉄幹大観まで、日本美術のスゴイところを対決形式で集めてみました、という展示。とにかく、東博の平成館の広いスペースを使って、はじめっから終わりまで息を抜く場所が無い(まあ、焼き物はよくわからん、とかだとアレだけれど)。一つ一つの作品が力強すぎて、疲れちゃうぐらい凄い。
http://www.tnm.go.jp/jp/exhibition/special/200807kokka_list.html
雪舟の『慧可断臂図』、ぐっときます。雪舟と雪村だけでこんなにいっぱいあるよー、凄いよー。等伯の『松林図屏風』はやっぱり圧倒的に良い。永徳の『檜図屏風』もいい。光琳の『竹梅図屏風』がいいなあ、味わいがあるなあ、部屋に欲しい(重文です…)。池大雅与謝蕪村もボリュームたっぷり…。蕪村の『夜色楼台図』がねえ、なんとも言えない味わいで…。そして若冲の『石灯籠図屏風』の点描が凄いなあ、『雪中遊禽図』と『仙人掌群鶏図』の若沖らしい華やかさと色彩、蕭白の『群仙図屏風』はもうなんか、頭おかしい。『唐獅子図』かわいいなあ、『鷹図』もいいし…。ここのコーナーは目白押し…。芦雪の『虎図襖』『山姥図額』、応挙の『猛虎図屏風』、歌麿と写楽は名作目白押しで…あわわわわ、はあ…(疲れた)
そんなにゆっくり見ているつもりはなかった(というか、駆け足で見た)のに、2時間近くかかりましたよ…
それから、作品解説の音声ガイドもなんだか凄い。私は500円出して借りなかったので聞いていないのだけれど、総勢24人の巨匠に声優1人ずつの解説がついていて、もうなんちゅうか、これだけ集めれば誰も文句ないだろう!みたいな、大御所勢ぞろいでした…
朝日新聞がプッシュしている展覧会なので、会期の終盤には大混雑になることは必至。松林図屏風が見られるのも前半だけだし、できれば早めに、そして、宗達と光琳風神雷神がそろう後半にも、是非是非、足を運びたいところです。平日は案外、朝からお年寄りで混むので、土日の朝イチで行くのがよろしいかと。この日は到着したのは10時40分で、確かに混雑していたけれど、まだまだ余裕を持って鑑賞できるレベルでした。朝は9時30分からやってます
おみやげコーナーでは、山口晃が描いた24人の巨匠の缶バッジも売っていたり、全体的に、気合の入れ方が過剰です異常です。とにかく、日本美術にちょっとでも興味があるならば、この機会を逃してはなりませぬ
あと、本館のほうでは、例の真如苑が購入した大日如来も展示されているので、この機会にどーぞ