日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

弘前の桜を名残に旅の終わり

鹿角花輪から11時41分の列車に乗り

大館で乗り換え。一旦出ようと改札に向かうと、なんかいるー!

ソフトバンクのお父さん…ではなく、ハチ公さんでらっしゃいますか。ここ大館はハチ公の地元であるのだね。

駅前花善で鶏めしを買って、13時8分のつがる51号青森行きに乗り込む

列車を清掃していたおっちゃんたちが、さかんに、わさおが…などと話している。ハチ公の大館にとって、わさおはライバルですよね…。

鶏めしと、30時間ぶりのビール、うまああ。角館で日本酒飲んだような気もするけれど、まあ、あれ、試飲だからね…。そして弘前へ。ようやく、ゴールデンウィークの観光地らしい人の出で、しかしこれでも少ないのだろうな。駅前から桜祭りの会場となる、弘前公園へは100円の臨時直行バスが出ていて、混雑するバスに乗り込んで向かえば、ああっ!弘前の桜は満開だ!

御堀端、堀之内、どこまでも、桜、桜、桜

弘前公園の桜は、なるほど、来てみてわかった。これが日本一とも言われるのがよくわかる。まず、ソメイヨシノの色がとても濃い。ひときわ濃い。そして、桜の種類が極めて豊富で、さまざまな種類のピンクが饗宴している。すごい密度で





天守閣の脇にある古木、弘前枝垂れが、風格と言い、勢いと言い、花の密度と言い、見事の一言


剪定など、手入れもとても丁寧に行っているのだろう。地元の人の桜愛が伝わってくるのだ。ほんとうに、今年も、ちゃんと東北に桜が咲きました。咲きましたなあ、という感慨。

連休終わりまで、じゅうぶん、見ごろは続くでしょう

出店も賑わっている


桜祭りの期間中は店をしめて、こちらに出張ってきている、三忠食堂の中華そばが妙にうまくてなあ


外からはお化け屋敷の呼び声、そしてオートバイサーカスの呼び声とエンジンをふかす音が聞こえてきて、なんだか、突然、何十年もタイムスリップした気分になった。オートバイサーカスって言うと、「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」しか思い浮かばないよ…

よい気分になり、雨もあがって、ぶらり、ぶらり

弘前は洋館を巡るのも楽しい

上の建物は弘前市立図書館の旧館で、一時期は払い下げられて移設し、弘前大学の学生が多く住まう、下宿になっていたんだとか。住んでみたい。家賃は高いけれど、倍率が高く、人気があったとか


商店街もコンパクトに賑やかで、街としてちゃんとしている印象を受ける、弘前インパクトのある名前の店もある、弘前


フランス料理も名物であるらしい。これも食べにこなければ、な。そして、弘前と言うと名物がもう一つ。奈良美智のメモリアル犬



ちゃんと子供の遊び場になっていて、なんか、いいかあ、と思いました

さあ、もう時間だ。弘前まで歩いて。また来たいですね、弘前。お土産を仕入れて、17時35分のつがる53号で新青森へ。

新青森駅は、お土産売り場以外には何もない駅でした…んだで、まあ、酒でも飲んでな

それにしても、弘前にも新青森にもわさおグッズが沢山売っていたが、売れるのだろうか…


…もう新幹線の時間だ



18時28分発、はやて140号東京行き。復旧3日目の東北新幹線は、徐行するために臨時ダイヤで、東京までは4時間40分かかり。乗車率は盛岡を過ぎても10%行かないのではないか、というぐらいであり。そうすると、車内では

まあ、このようなことになり、ぼんやりと、旅の思い出を噛みしめがら、しばらくうとうとすると仙台で、窓の外を眺めても、暗い中に何が見えるわけでもなく、空気をそのまま東京駅まで運び、青森と、この何時も忙しく通りすぎる東京駅が、一本のレールで繋がっている、また繋がったのだと