日毎に敵と懶惰に戦う

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東京国立博物館『皇室の名宝』

6時前に起床、朝飯をしっかり食べて早めに会社へ。7時半くらいから仕事。昼飯を食べ損ねそうになりつつも、なんと食べて、午後はフレックスを利用して5時前に出る。東神奈川経由で上野へ。目的は、東京国立博物館で開催中の『皇室の名宝』
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皇室所蔵のお宝を一挙公開!で、しかも一期と二期で全部入れ替えとのこと。一部を会期中に入れ替える展覧会はよくあるけど、全部入れ替えとは豪儀な…。そして一期には、伊藤若冲の『動植綵絵』が全部出るというではありませんか。これを見るために京都まで行った私としては、この展覧会は外せませぬ
相国寺承天閣美術館『若冲展』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
NHKでも放送されて結構な混雑と聞いていたので、金曜日の夜間開館なら空いているのでは…と期待して行ってみたのだけれど…。確かに並ぶほどの混雑ではなかった(過去に、金曜日の夜に行っても入場の行列が出来ていた展覧会は結構あるのです…)ので良かったけれど、中は大層な混雑で、これはもう、贅沢に落ち着いてみるのは難しいなあ、とは思ったのだった。三の丸尚蔵館で5回に分けて展示されたときに、全部通って見ておいて良かったなあ、と今だに思う。もちろん、京都も素晴らしかったし、今回も嬉しかったのだけれどね。
さて展覧会。最初の展示室からして、でっかくて力強い図屏風の連続で圧倒される。唐獅子図屏風ももちろん素晴らしいのだけれど、萬国絵図屏風の怪しげな魅力がすごい。なんだこりゃ。そして次の部屋、すべて若冲、『動植綵絵』がずらりと30幅。絵の前は人だかりで、あんまり動かない(笑)。情報量が多すぎて、みんな動けない。後ろのほうから、隙間から、いろいろ苦心しながら近づいて頑張る。そして、改めて、やっぱり凄い…。そして圧倒されてしまって疲れる…。30幅全部に囲まれると、これ全部揃えて見せちゃっていいもんだろうか、と思いますですね。一通り見てから、部屋の中央のベンチに座って、周りをなんとなーく眺めると大層幸せ。
いつまでもいるわけにもいかないので、次の部屋へ。円山応挙の旭日猛虎図が可愛くて、小栗判官絵巻は信じられないくらいキンキラキンで、長澤蘆雪は楽しくて、呉春の秋草図衝立は裏表の対比が興味を惹く。 谷文晁は相変わらず谷文晁ですよね、ってどういう感想なんだそれ、前半戦でかなり息切れしてます。
後半戦は…。『近代の宮殿装飾と帝室技芸員』と銘打っているんだけどね、いや確かに上手いし素晴らしい技術の結晶の彫刻やら焼き物やらに、ほーっ、と唸るのだけれど…。うーん、いまいち面白みに欠けるなあ。前半と比べてしまえば、まあそう仕方ないとは思うけれど、世相とか諸事情が反映されすぎた御用作品のオンパレードでいささか食傷。それでも、これだけ皇室所属品をまとめて見る機会はなかなか無いので、美術的興味よりもそれ以外の興味で大変楽しく見ることができました。
大層満足して、おみやげコーナーで絵ハガキなど購入。ライトアップされた博物館の建物を眺めつつしばし休憩してから、上野駅へ。音音で晩飯。牡蠣の土鍋ご飯がなかなかおいしかったし、全体、美味しくてよいお店でした。京浜東北線に長々と揺られて帰宅しましたです。