日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

埼玉県立近代美術館『草間彌生』、千葉市美術館『蕭白ショック!!』

明日明後日はまた出掛けるし、今日は家でのんびり…と思っていたのだけれど、そういえば、明日で終わってしまう展覧会が2つある。やっぱりこれは行っておきたい。というわけで、家事などすませて11時過ぎに家を出る。
桜木町の駅そば、川村屋で昼飯。店内にブログの感想や店の来歴、こだわり(実際、ダシがよく効いていてつゆが美味い)を沢山貼ってあるのをこれまで苦笑気味に見ていたが、品川の常盤軒が名前を奪われた件から考えると、JR東日本に対するなんらかの自己防衛の一環なのでは無いか、という気がしてくる
水曜日 - 日毎に敵と懶惰に戦う
横浜で湘南新宿ラインに乗り換えて、また赤羽で乗り換えて北浦和。美術館に…向かっているつもりが、何時もの客先に無意識に向かっていた。社畜が染みつきすぎている…気を取り直して、埼玉県立近代美術館


http://www.momas.jp/3.htm
草間彌生 永遠の永遠の永遠』は、近作のシリーズ『愛はとこしえ』『わが永遠の魂』を中心とした個展。実はこの展覧会、大阪の国立国際美術館でも見ているのですが
大阪で、文楽と草間彌生展 - 日毎に敵と懶惰に戦う
会場としては当然、国立国際美術館のほうが広くて、広い空間、高い天井に反復と増殖のあれたがどどーん、と拡がる迫力があった。しかし、埼玉県立近代美術館では、コンパクトな空間にぎゅっと圧縮されて作品が陳列されていて、2つの連作が間近に迫ってくるような、圧倒されるような迫力がありました。うん、これはこれでまた良い。


常設にも、初期作品などのコレクションが展示されいていて、フリーな空間を含めて、美術館全体が草間彌生に染まっている、という印象を強く受ける展覧会でした。


詳しくは黄金頭さんのレビューを
埼玉県立近代美術館『草間彌生 永遠の永遠の永遠』へ行ったのこと - 関内関外日記
美術関係で、私が一番言説を信用しているのは、黄金頭さんかもしれない。モヤッとした情動を言葉にする感覚に、惚れる。高嶺格の時も
ちかくてもよくみえない〜高嶺格「とおくてよくみえない」〜 - 関内関外日記
美術館を出て、横内酒店に寄って、今日はさらに出歩くのでこの花陽浴の生酒が持って帰れないのかぐぬぬ!となりながら、さあ、大移動の開始です。京浜東北線秋葉原津田沼行きに乗り換え。錦糸町で快速に乗り換えようと思っていたのだけれど、横須賀線の影響で遅れているらしく、結局、各駅停車でえっちらおっちら。北浦和から1時間35分かかりまして、千葉に到着。はじめてモノレールに乗りましたよ

千葉市美術館で『蕭白ショック!!』
千葉市美術館
いや、これはですね。行って良かった。凄い、凄すぎる。唐獅子図と群仙図屏風の部屋は凄すぎてわけわかんないし、旧永島家の襖に囲まれる部屋は贅沢過ぎるし、寒山拾得図とか李白酔臥図屏風とか…いやもう豪華絢爛。馬とか鳥とか、あと正体不明(人間とか仙人含め)な生き物みんなかわいいし。後半の、山水の中に漫画みたいに描き込まれた建物と人物も好きだなあ。なんかおかしくて。
竹林七賢図襖、右側の集いから、真ん中の、後ろ姿の1人と雪景色がざっと広がる構図は鳥肌だなあ。あと、達磨図も好き。牧童群牛図屏風の牛のデカさが衝撃。それから、それから…と、言い出したらきりがない。1周して、もう1周もおなじくらい時間がかかり、さらにもう1周、と、いろんなところにくぎ付けになっていく。
関連作品も充実していて、与謝蕪村寒山拾得図、応挙の山水図なんか良かった。若冲寿老人・孔雀・菊図のユーモラスなこと。長沢蘆雪の犬は可愛すぎて反則ものですよ。蕭白以前も、やや線に迷いがあるけど高田敬輔の竹林七賢図屏風の線と筆致は興味深かったなあ。
とにかく、あと1日しかないけれど、まだの人、前期見た人も是非行って欲しい。作品一覧見たら、前期よりも後期のほうが充実している感じが。空いてますよ!
図録、1900円でお安かったし買ってしまったんだけれど、一緒に置いてあった、2005年の京都国立博物館での展覧会の図録は2500円。出来としては、あきらかにこっちのほうが良いんだよね…(笑)展覧会も凄かったんだろうなあ、と思いましたです。いやしかし、あっちは国立ですからね。千葉市美術館、毎度凄い。
ほくほくと駅まで歩く途中、不思議な人をみたりしつつ

千葉から総武横須賀線でまっすぐ横浜駅。ちょっとヌビチノで2杯だけやって、帰宅して晩飯としたのでした
在華坊(@zaikabou)/2012年05月19日 - Twilog