日毎に敵と懶惰に戦う

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須の子の缶詰を求めて-下町編、完結編

一昨日、鯨の須の子の缶詰を求めて旅をしたわけだけれども
鯨須の子の缶詰を求めて - 日毎に敵と懶惰に戦う
何かが足りない気がしている。そう、デパートは廻ったのだけれど、下町を巡っていないではないか。お年寄りの集まる浅草、食材の宝庫上野アメ横、そのあたりの手が抜かっているのが気になる。というわけで、居ても立っても居られなくなり。歳末の下町の賑わいは、この不景気下でどうなっているのだろうか…視察がてら行ってみることにする。で、その結果、こういうことに

詳しくは後で説明しましょう!まずは京急から都営浅草線に乗り継いで、浅草駅へ。これと言って目当てがあるわけではない。なんとなく、浅草寺周辺の商店街を巡っていればあるのではないか、ぐらいのつもりだったが…。おお、いきなり、こんな店が!

珍味の店、ほーいいじゃないか、こういうのでいいんだよこういうので。イカの燻製などが積みあがった店内の奥に、ありました須の子!こんな簡単に見つかるとは、さすが浅草。かなり高いような気はしたけれど、購入済のとは別の種類だったので、購入。1200円。
まず見つかったので安心したので、とりあえずは浅草、仲見世から浅草寺に赴き、お参りをして、伝法院通りでつげ櫛のみせなどを眺めて。人出は多いけれど、それほどでもないかな。5656会館の裏手にある『梅むら』に行き、豆かんを食べて『うん!これはうまい これはいい豆だ』とか言おうと思ったのだけれど。開店は13時、今はまだ11時30分、またにしよう。煮込みのみせが密集したあたりをぶらぶらし、昼飯はなんとなく290円ラーメン(思いのほか美味い)、そろそろ上野に移動しようかと思っていたところで…

おおお!なんと、鯨専門店があるではありませんか!
http://www.kujira-yuusin.jp/
鯨肉は各種取り揃え、缶詰もいろんな種類がある。須の子の缶詰も、4種類、しかも、1種類は希少なナガスクジラではないか…。はじめからここにくればよかったのか。あうあう。というわけで、まだ手に入れてなかった3種類の缶詰購入、ナガスクジラは2つも買ってしまった。
満足したので、アメ横に移動。アメ横は確かに混んでいるのだが、本当に身動き取れぬ、という感じではない。まだまだ暮れに向けて混むのかもしれないけれど、昼過ぎなのに4500円のタラバ蟹がいきなり2000円になっていたり、ここも不景気なのだろうか…。そんな中、大津屋商店という店で
インド料理食材専門店 上野「大津屋商店」
あった、ここにもありました。しかしながら、既に製造終了している缶詰ということで、賞味期限も来年の2月まで。3缶1200円で店先に置かれていた。うん、もちろん、購入購入。それからアメ横を徘徊し、センタービルの地下のカオスにも踏み込んでみたのだけれど、他に缶詰を扱っているような店も特になし、勿論須の子の缶詰もなかった。そんなもんなんですかね。
さて、と汐留に移動し、銀座へ、資生堂パーラーやら、松屋やら、いろいろ辿りながら北上し、日本橋高島屋まで行って地下鉄に。渋谷へ。最後にやってきたのは、渋谷の『元祖くじら屋』
元祖くじら屋
ここでもクジラの缶詰を売っていて、須の子の缶詰を買うことができた。渋谷に長居すると疲れるので、さっさと人ごみを掻き分けて東横線、今日は実家に向かって晩飯にする。
というわけで、今回購入した須の子の缶詰を以下に紹介していきたい


名称:ヒゲ鯨須の子味付
固形量:80g 内容総量:120g
販売者:丸水札幌中央水産株式会社
使用鯨:イワシクジラ
購入地:横浜高島屋(勇新でも販売)
購入価格:583円

一番最初に発見した缶詰。購入したのはイワシクジラとミンククジラのもので、確認できたのはこの2種類だけだった。勇新では700円で売られていた。


名称:ヒゲ鯨肉味付
固形量:80g 内容総量:120g
販売者:株式会社極洋
使用鯨:イワシクジラ
購入地:浅草の珍味店
購入価格:1200円

浅草の珍味店で発見。他とくらべても、1200円は高いと思うなあ。まあ、他では見かけなかったので、とりあえず。フタの記号で『イワシクジラ』と判明したけれど、他のクジラを使ったものがあるかどうかは定かではない。


名称:鯨須の子大和煮
固形量:120g 内容総量:170g
販売者:株式会木の屋石巻水産
使用鯨:イワシクジラ?ミンククジラ?
購入地:勇新
購入価格:980円

浅草の専門店で購入。通販だと一番みかけるタイプかな。イワシクジラなのか、ミンククジラなのかわからず。原材料名には、両方が併記されていた。


名称:ヒゲ鯨須の子味付
固形量:120g 内容総量:180g
販売者:丸水札幌中央水産株式会社
使用鯨:ミンククジラ
購入地:勇新
購入価格:1000円

これも浅草の専門店。製造者は『津田商店』とあった。最初に紹介したものと同じ製造者、販売者なので、別バージョンということなのかな


名称:ナガス鯨肉味付
固形量:80g 内容総量:120g
販売者:株式会社極洋
使用鯨:ナガスクジラ
購入地:勇新
購入価格:750円

2番目のものと同じく、極洋のもので、これは希少なナガスクジラのもの。ナガスクジラを使ったタイプはこれだけだった。


名称:ミンク鯨須の子味付
固形量:110g 内容総量:160g
販売者:日本水産株式会社
使用鯨:ミンククジラ
購入地:大津屋商店
購入価格:3缶で1200円

一番コストパフォーマンスの良い缶詰、上野アメ横で購入。もう製造されていない品物で、お店にも、在庫はあと、3缶セットが一つしかなかった。


名称:ミンク鯨須の子味付
固形量:110g 内容総量:160g
製造者:岩手缶詰株式会社
使用鯨:ミンククジラ
購入地:元祖くじら屋
購入価格:893円

渋谷のくじら屋が、オリジナルのブランドで出している缶詰。缶の作りなど、なんとなく、日本水産のものと似ている。製造者一緒か?と思ったけれど、フタの刻印を見ると、製造者は違うっぽい。
というわけで、誰の役に立つのか皆目検討のつかない、鯨須の子の缶詰の紹介でした…