9月11日。あれから半年、あれから10年。世界は変わったような、変わっていないような。少なくとも、昨日乙女ロードで買った『脳内ポインズンベリー』をベッドの中で面白いわあ、と読んでる自分は、特に変わっていないような気がする
- 作者: 水城せとな
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/05/19
- メディア: コミック
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東西線に乗り換えて竹橋、東京国立近代美術館へ。本日のお目当ては、イケムラレイコ
展覧会情報イケムラレイコ うつりゆくもの
パウルクレーに比べたら、空いていることよなあ。しかし、おかげでじっくり鑑賞。豊かなイメージの拡がりを感じさせる作品の数々と、静かに向き合いながら、夢を見ているような気分で、当て所無く彷徨っていたくなる展覧会。1室から11室までが回廊のようになっており、1回だけ見て通りすぎるのではなく、いつまでもぐるぐると回っていたくなるのですね。この展示空間の構成が秀逸で、またそれぞれの部屋の雰囲気の作り方も非常にうまい。そこを通り抜けると、まるで、現世に引き戻されたような思いがするのです。いい展覧会だった。
常設展は、今回はちょっと、イマイチ、ぐっとくる作品が無かったかなあ。靉光の眼のある風景は嬉しかった。北井一夫の東北の写真、良かったね。『奇景』と題して展示された作品、横山操と加山又造と並べると、東山魁夷の作品が、イラスト的と言うか、手慣れ過ぎていてなあ…。あ、そうそう、三瀬夏之介の『富士山』が凄く良かった。その風景の、富士山の頂きの金箔の輝きが眩しいほどで、離れて全体を見渡した時に輝きに目を奪われる感じと、近づくと細部が見えてくる印象の違いがとても面白かった。ご本人がtwitterで反応してくださり、金箔は部分によっては風化していくのだとか。変化する様も楽しみ。
東西線から千代田線に乗り換えて、3331の千代田芸術祭2011へ。
3331 千代田芸術祭 2014
アンデパンダン展で、あおひーさんの作品など拝見しましたよ
千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」は本日9/19(祝・月)18時まで！ - あお！ひー
会場を出て、末広町から地下鉄で銀座、乗り換えて広尾。祭礼の商店街を抜けて、現代絵画1223へ
1223現代絵画
地下にあるギャラリーのようなスペースなのだけれど、これは美術館なのですね。入場料が500円。絵画運搬用の箱と、その箱を模倣した立体作品が並べて置かれており、本気であたくし、なんで展示スペースにこんなもの置いたままにしてあるんだ？適当なギャラリーじゃあるまいし…と思ったので、これはしてやられたのだろうね
さらに歩いて山種美術館…それにしても、暑い！汗が噴き出る
過去に開催された展覧会 - 山種美術館
実ははじめての、リニューアル後の山種美術館。日本画どうぶつえんは、ゾッとするような美しい炎の、速水御舟の『炎舞』だけでも満足。竹内栖鳳など、昆虫コーナーが際立って良かった。橋本関雪の『霜の朝』、これはリスなのかな、これも好き。まあ、京博の展覧会と比べちゃうと…いやいや、比べてはいけませんよね
またまた、自転車で巡る京都 - 日毎に敵と懶惰に戦う
坂道を下り、NADiffへ。村田真の『世界の巨匠シリーズ』は、高橋由一の豆腐の再現があんまり酷くて、笑いを堪えるのが大変だった。衝突（TWC）とか空中衝突とか、おっちゃん、何遊んでるの…という、ふざけた作品が沢山でした。あと、2階でやっていた、原久路の耽美な写真もとても良かったですね。
恵比寿駅に出て、恵比寿のエビスビール記念館へ。ここへは何度か来ていて、以前なれば
恵比寿の麦酒記念館 - 日毎に敵と懶惰に戦う
ビールが200円から飲める、大変にアナーキーな雰囲気が横溢した楽しいところだったのですね。それが、しばらく経って値上がりして300円になり、ギネスがなくなってクリーミートップになったりして
都心を自転車で走るなら、レンタルという手もある - 日毎に敵と懶惰に戦う
やはり、見つかってしまったのですよね、こういう施設は。で、ちょっと楽しんでもらうための施設に、何時までもビール飲んでぐだぐだ溜まられるようになると、儲けは関係ないだろうけれど、本来の設置目的とはずれちゃったんでしょう。大幅なリニューアルが行われ、ビールは4種類のみですべて400円、おつまみも結構良い値段をとって準備するようになって、安い産直のビアカフェ、というところを出ない施設になったのでした
ヱビスビール記念館 | 工場見学とミュージアム | サッポロビール
うん、ビール、美味かったです。ワインショップに寄って、ロブションでパンを買って、帰宅。スパゲティをゆでて晩飯にしたのでありました
