日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

東京国立近代美術館『片岡球子展』、東京国立博物館『インドの仏』

土曜日、昨日も移動が多かったので、さすがに疲れておりましてな…。午前中は家でのんびり、朝ごはん、金沢の松吉食料品店で買った鰯糠漬け、納豆、豚汁、雑穀米

枝雀の落語見たり、ムトゥ・踊るマハラジャ見たり、万国博覧会のDVD見たりしながら、日記書き。昼飯も家でうどん。1時過ぎに出て、東海道線に乗り込む。
東海道線車内で、座っていた強面の若い男が目の前に立った気弱そうな男性に近いんだよ退けよと因縁付けてて、言われた方も引き下がらず、横浜から川崎まで10分以上続いた言い合いが面白かった。たんなる因縁付けかと思ったけど、ストーカーだろとかなんとか言っていたので、被害妄想タイプかもしれない。
強面の若い男、次から次へとよくまあ威勢の良い罵倒、語彙も豊富ですごいな、と思った。で、終始言われっぱなしだった気弱な男、おまえ変態かよ、と言われて、ええ変態ですよ、と返したところから、最後、変態と変質者の違いは何かについて気弱な男性が唯一強く出て問い詰め始めたところで、川崎駅に到着し、終了。
まわりが空いたので悠々座って東京まで、東京駅で乗換えて、東京国立近代美術館へ。
展覧会情報生誕110年 片岡球子展
片岡球子展』を見る。会場内、ほどほどの客入り。50代、60代の、力強い鮮烈な構図と色彩が好きだなぁ。桜島の夜、火山のシリーズ、雅楽、初期の面構え、見ていると、胸がスッとするようだ。初期の作品から、晩年の裸婦、あるいはスケッチなど、網羅した内容でした。
小林古径が若い片岡球子に言ったという、あなたの絵はゲテモノだけど、ゲテモノと本物は紙一重。ゲロが出るまでゲテモノを描き続ければやがてあきて、そこから薄皮を剥ぐように絵が変わる。それまで何年かかるかわからないが絶対に自分を変えてはいけない、人の言葉に耳を貸すな、という言葉が印象的
まあ、うまいかといえば、うまくないしね、晩年は面構えシリーズもなんか塗り絵みたいだし、裸婦もねえ…。でも、50代とか60代の作品だけでも満足よ。あ、そうそう、ドラえもんの、のび太のお母さんの旧姓は片岡で、片岡玉子。片岡球子とは字が違う。豆知識な

眺めのよい部屋でしばし桜を眺めて、さて、コレクション展示も。改装以来、主張の強い構成が多かったけど、今回はちょっと毛色が違って
展覧会情報所蔵作品展  「MOMAT コレクション」

万鉄五郎の裸婦を並べたり、梅原安井利行を並べたり…長谷川利行をまとめて見る機会はあまりないので、面白かったな

北脇昇特集したり、小倉遊亀の浴女並べたり

最近とはまた違って、これはこれでよい。徳岡神泉の椿がなんか不気味だったなぁ

そして『大阪万博1970 デザインプロジェクト』も

展覧会情報大阪万博1970 デザインプロジェクト
特段新奇な内容は無かったけど、デザイン視点でよくまとまってて面白かったですよ。公式記録映画は3時間まるまる見られますが、DVD持ってるのでパス…というか、朝見てたよ
堪能して美術館を出て、竹橋から日本橋経由、上野へ。『のもの』でペリカンのパンをちょうど売っていたので買い、東京国立博物館の『インドの仏』へ

東京国立博物館 - 展示 表慶館 特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」
仏像の源流が学べる良い展覧会だし、表慶館という箱もいいんだけど…。なんだけど、イマイチ、有り難さがピンとこないのは、東洋館でいろいろ見られるからではあるな…。しかし、何事も源流において多様である、ということをあらためて思ったのだった。その足で、もちろん、東洋館へも行きました



さて、博物館を出て、そろそろ日も暮れ方。まだ残る上野公園の桜を見つつ

新橋、ちょっと戻って銀座、有楽町、そして淡路町。須田町の『勝漫』で晩飯。世の中のとんかつ屋には、ヒレカツが美味い店と、ロースカツが美味い店がありますね。この店はヒレカツで、しかも、丼にすると美味い店でした。ちなみに、私の好きなとんかつは勝烈庵と丸五とかつくらで、これは全部、ロースカツ優勢。とんかつは好みの世界と思う。
なんだろうな、とんかつ、びっくりするような美味いものも世の中にはあるのかもしれないけど、とんかつってそういうものじゃなくて、日常的に食べられるちょっとした、安定したご馳走というか。とんかつが食べたい時に食べられることが幸せな暮らしの指標というか。なんか、そういう食べ物なんだよな…って呟いていたら、これは美味しんぼに出てくる台詞らしい。うーむ。
秋葉原まで歩き、東京乗換え、ちょっと酒房ぴーに寄って帰宅したのでありました。
在華坊(@zaikabou)/2015年04月11日 - Twilog