日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

多摩美術大学美術館『東北のオカザリ』、世田谷文学館『日本SF展』

土曜日、朝から部屋の大掃除。ゴミ袋が5つも6つも一杯になりまして、どんだけ無駄にものが多いんや…。そして、片付けても片付けてもミッフィーグッズが出てきて、ほんとうにどうしたらいいんだ状態。昼過ぎに、まあこれぐらいにしておいてやろう…というくらいには片付いたので、お出かけ。横浜線で橋本、京王線に乗り換えて多摩センターへ。暑い…

通りの名前がハロー・キティ―ストリート、広場の名前がしまじろう広場というらしいですぞ…

近未来都市に偶像が2つ、サンリオ・ピューロランドとベネッセ本社



なんというか、ビックブラザーが見守っている!というか、ディストピア感がある。サンリオ・ピューロランドは以前に一度来たなー。30分で出てきたけど
サンリオピューロランドに行ってみた - 日毎に敵と懶惰に戦う
さて、本日の目的はですね、こちらなんです。

多摩美術大学美術館『東北のオカザリー神宿りの紙飾りー』
多摩美術大学美術館
以前、馬喰町ART+EATの東北の紙さま展で、写真だけ見て興味を惹かれたもので見に来たんですが、これが素晴らしい。々に滾る展覧会だった…三陸地方などに伝承される細密で豪奢な紙細工の網飾りや御幣や切り透かしの実物と写真が多数、民俗資料やお神楽の映像なども充実しており、力が満ち満ちておった。
紙飾りは東北各地の神社の宮司が技能を伝承して作り、民家の神棚を飾るものなんですが、気仙沼とか釜石とか…南三陸町歌津なんて、あっ…何も残ってはいまい…という地域が多くて。唯でさえ喪われつつあったところに震災と津波。見事な紙飾りを見ながら、いろいろなものが失われたことを想うのです。網飾りがほんとに見事でなぁ。実物も良いし、実際に民家の網棚に、お札やなんやらと一緒に飾られた様子の写真も素敵で。歴史になってしまうところと、現代に生きているものの、ほんとにギリギリのところにあるもの、という印象を受けた。図録は1,000円払って予約しました。これはおススメの展覧会です。
京王多摩センターからまた電車に乗り、芦花公園へ。次にこちら

世田谷文学館『日本SF展・SFの国』
開催中企画展 - 世田谷文学館
なかなか大仰なタイトルだなーと思いつつ気軽に行ったらびっくり、筒井康隆監修の、おっさんおばさん感涙の本気展覧会だった。星新一筒井康隆小松左京の草稿とか、大伴昌司の下書きとか、真鍋博手塚治虫その他…映画関係の資料とか、万博に合わせて行われた国際SFシンポジウムの資料とか。一次資料が色々溢れてたですよ。すげー…

あとこの図録ずるいだろ絶対買うだろ!って作りですばらしい

展覧会については、遊行七恵さんが熱く解説しているので、読んでいただくとよいと思いまする
遊行七恵の日々是遊行 日本SF SFの国
さて、ほいじゃ帰ろうかなー、と思ってたら連絡入り、ほいほい、と神田へ。美味しい古民家バル『ブラッスリーサン』にて


在華坊(@zaikabou)/2014年08月02日 - Twilog