日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

私が訪問した、東京から日帰りできる巨大人工地下空間

matsukazutoさんのこの記事
超巨大地下空間!大谷石地下採掘場跡に行ってきました!! - ポンパドール・パラソル:野望編
に沢山ブクマがついているようでして。あそこは私も行きましたけど、確かに凄い。びっくりします。オススメですね。宇都宮からバスで結構かかるけど…。あの地下空間を人が掘ったかと思うと、なんだかワクテカしてきますね
というわけで(相変わらず、どういうわけだ)、私が訪れたことのある、東京から日帰り圏内の(一部、日帰り圏内じゃないような気もしますが…)人工巨大地下空間をご紹介したいと思います。旅の参考にどうぞ

大谷石地下採掘場跡(栃木県)

大谷資料館 - 大谷石の歴史と巨大地下空間
大谷資料館へ - 日毎に敵と懶惰に戦う
さっそく、matsukazutoさんも紹介してたところですが、ほんとに凄いので奥さんオススメ。帰りにはやっぱり、宇都宮で餃子三昧よね…。あと、宇都宮ってジャズの街でカクテルの街でもあるらしい。
【交通】宇都宮駅から路線バスで30分ほど
【見学方法】一般公開しています。以下のURLを参照してください
http://www.oya909.co.jp/museum/kaikan.html

洞窟観音(群馬県

天下の霊場 洞窟観音
高崎名物、洞窟観音 - 日毎に敵と懶惰に戦う
サイズ的にはいきなりスケールダウンしますが、400mに及ぶ坑道を重機無しで掘りぬき、仏像を配した不思議空間。珍日本百景に取り上げられるような、金持ちの道楽でやっちゃったな!的な、まあそういうところなのですが、その執念は一見の価値あり。
【交通】高崎駅からバスで20分、タクシーなら15分
【見学方法】一般公開しています。以下のURLを参照してください。
洞窟観音御案内

首都圏外郭放水路(埼玉県)

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首都圏外郭放水路に行ってきた - 日毎に敵と懶惰に戦う
巨大建築好きにはおなじみ。洪水の調整用に掘られた放水路で、中でも流量調整用の水槽は、奥行き177m、幅78m、高さ25mもの巨大な地下空間。巨大空間に並ぶ柱は、まるで地下の神殿のようです。ここも、特撮の撮影でよく使われていますね
【交通】東武野田線南桜井駅からタクシーなど。一般公開時には臨時バスあり。
【見学方法】平日の昼間に見学会を実施していますが、1週間前までに申し込みが必要です。詳しくは上記webページを見てください。通常年1回、11月中旬にフリーの見学会をしていますので、その機会を狙うのが良いかも。

松代大本営跡(長野県)

松代大本営地下壕と「慰安所」-「もうひとつの歴史館・松代」HOME
松代大本営に行ってきた - 日毎に敵と懶惰に戦う
太平洋戦争末期、本土決戦に備えて、長野県の松代に大本営を移す計画があり、そのための地下壕が掘られていました。結局使われなかったのですが、今でもこの地下壕は残っています。地下空間としては、『象山地下壕』が見所となり、のべの総延長6km弱のうち、500mが長野市の観光課により公開されています。一人で行くと、その建設の経緯含めて、結構怖いところです。
なお、松代大本営のついては、日垣隆のこの本が、参考文献としては非常に良い本だと思います。

「松代大本営」の真実 (講談社現代新書)

「松代大本営」の真実 (講談社現代新書)


【交通】長野電鉄松代駅から徒歩20分
【見学方法】無料で一般公開しています。以下のURLを参照してください。
http://www.matsushiro.org/daihonei/kengaku.htm
ところで、これは『使われなかった』大本営ですが、慶応の日吉キャンパスの地下には『実際に使われた』連合艦隊司令部があります。まだ一度も行ったことがないのですが、月1回、見学会が行われているようです。こちらも、是非
日吉台地下壕保存の会 <公式ホームページ>

神岡鉱山岐阜県

神岡鉱山 - Wikipedia
スーパーカミオカンデにGO! - 日毎に敵と懶惰に戦う
ここが日帰り圏内なのか、という疑問はありますが…。神岡鉱山亜鉛などを採掘する鉱山でしたが、今では、その巨大な地下空間を利用してスーパーカミオカンデなどの研究施設が多数建設されています。地下1000m!ってのは凄い。
なお、ここは、研究者や関係者でもない限り、通常の見学はできません。年一回の『GSA』というイベントで公開していますので、見学したい方は、これに申し込みをしてください。今年は7月15日と16日、詳しくは下記で
http://gsa-hida.jp/

宮ヶ瀬ダム(神奈川県)

相模川水系広域ダム管理事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
宮ヶ瀬ダムへ - 日毎に敵と懶惰に戦う
それはダムであって地下空間じゃないだろう、という声もあるでしょうが、ダムの堤体思い浮かべてください。あの巨大なコンクリートの塊の内部…。興味惹かれませんか。宮ヶ瀬ダムでは、堤体内部に所要時間1分、高低差120mのエレベータがあったりします。あと、点検用モノレールが内部を走っているらしい…乗ってみたいなあ。屈指の大きさのダムが東京の近所で見られる場所なので、行って損はないですよ
【交通】本厚木駅からバス30〜40分、さらに徒歩20〜30分
【見学案内】ダムそのものはいつでも見ることができますが、観光放流の時期などに行くと面白いんじゃないでしょうか。下記のURLを見てください
http://www.ktr.mlit.go.jp/sagami/

【追加】神流川発電所群馬県

http://www.tepco.co.jp/gunma/kanna-gawa/10_0-j.html
神流川発電所へ! - 日毎に敵と懶惰に戦う
このエントリを書いた後に訪問したところですが、素晴らしかったので追記しておきます。地下500m、高さ52m、幅33m、長さ251mの大空間に建造された揚水発電所。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のモデルにもなった圧倒的な空間です。撮影した写真をwebなので公開することはできませんが、撮影自体は可能です。
【交通】ここは公共交通機関で行くのは無理です…自家用車などでお願いします。上信越自動車道 下仁田ICから45分
【見学方法】一般公開しています。上記のサイトを見てください。
http://www.tepco.co.jp/gunma/kanna-gawa/23_1-j.html

建設中の高速道路・共同溝など

100万人の市民現場見学会へ行く - 日毎に敵と懶惰に戦う
GEO-SITE PROJECT4に行ってきた - 日毎に敵と懶惰に戦う
高速道路のトンネル、地下鉄、共同溝などは興味そそられる地下空間ですが、これらはその目的に供されると、目的外で入り込むことは難しい。ならば工事中!以前はそんな建設現場に入るなんて思いもよらぬことでしたが、近年は土木工事への理解を促進するためにも、積極的に公開がなされているようです。
特に、日比谷の共同溝の建築現場を公開する『東京ジオサイトプロジェクト』は非常に優れた取り組みでした。以下のキーワード内に、見学した人の記事が多数リンクされています。
東京ジオサイトプロジェクトとは - はてなキーワード
この分野は、かつては、はてなで大層盛り上がった分野でのう…(遠い目)
勿論、こういうものはいつでも公開しているものではありませんので、機会を目ざとく見つけて見学する必要があります。この分野のさきがけといえば、やっぱり
社会科見学に行こう!
ですね。独自の見学企画を行っているほか、上記サイトには一般公開の情報も集約されているので、大変便利です。一見の価値あり


というわけで、いい加減な紹介ですが、何かの参考にしていただければ