日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

京都で2つの若冲展を見る

6時過ぎに仕事が終わり、ホテルにいったん戻って短い仮眠。あさごはん

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9時ごろ出て西九条で乗り換え

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天王寺へ。あべのハルカスの16階庭園で、美術館がオープンするまでの時間を過ごす。今日は暑くなりそうだなあ

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さて、あべのハルカス美術館では、ピカソの展覧会であります

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愛知のあとに大阪に巡回して終了、首都圏には来ない、この日曜日に終了、ということで、見に来る機会があってよかった。

ピカソ、天才の秘密』は、広範にとりあえず集めらた作品を並べました…というのではなくて。少年時代、青の時代、バラ色の時代、キュビズム初期に絞って、ピカソピカソに至るまでを、とても丁寧に概説してくれる展覧会だった。印象としてはコンパクトだし派手さは無いけれど、なかなか中身が濃くてよく練られていて、良かったですね。

美術館を出て、大阪駅に移動。ダイキンぴちょんくんが遠くに見える

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新快速に乗って京都駅に降りれば、ああそうだ、梅小路鉄道博物館もまだ行ってないなー、そして今回にしても、京都に来る以外にもみんぱくも行きたかったし、久しぶりに山崎の蒸留所にも行きたかったし、新神戸竹中大工道具館も行きたかったし、上方、行きたい場所いろいろある。出張のついで、とかケチなことを言わずに、たまにはちゃんと来よう…。

まあそれはともかく、駅の地下で和菓子をちょっと買ってから地下鉄に乗りこみ、今出川へ。毎回、相国寺に向かおうとすると必ず同志社大学に出てしまう。そしてちょうど昼時で学生が溢れかえっていたんだけれど、女子大生が全体的に派手ですね。

まあそれはともかく(2回目)、相国寺承天閣美術館であります

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伊藤若冲展』は本日が初日。初日に見てきました。

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臨済宗相国寺派

基本的にすべて相国寺が持っているコレクションのよる展覧会。まず第一展示室の奥にはどどんと定位置に、上野から戻ったばかりの釈迦三尊像。そしてその周囲には、動植綵絵。もちろん、本物ではないのだけれど、原寸大コロタイプが30幅全部、展示されている。

この複製、便利堂が6年かけて制作した職人技、だそうで

便利堂最新ニュース » 伊藤若冲『動植綵絵』コロタイプ複製が京都・相国寺で7月より一般公開!

これがもう、本物と見まがうばかりの相当な出来の良さ。それが、あの、9年前、ここで行われた若冲

おそらくあの時の配置のままに並んでいるのだから、これはなかなかのプレミアムである。

続く第二展示室には、鹿苑寺大書院旧障壁画。これがどこにも貸し出しをしていないので(京博に貸し出してた竹図もちゃんと戻って来ている)、50面全部をまとめてみることができる。改めてその仕事っぷりをじっくり。そして軸も15幅あまり、ユーモラスな水墨画を中心にしているので、釈迦三尊像や障壁画での緊張感がほぐされる。

そしてですね、なんと言っても特筆すべきは、この作品の充実ぶりも勿論ながら、展示室内に 10人もおらずに空いている!ということ。釈迦三尊像もほとんど一人占めして、目の前の置かれた椅子に座って、ゆっくりと向き合っていたのでした。5か月間あって、徐々に混むと思います。とにかく、鑑賞環境の良さで何倍も堪能できるので、なるべく空いているうちに行ったほしいのでした。

満足してお寺を出て、昼飯は天下一品の今出川店。こってりとチャーハンのセット

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地下鉄を四条烏丸で乗り換えて、東山まで。ちょっと歩いていても汗が噴き出してきますね、暑い

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さて、次は、細見美術館であります

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こちらの『伊藤若冲-京に生きた画家-』もはじまったばかりなのだけれど、会場入り口に大きく「動植綵絵は出品しておりません。東京都美術館の巡回展ではありません」と書かれている。聞かれたり、あとから無いじゃないか!と言われたりするのだろうなあ、大変だ。

生誕300年記念 伊藤若冲 ─京に生きた画家─ | 開催中の展覧会 - 京都 細見美術館

この若冲展、若冲作品は20点強ですが、さすが細見、なバラエティに富んだラインナップのコレクション。最初の部屋は鶏尽くし、次の部屋も佳品良品ぞろい。盆踊りしているような踏歌図なんか、ほんと楽しい。展示室のキャパもあってコンパクトだし、会場内はそれなりに混雑しているけれど、濃密で良い若冲展なのでした。

そして改めてじっくり見ていると、若冲が四十前後で描いた作品と、八十すぎてから描いた作品を比べると、歳とともに肩の力が抜けて…みたいことがまったく無い。若い時の方が遊びが多く、歳 とるとど真ん中直球勝負なんだよね。若旦那的な洒脱さと、信仰に次第に帰依していった晩年、みたいな対比をして良いものなのかな、なんて思っていたのでした。

京都はこのあとも、生誕300年記念で若冲展が続きます。特に、細見が終わったにはじまる10月からの京都市美術館は本気度高いらしい

京都市美術館 > 展覧会案内 >伊藤若冲生誕300年記念 若冲の真実 展(仮称)

その後、12月からはじまる京都国立博物館の特集も、数はそれほど多くないけれど、大物が出ますよ

特集陳列 生誕300年 伊藤若冲 | 京都国立博物館 | Kyoto National Museum

さて、そろそろ帰らねば。三条河原町まで歩いて進々堂でパンを買って、河原町駅から阪急電車南茨木、モノレールに乗り換えて伊丹空港へ。羽田の混雑で離陸が遅れたけれど、空の上からのうろこ雲?いわし雲?が見事

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お、富士山、よく見えますね

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羽田からいったん帰宅して荷物を整理して着替えて、横浜へ。喫茶へそまがりの小波食堂でおいしいごはんをいただきまして

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のんびりした週末を過ごしたのでした

在華坊(@zaikabou)/2016年07月01日 - Twilog