日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ヒミツの横浜、工場ナイトクルーズ

以前から、横浜の運河〜臨海部をめぐる船の旅に参加したり
横浜を水の上から探訪する『YOKOHAMA Canal Cruise』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
日本橋の下をくぐったりする船の旅に参加したり
日本橋をくぐり、亀島川を通り、秋葉原に向かう船の旅 - 日毎に敵と懶惰に戦う
東京、横浜の臨海部を船で巡ると本当に面白いんですよね。で、今回、これらの企画をしていたBPAの山崎さんと、千葉大の八馬さん(id:hachim)の企画した、横浜の工場ナイトクルーズにお誘いいただき、乗せってもらった。工場のナイトクルーズは定期化・商品化されているものがあるんだけれど
工場夜景ジャングルクルーズ|横浜・東京リザーブドクルーズ
すごく人気があって、現時点で11月末まで予約でいっぱいなんですよね。商品化されているほうだと川崎に向かうんだけれど、今回は磯子に向かう船の旅。楽しみです。出発は去年のキャナルクルーズと同じ、みなとみらいのぷかり桟橋。今回のコースはこんな感じ。
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ただし、磯子方面に行きます、と聞かされていて、詳しいコースをはじめから聞いてたわけじゃないのね。波の高さによってもコースが変わるかもしれないし。利用する船も前回と一緒、これです

あわわ、霧が出てるんじゃないよ。なんか、カメラが結露しちゃって…もうあかんな、このデジカメ。そろそろ買い替え時か…。この日の昼間は、このオープンエアな船に乗っていたら参ってしまいそうな暑さだったんだけど、夕方になって涼しくなってきて、良い船出の頃合いですね。出発!


結構なスピードで沖合へ。6時過ぎの出港で、もう暮色が。だんだん、日も短くなってきましたね。これから夜の長い秋がくるね。波はちょっと高めで、結構揺れるので、だんだん、ちょっと気持ち悪くなってしまったけれど…次から次に現れる素敵な光景に酔ってる暇がなかった


下から見上げるベイブリッジ素敵。ベイブリッジの下をくぐる定期航路はいろいろあるんだけど、小さな船からだと、また趣が変わって格別ですよ。そして、おお、キリンさんの大群だ!


全体的にピントが甘いのはお許しください…。結構、船の上からはキビシイのだ。暮れてくると、さらにだんだん、キビシクなるよ。キリンさんとベイブリッジ

コンテナ船とキリンさん


まあ、キリンさんじゃなくて、正式にはガントリークレーンなんですけどね。もはやキリンさんとした呼べなくなってしまった。そのうち、ステープラはホッチキス、粘着テープはセロテープみたいになると思う(何を言っているのかよくわからない…)夕日に映えるキリンさんの群れ


その先には、三菱重工の造船所が。横浜製作所 本牧工場

もう、しんぼうたまらんって感じで、わっふわっふ、写真撮りまくりです…。海上からじゃないと、なかなか、こんなに近づくことはできないもんね、造船所。夜なら尚更





だんだん、空は赤くそまっていく…



このかっちょいいのは、住金物流

さて、いよいよ、これから新日石の製油所なんだけど、そろそろ、カメラ的に厳しい時間になってきた。ここからはあんまり写真がない。もう、羨ましいでしょ!みたいな言い方しかありません、うふふ




ゆるゆると進みながら、だんだん、夕暮れからすっかり暗くなっていく時間帯、製油所の明かりを眺めている、ん、贅沢な時間。乗り合わせた人同士でいろいろ知識の交換をしながら(おもに八馬さんから教えて貰ってたんだけど)ってのも、とっても楽しいのです。
すっかり堪能したら、もと来た道…道じゃないな、航路を戻るのではなくて、川のほうから戻ってみましょう。磯子と根岸の間あたり、最近、自転車でよく通る八幡橋をくぐる

国道16号線と並行している、掘割川へ。満潮に近い時間だったのかな、かなり水位が高くて、立ちあがったら橋に頭をぶつけてしまいそうなところ。夜の運河って、また楽しいね。普段見慣れた風景が、ちょっと視点を変えるだけで、なんでこんなに面白くなるんだろう。ちっちゃい子が、橋から手を振ってくれる。これって船の特権だよね。車に乗っていたら、そんなことは無いから。掘割川を遡上して、中村橋へ。

前回はここから黄金町のほうに進んだんだけど、今回は石川町の方に進むコース。高速道路の高架下をずっと進んで、新山下に向かいます。写真はもう無理(笑)

このへん、高速道路の高架の構造とか、そういう話を。もちろん、普通に通るだけでも面白いんだけど、ただ何も考えずに通り過ぎるよりは、いろんな知識があると楽しめるコースですね、このあたりは。そして船は新山下

すっかり夜の帳が降りて、ある意味、見慣れた、みなとみらいの夜景になっていた



そして上陸、2時間の船の旅

船の旅って、なんでこんなに楽しいんでしょうね。普段使いなれている場所の、ほんのちょっとだけ先に、非日常が拡がっている感じ。都市の楽しみが、ほんのちょっとの手間で、倍に増える感じ。そういう部分が魅力なのかな。普段は見過ごしている、地域の歴史に思いをはせたりしますね。とにかく非常に楽しかったです。企画していただいてありがとう、です。
今回のコースを再掲しておきます。自分で線を引いたので、若干間違っていたらすみません。みなみらい地区のぷかり桟橋を出発して、時計回りのコース。
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9月に、横浜のキャナルクルーズ再び、という企画があります。昼間の航路だけど、すごく面白いので、ぜひ
YOKOHAMA Canal Cruise | BOAT PEOPLE Association
今回借りた船のチャーター、そんなに高くないみたいなんだよね。自分で借りるのも面白そうだな、と思ったです。