日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

そして再び三島へ

宿で7時に目が覚める。朝風呂を浴び、露天風呂にかかっている駄句を論難するうちに時間が過ぎ、部屋に戻れば布団が片付いてすぐに朝食。何から何まで至れり尽くせり。朝食は自家製の豆腐がなかなかだった。
あんまり居心地が良いのでだらりだらりとしていると、10時を20分ほど過ぎたあたりでさすがにお時間ですよと言われ、はいはいと宿を出て。土肥神社をお参りして、さて一路、修善寺経由三島に向かう。ラジオに小松政夫が出ていて喜び、大沢悠里のゆうゆうワイドが聞けたと喜び、永六輔の衰えっぷりに驚いているうちに、韮山の反射炉につきました

幕末に大砲などの鋳造のために作られたこの反射炉、いや、自分も訪れるのは初めてなんですけどね、昔は伊豆の名所といえばまずは反射炉と思っていたのだけれど、さきに買ったガイドブックにはろくろく解説も載っていないのだよね。そうなのね。この有名なフォルム、周囲の鉄骨は、あとから耐震補強のためにつけられたものだと知る。昔はま白い漆喰固めだったのね。韮山反射炉は、近年、近代化産業遺産に指定されています。

ちょっと進んで蛭ヶ小島源頼朝配流の地。昔は川が蛇行していて湿っていたところのようだけれど、今は川筋ははるか遠くになり、この場所には公園が整備されている。それにしても富士山が実に雄大に見えて

こんなところに配流されたら、大志を抱いてしまうではないか。平清盛は詰めが甘い。まあ、ここに流されたかの真偽も定かではないようだけれども。
そのまま一路三島へ、レンタカーを返却してさて昼飯だけれど、またうなぎにしよう。こんどは違う店へ、ということで選んだのが、駅から近い『水泉園』

イマイチ不安になる店構えで、大丈夫なのかい、と言われながら、いやいや美味いらしいですよ、と入ってみれば。店内も不安をさらに増幅させて、ついでに客がいない。しかし、店員さんは女性ばかりで(姉妹で切り盛りしてらっしゃるのか)、接客態度が大変良くて気持ちよい。そして出てきたうな重(特上2700円)、これは一昨日の『本町うなよし』よりも美味い!炭火で焼いたうなぎの味がしっかりしており、いや、これは立派です。
最後まで美味しいものが食べられて、ああ満足だ、と、三島の宿を後にする光圀一行であった。光圀ではありませんが。