日毎に敵と懶惰に戦う

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江戸東京博物館『東京オリンピックと新幹線』東京ステーションギャラリー『ディスカバー、ディスカバー・ジャパン「遠く」へ行きたい』

土曜日、のっそり起きて納豆ごはんと味噌汁で朝飯。お出掛けてして秋葉原から両国へ。江戸東京博物館で『東京オリンピックと新幹線』を見る
江戸東京博物館
この展覧会、三章構成のうち、最初の章はオリンピックに至るまでの占領下からの復興がテーマになっていて、古い家電製品とか、お好きな方には堪らない品物がならぶ。そして二章の新幹線、三章の東京オリンピックと、とにかく怒涛のような資料攻めで、一生懸命見ているといくらでも時間が経ってしまう。鉄道模型コーナーも力が入っているし、とにかくもう、企画者からして好きものだな!というのが伝わってくる展覧会なのだった。ずいぶん長居したよー。
秋葉原に移動してまんだらけで本を売ったり、買い物したりしまして、その後、東京駅へ。東京ステーションギャラリー『ディスカバー、ディスカバージャパン「遠く」へ行きたい』を見る
東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -
1970年に国鉄が大々的に展開した広告キャンペーン、後々まで語り草になる『ディスカバー・ジャパン』をふりかえる展覧会。これも江戸博の展覧会同様、ポスターとか冊子とか絵葉書とか、怒涛の資料攻め。1964年のオリンピック、1969年の万博を経て、さてこの大量に資本投入した交通インフラをどうしていくのか…というところで若者にターゲットを絞って国内観光を促した『ディスカバー・ジャパン』のキャンペーンは、今から見てもそのポスター、新鮮でかっこいい。
そのイメージ戦略の斬新さによっても、あるいは国内回帰ナショナリズム的な側面においても、各種の批評にさらされた『ディスカバー・ジャパン』を多面的に振り返る展覧会で、いやこれまた、非常に面白いものだった。2つの展覧会を見るとセット割引もあって、一緒に見ると楽しいね。この時代の影の部分から世相に迫る展覧会シリーズが一昨年〜昨年あたり続いていたので、陽の部分から振り返る展覧会シリーズ、でもあるのだろうか。
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開業100周年でいろいろ張り切っている東京駅をちょっと巡り、また秋葉原に戻って丸五で晩飯。やっぱりうまいのう…。そのまま帰宅いたしました
在華坊(@zaikabou)/2014年10月18日 - Twilog