日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

俗の権化、生口島へ

大三島の宿で目覚めて8時。昨夜は食べ過ぎて、とにかくひたすら、朝まで眠り続けた。今日もあの仲居さんがいるのだろうか、とそっと朝飯を食べに行ったけれど、今日はいないみたい。お仕事でお疲れなんでしょうか。朝飯にもオコゼの味噌汁が出て、白みその上品な味がなんとも溜まりません…。
部屋に戻ってしばらくお茶を飲んで休憩し、10時に出て、まずは今日も、大山祇神社に参拝。朝から清々しい気分になって、しまなみ海道をちょっと広島に戻り、今日は生口島からスタートする。なにやら香ばしい香りのする耕三寺に行こう、ということだったんだけれど、街の中心部に行くと、なにやら様子が変です。どうやら、明日、この島出身の平山郁夫先生のお別れ会があり、その準備やらなにやらで、割合騒然としている様子。そうかー、平山郁夫かー、うーん平山郁夫かー。この島には美術館もあるので、御大を車に残して、若旦那と二人で平山郁夫の美術館へ。御大は広島原爆関係の絵に一方ならぬトラウマがあるようで、平山郁夫だとその手のものがある可能性が…と忌避したのでありました。
ほいでまあ、平山郁夫であるけれど。なんとも俗っぽい平山郁夫の絵、わたくしぜんぜん好きじゃなくて、文化活動については大したものだなあ、と思うんですけれど、べつに絵を見ても、ねえ。ただ、この美術館、晩年のわかりやすいぼんやりとした絵が沢山収蔵されているわけではなく、幼少のみぎりの絵であるとか、比較的若いころの絵が多く、それについては割合、面白かったとは申し述べておきます。
さて、美術館を眺めてから、次にお寺、耕三寺へ
耕三寺 - Wikipedia

遠くから眺めてもなにやら怪しげな空気を醸し出しているこのお寺。成功した実業家が母の菩提を弔うために建立したお寺。その建物の数々が尋常ではなくて、古今東西のさまざまな寺院建築の様式を真似つつ、“独自の”工夫を加えた不思議な建築物の数々が堪能できるわけです


なんだか言葉を失ってしまって…


派手なら良いってもんじゃないと思うの…。それでもこのお寺、登録有形文化財に指定されている建物が沢山あるんですねえ。洒落や冗談じゃ無く、大真面目でやっていてごらんの有様なので余計にたちが悪いなあ、と食傷気味で眺める。宝物殿みたいなのもあったけれど、よくもまあ、これだけ面白くない書画を集めたものだ、みたいな…
地下大洞窟地獄めぐりもありましてね

遊び心に欠ける秘宝館のようなところにぐったりしながら出てくると、目の前にでっかい観音様が!

うわあ。その後、潮聲閣という、これは耕三さんが母のために建てたという屋敷を眺めようと思ったけれど…これはちゃんとした建物のようであったけれど…足を踏み入れた瞬間にコンビニに入ったみたいなチャイムが鳴りだして、なんだか恐れをなして、3人で裏口から逃げだしてしまいました…。なんだか不思議な島でございました、生口島
ともかくにも、進路は一路四国へ。しまなみ海道をすすみ、来島海峡大橋を渡ります