日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

白井晟一にはじまって

土曜日。ローソンで去年貰ったミッフィーボウルでフルーツグラノーラを。今年貰ったミッフィーマグカップカップスープを。朝飯です。さて、お出かけしましょう。9時半頃に出かけて、横浜乗換で新橋へ。歩いて汐留、パナソニック電工汐留ミュージアムに行く
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/110108/index.html
建築家、白井晟一の展覧会。白井晟一といえば、まず思い浮かぶのが飯倉にある特異な形のビル、NOAビル。宗教団体か何かの本部かと一瞬怯むのだけれど、普通のオフィスビルなのね。ここに出来たギャラリー、最近何もやってないよね…?
CBコレクション六本木『Moving(ムービング)−ニュー・メディア・アート展』 - 日毎に敵と懶惰に戦う
他には松涛美術館が思い浮かぶ。概ね、一筋縄ではいかない建築物を作る人だ、というのはわかるわけで。他に、私が最近行ったところでは、静岡の芹沢?介美術館も凄くよかったです
あてどなく、静岡の旅 - 日毎に敵と懶惰に戦う
まさに“孤高の天才”の何に恥じない、静謐な素晴らしい空間を作る人で、家にしても公共建築にしても商業建築にしても、その内部の空間に身をおきたい、時を過ごしたいと心から思うような建築物を作る人なのですね。現存するものがさほど多くないのが誠に残念。沈思黙考、心の安らぎを得るような展覧会でありました。
会場を出て、銀座方面へ。資生堂のギャラリーで今村遼佑の展覧会。会場のアチコチに潜む小さきものたちが僅かに動く、それをじっと静かに眺める。五感が研ぎ澄まされるようなインスタレーション。さらに北上し、ギャラリー小柳で田幡浩一。画が線の単位でバラバラになり、再構成されて実態を失う。なるほどとは思うのだけれど、プロトタイプのようでもあり、もう少し同じ方法論で突っ込んだ作品を見たいとも思うがどうか。
京橋との境目あたりにある寿司屋『大舷』、銀座でお寿司!なんだけれどもやたらと安い店で、お昼のにぎりは1人前500円だ。にぎり1.5人前とあら汁で900円、おいしゅうございました。
さらに北上、日本橋高島屋のあたりで路地に入り、西村画廊で町田久美の個展。以前に来た時にまだ制作中の大作があり、どうかなー、と思って見に来たけれど、結局個展の最中には間に合わなかったみたい。またどこかで見る機会があれば嬉しい。さあどんどん北上しますよ、日本橋に差し掛かる。桟橋の工事中

日本橋船着場とあり、観光用の船着場なのだろうか。このすぐ近所には常盤橋防災船着場もあるけれど、こっちの船着場は本当に日本橋のところから乗れるので便利。チャーターなどにも開放してくれると嬉しいなあ。
さらに歩いて島根県のアンテナショップも眺めて、やっぱり松江の和菓子は見た目も美味そうだし実際に美味いではないか、とあらぬ方向に憤ってから、しかし木次牛乳が今日は無いのが残念だ。
もうちょっと北上してCOREDO室町。にんべんの“日本橋だし場”なるものがあり、かつおだし100円とかつぶしごはん150円をいただく。鰹節がたっぷり掛かったあつあつご飯に醤油をひとたらし、だしは黄金色で、醤油と塩をちょっとだけ垂らして。ふふふ、うまーい。首を捻りながら、だしに醤油を足し続ける人などを鑑賞。
他に木屋も入っておるのね。以前、木屋のセールで木曾ひのきのまな板を1000円くらいで手に入れたけれど、同程度のまな板が5000円以上するぞ。あれはよっぽどお得な買い物だったのだな。素敵な包丁も沢山眺めて満足。左手用の出刃、15,000円くらいの欲しいですね…。
さらにずんずん北上、神田駅まで。総武線快速から乗り換えて信濃町下車、慶応病院の脇をぬけて、佐藤美術館というところに。ビルの1階から5階が美術館になっており、エレベータじゃなくて階段で移動しようとすると、雑居ビルの外階段、という風情。ほいでもって、春を感じさせる日本画の展覧会、おっ!と思う作品があって、加山又造でありました。1990年なので晩年ですが。この美術館は『佐藤国際文化育英財団』が運営する私設の美術館で、美術系の学生に奨学金を支給したり、留学支援をしたりしているのですね。よほどの伊達と酔狂がないと出来ないことだなあ、と思うのであります。
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
恥ずかしながらこの美術館、これまでまったく知らなかった。こういう私設美術館が運営されていること…。そこに集まってくるお客さんはどのような経路で知るのだろうか。この日は美術館主宰で『有望な若手を探す』と題して銀座京橋辺りの画廊へのツアーをやっていましたが、どのあたりを巡るのか。貸し画廊系なのだろうか。日展とか、そういう公募展との距離感はどうなっているのか。なんだか、普段は触れない不思議な領域に足を踏み入れてしまったような、そんな感覚。面白かった。
大江戸線の国立競技場の駅までちょいと歩き、地下鉄に乗って都庁前まで。西新宿の空を眺めながら、パークタワーに歩く。高校生のころ、ここのリビングデザインセンターOZONEに屯っていたのを思い出しますね…。パークハイアット東京のデリカデッセンは相変わらず美味そうだがたいへん高い品物がいろいろ溢れていて、キッチュ松尾、じゃないキッシュなどをふへー、と眺めるのであり。その後、エスカレータで7階まで上り、これまた良さそうだがたいへん高い住宅設備の数々を眺めるのだった。定価1000円あまりの雑誌が年4回送られてきてその他特典満載なのだが年会費1500円のOZONE CLUB に随分久しぶりに入会して、この日行われていたアウトレットセールを眺めるのだが、これまた良さそうだがアウトレットでもまだまだたいへん高い家具類などを眺めたのだった。

1階では奈良県の物産のご紹介、それもロハス(笑)、みたいな、いや悪意は無くてですね、お茶なんざ大変に美味しそうなことで。刺繍で精密に作られた昆虫のストラップとか。吉野葛を使った品物を扱っている和菓子の店で、興味深げに眺めていたら、生姜葛湯をいただけるというのでご相伴にあずかり、おお、このトゥルンとした喉越し、生姜の香り、素敵である…。豆乳のムースもいただけるのですか、これまた美味しいですねえ。アンケートに協力してから、ちょっとだけ生姜葛湯をおみやげに購入したのでありました。
さて、思いのほか時間が経ってしまったぞ。パークタワーを出て、次に目指すはオペラシティだ。オペラシティ前の交差点で惚けたように頭上のジャンクションを眺めながら熱心に写真を撮る女子高生を横目にオペラシティ、まずはギャラリーのほうへ。曽根裕の展覧会
曽根裕展[Perfect Moment]|東京オペラシティ アートギャラリー
うーん、正直、感想に困る。大理石を削って作ったニューヨークとか、それはそれは立派なことであるけれど、これはどういう回路でどう評価したらよいのだろうか。映像のほうは、深夜のバスから撮影した映像と、ひたすら誕生日を祝われる男の映像。うん、眺めていると、それぞれ、それなりに面白いのだけれども。ひたすら同じ男が誕生日を祝われているというシュールさが面白いのだけれども。そこを面白がって良いのだろうか。イマイチ、ピンと来ず。上の階の展示はなかなか面白いものもありました。このアートギャラリー、毎度毎度来るたびにいろんなテーマでいろんな作品が展示されていて、どんだけコレクション持ってるんだよ、とびっくりしますね…
美術館を出て。電車に乗ってもいいのだけれど、最近あんまり歩いていなかったから、たまには歩こうじゃないか。山手通りを南下する。これはなんのインスタレーションなのか

ひたすらに山手通りを南下。代々木八幡、大橋。中目黒に向かう途中のDEGUCHIYAという酒屋が、品揃え豊富で面白い。さらに歩いて中目黒、“源”に行こうかと思ってちょっと覗いたら、あれ?ここの店、こんなに値段高かったっけ?もっと安いような記憶があったけれども…。うーん、やっぱり、祐天寺の“ばん”に行こう。駒沢通りを西へ。初台から歩くこと6km近く

ばん

食べログ ばん

このお店について、詳しくはこちらを
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相変わらずの大盛況大混雑、しかしどこかに詰めてくれるのがこのお店。なんとか席を確保して、しかしちゃんと座ると後ろを店員さんが通れないので、ほとんど横座り。それでも、やっぱり、安くて美味い!と、飲んでいると、意外な方から連絡が。おお、飲みましょうと、店の中で奥の席に移り、あとはひたすら、レモンサワーの杯を重ねる。だいぶん飲んで店を出て、さらにハシゴ。鳥刺しに日本酒んまーいいい。はわわわ、なんだかよくわかんなくなってきた!気がつくと、叱咤激励されて学芸大学までの道を歩いておりました。
あとはよく記憶がありませんが、気が付いたら横浜駅のタクシー乗り場にいて、なんか知らんけどタクシーに乗って、どこか行き先を告げていて、どうも家に向かうには遠回りなんじゃないかと途中で気が付いたけれど、後から考えてみれば私は『野毛山動物園に行ってください』と言ったような気がして、なるほどそれならあの経路も道理だわ。深夜に動物園に向かえとか行ってすみませんでした