日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

堂島リバービエンナーレ『Ecosophia』など、大阪の1日

宗右衛門町の宿で目覚めて6時。門真市に9時ごろまでに行くために、すこしぶらぶら散歩していこうかな、という。宿を出て、とんぼりリバーウォークを戎橋までてくてく、キリンシティが無くなったのは寂しいなあ…。心斎橋駅までてくてく、てくてく。御堂筋線淀屋橋まで。
中ノ島に渡り、島の中を、東に向かって歩く。天神橋の手前までくると、川岸にたくさんの飾り立てたはしけ。昨日の天神祭の余韻が残り、絶賛片付け中でありました。

天神祭は、こんなにたくさんの船が出るんですなあ

タグボートに引かれていくのを眺めながら天神橋筋に入り、商店街の趣のある喫茶店でモーニング。さらに天満宮にお参りして

こちらも昨日の片づけが進むのをしばらく眺めて、またまた歩いて八軒屋浜へ。京阪電車に乗って門真市、お仕事。
ほとんど積極的に不味いと思えるまで進化を遂げた食堂で昼飯、早めに仕事が終わったので、中ノ島線で終点まで向かい、堂島リバービエンナーレを見物する。

http://www.dojimariver.com/topics/biennale2011.html
隈研吾森万里子による、白いドームの中で淡い光が揺らめいている作品が非常に印象深いものであったし、杉本博司は大規模なインスタレーションであったし、アニッシュ・カプーアの建築模型はクオリティが高い。青山悟のバラの刺繍も見られた。
また、チームラボの映像作品も興味深いもので、横15mのスクリーンに投影される映像は5面に分かれており、右から2枚目だけ微妙に時間差があるために、その意味についていろいろ考えていたところ、たんに機器の動作不良であることがわかった。興味深い。
マーティン・クリードは、例の、5秒ごとに部屋の照明が着いたり消えたりする作品で、エレベーターで4階に上がると、係員が一人いるだけで他に観客とていない広い広い空間で、ただひたすらにライトが着いたり消えたりする、まさにこの作品のコンセプトを実によく体現している空間が企画者の思惑以上に発現しているとも思えたが、他に観客がまったくいない状態はマーティン・クリードの意図する『何か』とはちょっと違うような気もする。
ことほどさように、ここの作品はクオリティが高かったり興味深かったり考えさせられたりするのだが、結局のところ“Ecosophia”という展覧会タイトルや地圏だの気圏だの水圏だのというコンセプトとどう繋がっているのか、そもそもこれは何の展覧会なのか、最後までよくわからず。ま、面白かったです。
ぶらぶらと歩いて、日本一短い商店を名乗る肥後橋商店街は、果たして横浜の三吉橋商店街とどちらが短いのだろう…と考えつつ、そうあるいていればまたたどり着くのですよ、『遊亀 淀屋橋』に

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本日もまた、ビールからはじまって美味しいものをいろいろいただき、しかし鮒寿司がなかったのは痛恨事であるけれど、無いものはすなわち仕方が無い。無くってもよい店だ。鮎とかへしことか、美味しゅうございました

良い店なので、終電がまたなくなってしまった。あらら。大阪駅まで出て、22時のプレミアムドリームの切符を購入。乗ればたちまち夢の中、おやすみなさい…