日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

仕事終わりの、東京国立博物館

金曜日、お仕事。昼ごろに出掛けて田園都市線沿線の客先へ。戻ってまた仕事。
定時過ぎに退社し、混雑する電車に揺られて上野まで。東京国立博物館の夜間開館へ行く。『上海博物館 中国絵画の至宝』は
東京国立博物館 - 展示 アジアギャラリー(東洋館) 東洋館リニューアルオープン記念 特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」
実践女子大学宮崎法子先生のトークをやっており、途中から聞きながら鑑賞。やはり画家、歴史、社会情勢などについて知って見ると何倍も興味深いし、宮崎先生の話は熱が入っててとても面白い。これだけの名品が集まることへの興奮が伝わってきた。文人画ってのはいったい何で、なぜ中国で支持されるのか、という部分はやはり、絵を見ているだけではわからない部分が多い。
それにしてもこの特別展、改めてじっくり鑑賞するとほんと凄い…文人画の本質、極限の細密技法、独創的なスタイル、表現の革新(マティスか!みたいなのも)、そして乱れ飛ぶ題跋…中国絵画の精髄がほんとに集まってる感じ。それでいて、混んでいない。京都展があんまり混んでない…のは会期後半にはたぶん徐々に混み出すだろうけど、上海博物館中国絵画のほうは最後まであんまり混まないんじゃないかな…。ほんと、見ないと勿体無いですよ。わりと奇跡だと思う。日曜日までが前期、それから展示替えもあるけど、会期末までに一度は、是非。
その後は、閉館時間の20時まで、ガラガラの東洋館と本館をぶらっと通り抜け。洛中洛外図とか、応挙の写生帳とか、じっくり見られて、贅沢な時間


京浜東北線で帰宅、ハロウィンの野毛の街を横目で見つつ
在華坊(@zaikabou)/2013年10月25日 - Twilog