日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

三井記念『東山御物の美』パナソニック汐留『キリコ』サントリー『高野山の名宝』など

土曜日、変わり映えのない朝ご飯をたべてお出かけ

神田で降りて、三井記念美術館へ。『東山御物の美』を見る

三井記念美術館
とにかく展示替えの多い展覧会で、すべて見るには3回とか4回とか来ないといけないみたいなんですが、3週目で展示が終わる雪中帰牧図を見ておきたくてきました。もちろん、焼き物なども素晴らしいんだけれど、油滴天目とか銘馬蝗絆も眼福なんだけれど、やはり絵画が。中国絵画ずらっとならんだ第4室はですね、もう、画の中にずるずるずると引き込まれて帰ってこれなくなりそうで、怖いくらいで、素晴らしかった…。雪中帰牧図、夏景山水図、雪景山水図、ずらっとならんだめくるめく世界…
土曜日の午前中、空いてましたが、とにかくじっくり見るために、少しでも空いてる時間に行くべきだね…。あんまり空いているとほんとにかえってこれなくなるかもしれないけど。とにかく展示替えが多いので、スケジュールをよく見ていくが良いでしょう
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_141004.pdf
ぶらっと歩いて地方のアンテナショップなど覗き、長岡の出店でコメなど購入。立ち食いそばで昼飯。日本橋駅から地下鉄で新橋へ。旧新橋停車場で、鉄道と音楽についての展覧会を覗いてから…
パナソニック汐留ミュージアム『ジョルジュ・デ・キリコ』展を見る
ジョルジョ・デ・キリコ −変遷と回帰− | 汐留ミュージアム | Panasonic
あの空間によく詰め込んだね…という、ミッチミチ100点以上、キリコで誰もがイメージする形而上絵画だけでなく、ネオバロックや古典主義の作品も多数あって、ますます謎で訳解らん作家で、大変面白く、ぐるぐる行ったり来たり見てしまう。私もあの、マネキンが無機質に突っ立っているような絵のイメージばかりだったもので。
でも、キリコは、広いところにゆったり飾るんじゃなきて、あれぐらいの広さにみっちり詰めて並べたからこそ、不穏な緊張感とか並び合う絵画同士の関係とかが浮かび上がってきていて、良かったのかもしれない。あの不思議な形而上絵画以上に、荒野に果物がゴロゴロ転がってる絵とか、不穏だった。
さらに汐留から大江戸線に乗って六本木。サントリー美術館高野山の名宝』
高野山開創1200年記念 高野山の名宝 サントリー美術館
とにかく、運慶の八大童子像が良い。快慶の四天王立像とか、五大力菩薩像とか…国宝澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃なんかもうっとりなんだけれど、運慶の八大童子像がですね、造形、表情、素晴らしすぎるよね…どうやったらあんなもん彫れるんだ。八大のうち、運慶作じゃない2作との差が激しすぎる。これ以外にもとにかく、最初から最後までありがた〜いものばかりが並んでいて、まるで高野山の出開帳のよな展覧会で、拝んで通ってしまいたくなるような展覧会だったのです。
相変わらずサントリーなんで展示替えが多いですが、これはあんまり、神経質にならなくてもいいかな。メインのものはずっと展示されてますので。あ、あと、売店で売ってたこの皿ほしい…

六本木周辺をぶらぶら歩き

久しぶりに目白の酒屋に出て

さらに池袋。山手線の西側はなんでこんなに人が多いんや…。サンシャインシティにある栄児家庭料理で痺れる麻婆豆腐などで晩飯。東池袋から有楽町に出てKITTEを覗き、かえりは浅草線で。本日は久しぶりにゆっくり銭湯に入ったのでありました。
在華坊(@zaikabou)/2014年10月25日 - Twilog