日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

東京ステーションギャラリー『エミール・クラウスとベルギーの印象派』

金曜日、東海道線で出社し、なんとなく朝飯をマクドナルドで食べてから会社へ。お昼は弁当。だらりんとお仕事。定時過ぎに上がり、東京駅へ

東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -
東京ステーションギャラリー『エミール・クラウスとベルギー印象派』を見る。あとから輝度をいじったのかな?というぐらい、画面全体が光に溢れていて、色が魔法のようで、社会主義リアリズムと印象派の幸福な合体といいますか、間違いなく日本人好きなやつや!という。終了間際だけど行って良かった。
明るい画面の中の農夫農婦や少女たちがとても素敵だなあ。逆光に輝く、背中とか、明るい日差しを背にじっとこちらを見つめる瞳とか、生活の喜びに満ちている、というんでしょうか。また、緑を基調に、水飲み場に集う牛達、白の中に薔薇色が溢れる冬の川の子供達、静謐な色が拡がる月昇る風景、黄昏とは思えぬ輝きにで画面全体が満たされたウォータールー橋(モネと比較するとすごく面白い)などなど、よい作品ばかり。しかしやはり一番が、『日の当たった木』。赤で満ちた画面の真ん中に日がさしているのだけれど、どっしりした幹、絡み合う枝、日と影、ありとあらゆる部分が多彩な赤色で満たされていて、目が離せないのです。なんだか幻を見ているかのような気分。
そのほか、作品との間にガラス1枚の壁が無い作品も多く。ピサロやモネやシニャック、あるいは児島虎次郎も、画面にじっくり近付いて筆使いを堪能できるのも良かったですね。印象派の光の、もちろん、画家によってそれぞれに異る光の表現を、よく観察することができる展覧会だと思います。レイセルベルの裸婦も良かった。なかなかおすすめの展覧会だと思ったです。もう15日までだけど
その後、踏切の安全確認だかで遅れている東海道線に乗り、横浜で乗り換えて酒房ぴーへ。珍しいお知り合い、珍しくないお知り合いなどいろいろいらっしゃって、2時間ほど、楽しく飲んでいたのでありました

在華坊(@zaikabou)/2013年07月12日 - Twilog