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三菱一号館美術館『名品選2013 近代への眼差し 印象派と世紀末美術』

先日、三菱一号館美術館の展覧会『名品選2013』の内覧会に行ってきた。展覧会は10月5日からはじまっており、来年の1月5日までです。以前から、夜間の開館日が多く、場所と建物の雰囲気からデートに向いてる!と言われている三菱一号館美術館。


ここ最近になって夜間開館日が金曜日だけになってしまったのがちょっと残念なんですが、今回の展覧会はいつにもまして“オトナの”デート向きであることをお伝えしておきたい…。なお今回、写真は許可をいただいて撮影しています。

三菱一号館美術館 | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館
美術館のコレクションオンリーの今回の展覧会、タイトルから、また印象派ばっかりなのかしらん…というイメージを持っていたんですが、確かに印象派もある、それもなかなかいいところはあるんですが


特にモネの、『草原の夕暮れ』『プティ・タタイの岬』あたり、写真には出ない柔らかい色合い、素晴らしい。ミレーシスレーピサロドガルノワールセザンヌあたりの佳品名品もそろってる…んだけど、どっちかと言うと今回のメインはさにあらず

世紀末美術、ということで、ルドンの『黒』をはじめとして

版画の充実ぶりが素晴らしいんですね。自分もあまり見たことなかったような、実にヴァリエーションに富んだリトグラフの数々、当時の一流の作家がこぞって作品を載せていた『レスタンプ・オリジナル』の作品が楽しい。ロダンリトグラフなんかもあります

そして、今回いちばん良かったのがヴァロットン。三菱一号館美術館では来年、ヴァロットンの展覧会やるんですが、そちらは巡回する油彩などがメインになるらしく、今回の館蔵品の版画の数々はあまり展示しないらしい。




その版画がいいんですよ。26点ほど、シンプルな線で味わい深いです。ドニやボナールの色合いが優しい版画もたくさんあって、見ごたえがあるのですよ。


あ、それから、ここの美術館のコレクションと言ったら、ロートレックも忘れちゃならんし

ルドンの『グラン・ブーケ』も、うす暗い部屋にこの一点のみ、じっくり楽しめます。あのパステルの色は、やっぱり、実物を見てなんぼですわ…

そんなこんなで作品点数は149点と結構多いんだけど、あまり全部見てもぐったり、という感じではないし、なにより、ここの美術館は回廊から見える中庭の夜景とか、建物の雰囲気が素晴らしく…


売店も、美術館のミュージアムショップというかハイクオリティなセレクトショップみたいになってますし…

あ、ヴァロットンのトートバッグがなかなか素敵なデザインだったなー

特に今回の展覧会、こう言っちゃなんですが、あんまり混まないと思うんだよね…(笑)だから、デート向きなんじゃないでしょうか!と思うわけでありました。