日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

炭鉱展、neoneo展、土木展

日曜日。昨夜、自転車に乗って温泉入って酒飲んだら、疲れが出てその場で寝てしまっていた。布団で寝なおしたけれど、やっぱり疲れは残っているなあ…というわけで午前中は、日記でも書きながらゆるゆると過ごす。
昼飯もカレーを食べて、1時前に自宅を出る。天気はどんよりしているけど、雨は降ってこないな…。自転車で横浜に行き、東横線目黒線を乗り継いで目黒。権之助坂を下って目黒区美術館へ。それにしても寒い!小雨もパラついてきた

本日の展覧会は、『‘文化'資源としての<炭鉱>展』
目黒区美術館
川俣正のコールマインプロジェクトが…なんて書いてあるから、割合、土木萌え、廃墟萌え的な軽い気持ちで来たんですが、ちょっと軽すぎる気持ちで来てしまったなあ、と。Part.1の『<ヤマ>の美術・写真・グラフィック』では、明治以降の炭鉱労働の様子を描いた民衆画的なものに圧倒される。山本作兵衛の『筑豊炭鉱絵巻』、その力強さにひたすら圧倒される。あるいは絵画。横山操の『夕張』が凄い。以前に国立近代美術館で『塔』を見て感動したのだけれど、この『夕張』の力強さも圧巻で、大きな画面の前で、しばらく目眩がするぐらいの思いだった。写真、土門拳も良いが、かつて炭鉱で働いた女性のポートレイトと独白を組み合わせた作品が凄い。九州の言葉で語られる、炭鉱で生き抜いた女の証言が胸を抉る。軍艦島の写真で、わあ軍艦島だあ、みたいにキャッキャウフフする気にもなれない、非常に重量級の展覧会でございます…。ちょっと言葉で表現しかねる。
もちろん、炭鉱の…であるから、労働争議にかかわる写真、グラフィックなども多数ある。そして、作品の数々を見た後だと、その泥臭い表現になんと説得力のあることよ。同時に、同じ文法を現代に持ち込んでも、そりゃ共感は得られないわな…みたいなことも感じたわけであり。とにかく、炭鉱にかかわる美術をこれだけ集積した展覧会は珍しいと思いますし、内容も充実していますので、興味のある方は見に行ったほうがよいかと。12月27日まで。あ、別室のギャラリーでは川俣正の作品があったけれど、これは炭鉱の風景の模型インスタレーションがあっただけで、うーん、ちょっとイマイチ。
美術館を出て、小雨が降る道を中目黒駅まで。地下鉄に乗って、日比谷で下車、高橋コレクション日比谷

『neoneo展 Part2[女子]』を見る

概ね、1970年代半ば以降に生まれた女性作家の作品を集めた展覧会。どれもこれも勢いがあって良いのだけれど、この人たち、全員自分とほぼ同世代…うん、年下のほうが多いのだよね。自分のこれまでの生育過程とか考えたときに、同世代の人にとって、美術にかかわる動機ってのはなんなのだろう?というのを、ずっと考えながら見ていた。そして、あらゆる作品が自画像に見えてくる。自己言及に見えてくる。いや美術ってそういうもんだよ、と言われればそうかもしれないけれど、それにしてもすべてがポートレイトに見えてきて…。
高橋コレクション日比谷はギャラリーではあるけれどお金を取る。300円ね。まあ、作品を売るためのギャラリーじゃないから当然と言えば当然ともいえるし、ギャラリーに入り慣れない人は、却ってちょっとお金を取ったほうが入りやすいかもしれない、などとは思う。
丸の内方面へ。街はすっかりクリスマス気分



行幸地下ギャラリーにて、『土木コレクション2009 HANDS+EYES』を見る。26日まで。

明治から昭和初期にかけての貴重な図面の展示、あるいは、首都圏外郭放水路、東京駅・銀座線などの土木の金字塔的作品の図面や写真など。展示パネルを見るのも面白いのだけれど、こんなパンフレットを配っていましてな

A3判10ページカラーの、展示内容をかなり収録した非常に立派なパンフレット。厚紙の重厚な作り。喜んでいただいてまいりました。
お土産を買うための行列をあちこちに見かけ、とても混雑する東京駅でちょっとパンを購入し、東海道線に乗って横浜まで。混雑する車内、セルフ車掌と、座席からいきなり前方に崩れ落ちるように突っ伏して倒れて動かなくなった人と、トイレに駆け込んだまま出てこなくなった少年と大丈夫かと呼びかける人で、三すくみで阿鼻叫喚の有様。倒れた人はとりあえずむっくり起き上がって無事そうでトイレの子供も大丈夫そうだったので、横浜駅で下車し、東口で95回目の献血血漿献血献血ちゃんとキティコラボの、来年の手帳をいただきました。
自転車で帰宅し、肉を焼いて晩飯にする。