8月1日の土曜日、抽選に当たって、工事中の大橋ジャンクションを見てきた。大橋ジャンクションは、首都高速3号線と、建設中の首都高速中央環状新宿線が交わるところ。中央環状新宿線は全線地下に建設されているのだけれど、別の高速道路との交点では、当然ジャンクションをつくらないといけない。
特に、246の上を通る首都高速3号線と、目黒川、田園都市線のさらに下を通る中央環状新宿線の交点では、たいへんな高低差をかせがないといけない。そして周辺は開発された場所で余分な土地はない、住宅も密集しているから周辺の環境にも配慮しないといけない…いろいろ課題がありすぎた結果、どうなったかと言えば
どーん。4層構造のループを作って、排気ガスが出ないように全部覆っちゃえ!という、えらいことになっているわけです。地下部分なども併せて、この大橋ジャンクションの建設費、総計900億円。
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十字に交差する高速道路の、どの方向からどの方向へも行けるジャンクション。これを例えば『クローバー型』で実現すると、非常に広いスペースが必要なんですね。これは鳥栖ジャンクションですが
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それを、アクロバットな構造にすることで、地上部分の必要面積を最小限に抑えている。
というわけで、この工事中のすんごいジャンクションを見せてもらいました。最初に、クレーンを!首都高速3号渋谷線とジャンクションのループを結ぶ連結部は、実際に通行している道路の上をまたぐので、ゆっくり工事するわけにいきません。だので、地上で作って、一気に吊って据え付けてしまう必要がある。そのためには、すんごい大きなクレーンが必要になります。今回使われたのが、日本でも最大規模の800tクレーン。ちなみに、海上だと、1500tを一気に吊る、というアホみたいな工事もあるわけですが
レインボーブリッジを歩いてお台場へ、そして噂の構造物を見に - 日毎に敵と懶惰に戦う
それはそれ、そのでっかい800tクレーン、みせてもらったよ!
うーむ、大きくて写真に収まらなくて、大きさが表現できない…。
でも、とにかく重機!って感じです
わきにはこんな不思議な重機も!狭い場所で掘削作業をするためらしい
次に吊るための大きな橋脚も建造中だった
そしてシールドマシンの解体された一部をみつつ
いよいよループの中へ。一部だけ試験的に舗装されていて、ここでテストを行ったりするみたい
トンネルの中はずっとカーブして、2週しなければいけないループなので、単調にならないような工夫や、看板を見えやすくするための工夫などがいろいろあるみたい。あるみたい、っつうか、実は私、仕事で(ry
えーっと、まあとにかく、さっきの800tクレーンで吊られたばかりの連結路の上も歩いたよ!
ここは中央環状新宿線から、ぐるぐるとループを2週して上がってきて、分岐するところ。右に進むと首都高速3号渋谷線の都心方面、左に進むと東名高速道路方面。とりあえず右へ
出来たてほやほやの道路の上を歩けるなんて、素敵だ…
さっきの地点まで戻って、東名に向かうほうにも
この屋根は、排気ガスが外に出ていかないようにするための構造物。トンネルの中から強力な吸気で排気ガスを吸って、トンネルの外に出ていかないようにするらしい。おや、隣の新しいビルから、ループの屋上に橋が…。
実は、ループの屋上は公園として整備される予定。このジャンクション建設の再開発で建つマンションのビルから、公園に出入りできるようになるみたい。というわけで、次はその屋上へ
広くて傾斜のきつい(ループの傾斜は平均6%で、屋上もそのままの傾斜)屋上、なんだかすっごい楽しい!別に公園らしく整備しなくていいので、このままクレーンとか
この光景とか、のこしたまんま公園にならないだろうか…
というわけで見学もおしまい、帰り道、名残を惜しむ私たちに、最後まで素敵な姿を見せてくれて
大変素敵なものを見せてくれた首都高さんに感謝感謝
あ、そうそう、8月7日深夜、8月14日深夜の2回連続で、タモリ倶楽部で大橋ジャンクション特集らしいです!映像で見たい方は、ぜひぜひ、注目してください