日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

国立国際美術館『塩田千春 精神の呼吸』など

5時起床。起き抜けにコーヒー飲んで仕事。それにしてもこの部屋、大阪駅方面を向いているので、眺めが、それはそれは素敵です…



出かけて、西梅田で290円のうどんで朝飯食い、南港の展示会会場に向かったのだけれど、目的の場所に誰もいない…。というか、会場自体がガランドウだ。キツネにつままれた気分。こりゃおかしい、と電話してみたら、実は手元の資料が間違ってて、会場が別棟だという。まあそれはそれとして、昼ぐらいに来れば良かったらしい。
というわけで、急遽、仕事の電話は頻繁に掛かってくるけれども、国立国際美術館へ。塩田千春『精神の呼吸』を見る。2000足以上の「履き古した靴」が並べられ、その靴にまつわるエピソードが紙で貼り付けられている。そしてそれらは、会場の一点と、赤い糸で繋がっている。赤い糸の色がとても鮮烈だった。これ以外に、横浜トリエンナーレの第一回で展示された『皮膚からの記憶』の縮小バージョン、そして、ずらりと並んだベッドが黒い糸で会場全体を巻き込んで覆われている『眠っている間に』、先日、資生堂のギャラリーでも見た、思い出の品が糸に覆われた『トラウマ/日常』。映像作品もある。
解説を読むと、塩田千春はマリーナ・アブラモヴィッチに師事した、と書かれていた。ああなるほど、その思い出を封じ込める…というのだろか、その作風には共通するものがあるけれど、塩田千春のほうがとてもスタイリッシュだ。塩田千春の作品を見ていると、なんだか、『少女革命ウテナ』のアニメを思い出す。その、思い出や記憶が繭に取り込まれていくようなイメージ、トラウマが糸に取り込まれて、しかし、その繭から新しい何かが生まれてくる予感。額縁が折り重なり、焼けたピアノがやはり糸に取り込まれる。テーマにしろ、そのスタイリッシュでキッチュな表現のにしろ、両面において、少女革命ウテナのアニメーションに相通じるところがあるなあ、と思うのだった。
コレクション展では、宮元隆司と石内都の写真も展示されており、こちらも見る。