日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

銀座、名古屋商工会館『THE MIRROR』

銀座4丁目にある名古屋商工会館は1930年竣工なんだけど、この秋に取り壊される…ということで、取り壊し前の空間を利用して現代アートイベント『THE MIRROR』が行われている。
THE MIRROR | Hold the Mirror up to nature


雑居ビルの1階から6階までの部屋をほぼ全て、かなり自由に使って30組ほどのアーティストの作品が繰り広げられていて、11月9日までの開催。このイベント、本来の建前は完全前売り予約入れ替え制1000円。毎日、200人ずつ限定の2部制。確かに古い雑居ビルで大勢入ったら大変そうだから人数制限はわかるんだけど…


実態としてはあまり混んでなくてですね。2件となりのBEAMSで当日でもチケット買えて、最終2日間以外はそれですぐに入場できるみたい。必ず買えると保証はできないけど、昨日今日の土日も買えたので大概大丈夫そう。会場前にもチケット購入の案内がちゃんと出てるので、いきなり行ってもまあ大丈夫そうなんであります。
さてこの展覧会、内部の撮影はほぼ自由なのが良い。自分は、火花散るタムラサトルとか

静かな映像の手慣れた感じのさわひらきとか

あるいは、真っ暗な部屋にひとり閉じこもって…という堂本右美の作品あたりが印象に残ったんだけれど。全体、著名アーティストが多く水準も一定以上なんだけれど、イマイチ、その、インパクトには欠ける内容ではあって


まあ見ておいて損はないけど見なかったことを後悔するほどでは無いといいますか…。解体前と行っても、例のフランス大使館ほどのめちゃくちゃさがあるわけじゃないのでね…
森美術館『医学と芸術』、そしてフランス大使館 - 日毎に敵と懶惰に戦う
わりとおとなしめというか



西野達も、ある意味、どうとでもできるわけなんで何かとんでもないものが…!と思ったら、非常に拍子抜け感がありましたし。まあBEAMSがかなりバックアップしてる感じなんで、銀座という場所柄もあり、なのではあります。5階に松岡正剛の《屋根裏ブックフェア》があって、ゲラなんかも飾られてましたが、普通に本も買えるみたい。会場デザインは隈研吾、もじゃもじゃはLANケーブルの被膜らしい

一室はミュージアムショップになっていて…と言っても、10万〜100万くらいで参加アーティストの作品が売られていて、トラフ建築設計事務所のデザイン。西野達さんがぶらっと来てました。この部屋だけ、作品のディティール撮影は不可

アクセスも良いし期間も短いので、会期末で混む(のか?)前にぶらっと気軽に行くと良いかもしれませんね