日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

オペラシティアートギャラリー『ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー』と楽しい夜

6時に起きて、さくっとお出掛け。湘南新宿ラインに乗れて、新宿乗り換えで小田急線の豪徳寺、別項目で書いた選挙のポスター貼りを手伝う。途中、二子玉川近所の蕎麦屋でお昼ごはん、なめこ蕎麦美味しゅうございましたが量の上品な店だったなー。終わって豪徳寺の事務所に戻ったのが2時半過ぎ。
それから、世田谷線で下高井戸に出て、京王で初台へ。オペラシティアートギャラリーで、『ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー』を見る。これが良い展覧会だった。ホンマタカシの仕事を、おしげも無く、大盤振る舞いで、余すところなく。とても贅沢。なんだろう、何が良いんだろうかこの写真、と考えながら、ああいいなあ、と考え込んでしまう。技巧も抒情もたっぷり。ドキュメンタリーなのに。中平卓馬を深く敬愛している、ってのが良くわかるんです。
でね、なんだけどね。最後の暗い部屋。その中平卓馬に何度も会いながら撮影した映像の一部、煙草に火をつけるいくつかのシークエンスを貼りあわせ、ひたすらループし続ける映像が、ズルいほどに印象を全部持って行ってしまったのだ。いやあ。これは。サントリーの山崎蒸留所に行くと、テイスティングする鳥井信治郎の映像が繰り返し流れていましてね、これが実に素晴らしくてずっと見てしまうんですけどね。あるいは、羽田澄子監督による、十三代目片岡仁左衛門のドキュメンタリー映画。10時間以上の超長編の映画なのに、見飽きない片岡仁左衛門
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この2つに並ぶ、わが生涯で至高のジジイ映像でございましたよ…。たまらん…。あっ、ちなみに、次点はNHKのドキュメンタリーで放映された『埴谷雄高・独白 ”死霊”の世界』。あれも大概なジジイ萌え映画でしたねえ…。…えーと、なんの話だったっけ。そうだホンマタカシ。そうそう、だからもう一度最初から展覧会見ました。うん、いい展覧会だった!コレクション展の、李禹煥と韓国作家も良くて。線と影と濃淡と。これまた贅沢で、全体として非常に見どころが多かったです。
ギャラリーを出て、ちょっと歩く。小田急線の参宮橋まで。経堂まで普通列車に乗り、待ち合わせして、素敵なお店で日本酒三昧、美味しいつまみ三昧の宴会。ほんとうは震災の翌日にやるはずだったんだけれど、延び延びになっていて。待ちに待って、美味しかったし、楽しかったなあ。4時間半あまり。新宿、品川まわりで幸せな気分で帰宅したのでした