日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

東京から横浜に帰宅する。フェリーで

出張先の東京湾岸部で仕事が終わり、さて、これから横浜の我が家に帰宅しなければならない。そう、船で帰宅してみよう。
以前、デイリーポータルZでこの記事を読み
@nifty:デイリーポータルZ:フェリーで横浜から東京まで
『ちなみに東京発横浜行きは東京発22:00、横浜着23:30だから止めといたほうがいいと思うよ。』と書かれていたのだけれど、自宅が横浜の港から近い自分にとっては、帰宅の足に願ったり叶ったりな時刻表ではないか。金曜日の仕事を終えて、船に乗って帰宅する。とても素敵だ。島の人みたい。
というわけで、ゆりかもめに乗って到着した竹芝桟橋

あ、本日の写真はすべてiPhoneなので、クオリティがイマサンです。もうちょっと空いているのかと思ったら、大変な混雑。ここから出航する船は、22時に出発して大島や神津島に向かう船と、22時20分に出発して三宅島や八丈島に向かう船の2便。島に帰る島民、釣りに行く客、そしてこの日は特に、翌日から開催されるこのイベントの関係者が大勢いたみたい
WERIDE 三宅島
ちなみに石原都知事がスタートの旗を振るみたいだけれど、まさかフェリーで行くはずもなく、ヘリコプターで三宅島入りするらしいけれど。ともかく、そんなこんなでターミナルは大変な人出。少し並んでチケットを手に入れる。横浜に寄港するのは22時の神津島行きで、しかも寄るのは金曜日と土曜日だけ。現在のダイヤだと、22時に竹芝を出て、大桟橋に22時20分に到着することになっている。運賃は2等の和室か座席で1390円。3日前までにインターネットから予約購入しておけば、金曜日は20%OFF、土曜日は15%OFFになる。

ちょっと恥ずかしげに『その、横浜まで…』と告げたけれど、特に何のリアクションもなく、窓口嬢が発券してくれたチケットがこれ

チケットを購入したら、あとは出航の時間まで食事でもしようか。大きなターミナルには食堂も完備されていて

かけそば250円とか滅法安いほか、酒とつまみが超充実。すでに生ビール飲んで出来あがっている人達も多い。食堂のおっちゃんも、漁民が片手間でやっているような雰囲気がなんとも言えなく良い感じ。自分はかけそばに唐揚げのトッピングをつけて唐揚げそば380円。蕎麦が思いのほか美味いです。売店には生活用品と大量の酒が同居していて


この路線が生活航路でもあり、同時に観光航路でもあるんだなあ、というのが実感できる。これから夜行の船旅に出る人たちの、なんとなくわくわくした楽しげな雰囲気に包まれていると、自分は横浜までしか乗らなくても、一緒に旅情気分が盛り上がってくる。だんだん楽しくなってきたぞ!


出航20分前にぞろぞろと並んで乗船



5層になったデッキのうち、自分が乗る座席は、一番下、Eデッキにある2等座席。わりと座席も広いのね

フェリーと言えば座席じゃなくて雑魚寝でしょう、の和室はこんな感じ

自分も、敦賀から函館とか、竹芝から八丈島とか、こういうところで丸一日以上過ごした思い出が…。竹芝から八丈島まで渡ったのもこれだったなあ。上のデッキにいくにしたがって高い船室になるんだけれど、一番上のAデッキは、すべてオープンスペースになっているところが素敵。とっても広いよ!

自分もデッキでさっそくビールを…

やがて船はお客さんを全部乗せて出航




東京タワーが!

夜景を見に、かなりの人数がデッキに出ているけれど、そんなに大混雑というわけでもないので


2人の時間になっているけまらしいカップルも…

とにかく広い船なので、せせこましくなくて、ビールでも飲みながらゆんびり夜景が堪能できるところが素敵だ…。やがてレインボーブリッジをくぐり


左手にはお台場を見つつ、だんだん遠ざかり

右手には大井ふ頭が見えてきて


左手には中央防波堤、そしてさらに進むと、右手に今度は羽田空港!(すみません、さっきからiPhoneで撮影しているので、夜景が…ほんとうはそれはそれは綺麗に見えているのです)

このころにはデッキも落ち着いてきて、船内は、いたるところで酒盛りになっている。広い船ので、酒盛りする場所はいくらでもあるのですよ


自分の指定スペースに戻るつもりはありまっせん!って感じで盛り上がっている人もいますね。客室はそろそろ、就寝の準備でしょうか

船内の案内所

毛布貸してくれたり、上級の船室へのアップグレードを受け付けていたり、シャワーセットを売っていたり。船内にはシャワーがあって、とくに追加料金なしで利用可能。夏だったら横浜までの仕事帰りに、汗を流すのもいいですな!空いていたよ(夏場は混んでるかも)
そうこうして、夜景を堪能して船内を探検していると、そろそろ、JFEの溶鉱炉が見え始めたり、鶴見つばさ橋が見えてきて、ややあってランドマークタワーが見えてくる。飽きずにちょうど良い時間のクルーズだ。喫水線よりも下の自分の座席で過ごす時間はありません。左手に磯子の工場夜景、横浜港シンボルタワー、そして横浜港のクレーンが見えて

ベイブリッジをくぐりますよ

このあたりで、ベイブリッジをくぐりますよ!というアナウンスで、またデッキに人が出てくる。そして、横浜で下船するお客さまはご準備を…のアナウンスも。そして大桟橋が見えてきた…

というところで、iPhoneの電源が切れてしまったので、これ以降の写真は無し。大桟橋に接岸すると、釣り客を中心に大勢のお客さんが乗船を待っているのが見える。そして降りる人が先ですよ、と下船したのは…自分ひとりだ…。さっきから何度か『下船するお客様は…』のアナウンスが繰り返されていたけれど、あれはすべて自分ひとりのためだったのか…。
下船したらチケットを回収します、と言われて降りてみたんだけれど、とにかく、これから乗る大勢の乗船客の対応で忙しいので、自分は完全に放っておかれてます(笑)『ここで降りるの?』みたいな好奇の目に若干さらされつつ、どこからターミナルの建物に入るかも誘導とてないので、乗船客と逆ルートでターミナル内へ(笑)。広くて素敵なターミナル内の写真は無いけれど、それは自分の目で確かめていただきたいー。
チケット売り場には、まだこの船に乗る人たちの行列が出来ていた。そしてこの船の東京横浜間は、『東京湾スターライトクルーズ』と銘打って控えめながらチラシも置かれていたので、それなりに宣伝するつもりはあるみたいなんだけれど…。あんまり乗る人はいないのね。デイリーポータルZの人も、横浜から東京に向かった人は自分だけだった、ってことだったし。時期によっては夜景を眺めるカップルとかいるらしいけどね。

その後、大桟橋から出港していく船を見送って、歩いて自宅まで帰りました。横浜港着が23時20分で、この日は23時30分を過ぎてきたし、正直、横浜の中心に近いところに住んでいないと、辛い航路であることは確か。でも、なにより仕事帰りにフェリーで帰宅するってのがなんだか素敵だし、1390円で夜景を堪能できる1時間30分のクルーズなんてお得だし、独特の船出のわくわく感を共有するのも楽しい。船内でビール飲んでのんびりできるしね。夏なんかデッキでビール飲んで、最高じゃないですか。船内の自動販売機でもビールを240円で売っていたので、お値段も良心的だ。これはとても楽しいクルーズだなあ、と思ったのでした。また乗りたいぞ。
伊豆諸島へ行く船旅・ツアー/東海汽船株式会社