日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

うらわ美術館『縫い-その造形の魅力』、埼玉県立近代美術館『旅と芸術』

日曜日、まだ昨日のお酒が抜けきってない感じ…7時に家を出て実家に荷物を取りに寄り、ついでに朝飯をいただいて、また出て北浦和まで。埼玉県立近代美術館で午後からある中山うりのライブの整理券を貰い、酒屋をちょっとのぞいて浦和に移動。

うらわ美術館にて『縫い-その造形の魅力』を見る

http://www.uam.urawa.saitama.jp/tenran.htm

女学校で教えるための1/3サイズの裁縫雛形がかわいいし、刺子は魅力的だし、羽織の裏地のバラエティも面白いし、桂ゆきの、越後妻有で見たアネット・メサジェを思わせる作品もあるし…そのほかいろいろ、展示数が豊富でしっかり見てたら1時間半くらいかかった。とにかく、裁縫や刺繍の民俗学的アプローチが、極めて刺激的でよい展覧会です。

美術館を出て、小雨が降ったり止んだりの中をてろてろ歩き、また北浦和へ。

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埼玉県立近代美術館のレストランであわただしくご飯をたべて、中山うりのライブ。ジャコモ・マンズーや、舟越保武の彫刻がある、中央の吹き抜けの空間で。整理券60枚は早々に配り終わり、立ち見も盛況。

中山うり、あんまり知らなかったんだけど、素敵な惹かれる声質とリズム、テンポ、なんだかねー、酒場で旅の空を思いながら聞きたいな、という音楽。で、ちょっとうつらうつらしてしまったんですけどね。

わたしが、美術館の映像作品見たり、ライブの音楽聴いてる時に寝落ちるの時々あるんだけど。暫く微睡んでまた覚醒してそれが続いていると、その短い睡眠時間が、まるで何倍何十倍にも膨らんで幸せな時間の中にいられたかのような、そんな、幸福感を味わっているからなのであって。けして、暇とかつまらないという意思表明ではありません。ないのです。

なんだかゆっくり時間が流れていて、もう16時だ。そして展覧会『旅と芸術』

これが、巖谷國士監修だけあって、非常に文学的で、多岐にわたり、咀嚼に時間がかかる展覧会であって。

空想世界地図から植民地へのグレートジャーニー、鉄道を使った中流層の旅、旅のイメージ、オリエンタリズムパターナリズム、そういうものを、豊富な古写真と、旅先で描かれた多くの画家の作品、あるいは100年以上前の観光ポスター、そして空想への旅とシュルレアリスム、そういったものを、作家で並べてみるときとは違う文脈でどんどん見せてくれる。

どれもこれも情報量が多くて、言葉はいろいろ出てくるんだけどどこか言葉にしにくい、そんな、要するにとても良い展覧会。時間に余裕を見ていってください。1時間半くらいで、最後は駆け足だった…

美術館を出たらもう真っ暗。いつも行く『よこうち酒店』に行き、花陽浴は今日は売ってるかなー、と覗いたら、なんと有料試飲ができると!

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50ml×3で、素敵なお酒がたくさんあって、600円。つまみも200円と300円で、良いものが揃っている。店での小売価格そのままだ。f:id:zaikabou:20151215072251j:plain

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そんなわけで、とうぜん、おかわりもしつつ楽しみましてな…。これはよい…。そしてさらに、商店街の並びの魚屋がやっている居酒屋にもはしご

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 ここもお安くて、この1000円セットが素晴らしく良い

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今日は控えめにして、このあたりで引き上げますです

 在華坊(@zaikabou)/2015年12月13日 - Twilog