日毎に敵と懶惰に戦う

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横浜トリエンナーレ 関連イベント早足レビュー

今回、横浜トリエンナーレに関連するアートイベントが、いろいろ開かれている。その一覧は、ida-10さんが作成したこちらを頼るとして
http://city-yokohama.blogspot.com/2008/09/2008.html
その一部、見たものを紹介したい。まず、横浜スタジアムの近く、ZAIM別館で開かれている『THE ECHO』

実力派の若手アーティストが沢山出品していて、見ごたえがあった。特に、力のあるドローイングが多い印象。さわひらきの映像作品は、少し幻影的な、幻的な印象が弱かったかしらん。とにかくよくわからないのが泉太郎で、時として田中功起のフォロワーみたいな印象を受けてしまうのだけれど、もっと泥臭くて洗練されていないばかばかしさとしつこさがあり、いやもう、ちょっと、おかしいですよ、泉太郎。
竹村京の作品はなんだったのだろうか。部屋に入ったら、マスクをかぶった人が真ん中にぽつねんと座っていて、いたたまれずに出てきてしまったのだけれど…。会期が10月5日までで、トリエンナーレよりも短いので、お早めに。ところでこのイベント、運営は芸術系の学生か何かでやてちるのだろうか?入り口付近でおしゃべりしていて、会場までそれが響いてくるし、いずれにしてもあの雰囲気では入りにくい。文化祭に来たのかと思った。一考を要する。
それから、BankART1929などで行われている『BankARTLifeⅡ』は、前回のトリエンナーレでも開催された関連イベントの拡大版か。BankART1929を中心に、あっちこっちで分散開催されている。メインの会場では『心ある機械たち』と称して、ヤノベケンジ

牛島達治などの、無用な機械たちが沢山

銀行の地下や、あるいは近所のぴおシティのつぶれてしまった喫茶店など、

いろいろな場所を使って開催しており、見ごたえあり。900円のチケット(横浜トリエンナーレのチケットと一緒に買うと、通常1800+900=2700のところ、2100円で買えてお得!)で会期中何度でも出入りできます。
BankART Studio NYKの屋上で行われている完全予約制のイベント『ルーフトップパラダイス』や、耐震工事中の横浜市庁舎の『Oepn!パブリックスペース』(平日のみ)、あるいは大野一雄フェスティバルとか、いろいろ楽しめるようだ。
そして次に、『黄金町バザール』。黄金町付近と言えば、まあ、見事な特殊飲食店街だったところで、大岡川沿いに

このような不思議な間口の狭い店が並び、これすべて、ちょんの間だったのですね。その当時だったら、こんな写真は恐ろしくてとてもとても…

それが一斉に検挙されて、それらの店の場所は賃貸に出されて、いろんなお店が最近はできたりしている。この街の活性化もあわせて、今回企画された関連イベントが『黄金町バザール



京急の高架下などに、当時からは想像もつかないようなしゃれた建物が出来ていて、いろんな店、アーティストが出展している。あんまりどれがこれが目玉、ということも無いけれど、不思議な雰囲気の街をぶらぶらするのは、なかなか面白いと思います。横浜トリエンナーレとあわせて、これらのイベントも周遊すると、面白いんじゃないかと。