日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

出雲大社から松江へ

サンライズ出雲、普通は入らないような場所でアナウンスが入る。10分遅れているという。スーパーいなば鳥取方面に向かう人は、姫路で降りてみずほに乗って岡山に行くことができますとアナウンスが入るが、直後、姫路で降りて普通列車で上郡に向かい、そこからスーパーいなばに乗ってくださいとの訂正アナウンス。車掌さんに若干の混乱が…。そして岡山到着時には30分近くの遅れになっていた

でも、急ぐ旅じゃないからね、寝台から、移りゆく風景を眺めるのも楽しいからいいのです

県境をまたぎ、鳥取県

出雲市駅に到着したのは1時間の遅れ。どっと一畑電鉄に乗り込み、出雲大社へ。お参り前に目の前のスタバで休憩。

なかなか、しゃれてて素敵なスタバでありましたよ

出雲大社はいつ来ても気持ちが新たまる。平成の大改修のあとでははじめてのおまいり

まだまだかなり工事中の場所が多く、末社摂社までぐるりまわったけれど…


この、真裏の、御山にいちばん近い場所ね、なんか建て替えて変な風にならないといいが…

あと、出雲大社庁の舎、菊竹清訓の作品ですが、なんか被せるように祈祷所をつくるのはどうかと思ったです

じっくりお参りし、古代出雲歴史博物館へも

あった派と、まぼろし派と、中間派の、歴史論争の舞台になっておった…というか、例の古代の出雲大社は48mあったのか問題ね、いろんな人の、僕の考えた出雲大社の模型が飾られているのが楽しいですよね

昼ごはんは『かねや』で出雲蕎麦を。出雲そばにしては上品なお味

いやしかし、ここまで大変驚いているだが、出雲にきてからとにかく旅行者が女子ばかりである。ご縁結びの女子旅というのは本当にあったのか。で、どこにいってもそれをあてこんだご縁なんとかとか、縁結びなんとかとか、ちょっと食傷気味であり…あ、これはちょっと違いますけどね、これはこれでアレですが

一畑電鉄出雲大社前駅から出雲大社にかけての道沿い、若い女性客をあてこんだ店ばかりで、昔の観光地みたいな1,000円均一とか梅宮辰夫の漬物みたいな萎えではないものの、やたらご縁ご縁連呼したりスピリチュアルだったり似た作りで伝統の粗製乱造だったり、なんだかなぁ、と。
出雲大社の参道、駅からの道は、鉄道開通以来の道であって、本来の寺社町は鳥居の西側に形成されているのですね。寂れてはいるが良い出雲そばの店などはそちらにある。正面の参道は鉄道開通以来だからけして短い歴史ではないが、やはり積層の厚みの無さが、現今の、かつてを止めないような改変に至った。15年前にはじめて出雲大社に来てから数年ごとに来ていますが、3年ほど前までは大きな変化は特に無かった。今回、すごく変わっていた。駅からの参道に、格段残すべき歴史の重みがあったかと言うと正直、無かったわけではありますが…それにしてもの変貌ぶりに驚いたのです。
新しく出来た店、割合センス良くまとまってるし、結構、頑張っているとは思うのですよ。悪くは無い。ただ、例えば、赤福などの核がしっかりしてるところにおかげ横丁を入れ込んだ伊勢の内宮の参道に比べると、新しい店ばかりの薄さが際立ってしまうのですよね…そうなんだよなぁ、核が感じられない。まあ、ボリュームゾーンでは無い、いち観光客の勝手な感想であって。過去の状況に、それほど、称揚すべきノスタルジアが感じられたわけでもないので、頑張ってるな、なのではある。ただ、まるっと新しいなったことで、あらためて、諸々、露わになった感じがしたのでした。
女子旅ブームが一時のものにならなければいいけれど。あまり背景の無い新しさばかりになってしまうと、寂れたときにかえってつらいからね。さてさて、一畑電鉄の大社駅に戻り

ここからは直通急行で松江へ

しまねっこ

ガタンゴトンと長閑にゆられていると、宍道湖も見えてきて

この日は、ときより、小雪がちらつくような天気だったけれど、概ね良好。お宿『松江ニューアーバンホテル』に投宿し、フロントでくじ引きしたらびあへるんが当たって喜んだりしまして、一休みしてから晩飯。運河沿いを歩き、橋本健二さんもおすすめしていた『佐香や』という店に。日本酒とつまみの良いお店でありました



在華坊(@zaikabou)/2015年01月31日 - Twilog