読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

東京シティビュー『空想脅威展』と、国立新美術館『改組第3回 日展』

土曜日、よい天気。週後半の体調不良も概ね回復。午前中は部屋掃除と洗濯と布団干しなどに精を出す。

午後から出かけて、浜松町で寄ったカレー屋は、以前は土日にミールスやっていたらしいけれど行ったらカレーしか無かった。オフィス街であまり出なかったのかな。大江戸線に乗って六本木へ。

六本木ヒルズ東京シティビュー(展望台)で開催中の『空想脅威展』を見る。

空想脅威展|イベント&スケジュール|東京シティビュー

都市を襲う空想上の脅威、ゴジラとかガメラとかウルトラ怪獣とかをテーマにした展覧会なんですが

f:id:zaikabou:20161115070235j:plain

やはり目を惹くのが森ビル制作の、1/1000の東京ジオラマ。

f:id:zaikabou:20161115070236j:plain

2003年の六本木ヒルズが開業してから、森美術館がオープンして開館記念展『ハピネス』展が開催されるまで、少しタイムラグがありまして。そのタイムラグの間に行なわれていたのが、森ビルはこうやって東京を高層都市にしていくんじゃーい!という感じでぶち上げた『世界都市展』だったのですね

六本木ヒルズ「世界都市展」レポート

そこで披露されたのが、東京を1/1000で再現した巨大ジオラマ。地面の高低差をきっちり作りこみ、衛星写真による建物の姿をテクスチャとして貼り込んだ建物模型を細部まで作りこんだ巨大ジオラマに、当時度肝を抜かれたものです。

あのころの森ビルはほんとにイケイケだったよね…坂本龍一にテーマ曲作らせたりさ。村上隆デザインのロクロク星人作らせたりさ。ロクロク星人、今でも『しゃちょう』とかはいるけど、社長の奥さんの名前を取った首長竜の『よしこ』はどうなったんだろう

ƒƒNƒƒN¯l‚Ì‚²Ð‰î - ROKUROKUSEIJIN.com

その後、一時的に六本木ヒルズ50階にあった『森都市未来研究所』でも公開されたり(六本木ヒルズって開業以来の13年間の間でも細かいリニューアルを相当してまして、とくに50階から屋上にかけての使い方の変遷については、相当通い詰めているので、わりと憶えてますよ。最初は52階から53階の吹き抜けにハイジュエリーショップがあったりしたよね?)

いろんな機会で、時々一般の目に触れるこの巨大ジオラマは、東京の街が造り変わるたびにきっちりアップデートが行なわれていまして。今回も、渋谷のビルが最終形態になっていたり、国立競技場が建て換わっていたりを確認したのでした。

f:id:zaikabou:20161115070232j:plain

f:id:zaikabou:20161115070233j:plain

国立競技場に襲い掛かるガメラは虚構だけど、新宿の東宝の上に載ってるゴジラの頭は現実の虚構だ

f:id:zaikabou:20161115070234j:plain

また、押井守監修の『東京スキャナー』の上映も行なわれていました。わたしこれも好きでなあ、DVD持ってるよ。世界都市展で同時に上映された『東京静脈』と一緒に。これ見たのが、その後の、わたしの、都市河川好きに繋がっているのだよな 

久しぶりに懐かしい、楽しいものも見られて満足したのでした。お天気が良いので、屋上、スカイデッキにも上って模型で見た街の実物を俯瞰。

f:id:zaikabou:20161115070237j:plain

この屋上も、一旦閉鎖して再オープンしたりしてましたね 

六本木ヒルズは屋上からの眺めが素晴らしいので、是非。

f:id:zaikabou:20161115070238j:plain

まあ、展望台とか美術館の入館料に+500円だから、ちょっとお高いのだけどな。わたしは会員になっているのでいつでも入れるんですが。こういうのもあって、何度も来るならお得ですよ

森美術館|年間パスポート

3階まで降りてきて、ショップで焼き物見て、六本木ヒルズをあとにして、乃木坂方面へ。国立新美術館で、改組第3回日展を見る。

f:id:zaikabou:20161115070239j:plain

今回の最大の変化点は、8割以上あった彫刻コーナーの裸婦が、7割程度まで減っていたことである。何があった、日展。その他は、日本画と洋画と工芸と書道の印象は特に変化無しでした。ちゃんと長官イルカがあったことと、前回は無くて心配した、坂本幸重さんの聖教新聞の上に鮭、が今回はあって良かったこと、が僥倖でしょうか。

そうそう、彫刻で、全高4~5mくらいある豊臣秀吉像があって、あれはどこか、引き取り手は決まっているだろうか。保管しておくのが大変そう。

その他の日展についての感想は、以前のものをお読みください。 

しかし、なんでこう、日展は毎回変わらないのだろう…と不思議に思うんですけれど、日展で毎回、裸婦の彫刻を作っている人も、日展以外では脱力系の動物を彫っていたり、さまざまなわけです。どこに飾ったらいいのかわからない工芸の陶磁の大作を作っている人も、普段はグッと惹かれるような日用遣いできるような器を作っていたりするわけです。

日本画や洋画も、日展になると具象で時事性皆無の毎年代わり映えのしない大作を描いている人も、普段は、何かアヴァンギャルドなものを描いているのかもしれない。知らないけど。少なくともあのサイズでいつも描いてたら売れないからもっと扱いやすいサイズのものも描いてるわけだよね…。

だからもう、何か、長く続く公募展としての日展の抗いがたい磁場というか、引力というか、呪縛というか、そういうのがやはりあるのだろうな、日展を見ずに何かモノを言うのもイカンし、さらに、日展だけみて何か言ってもいかんのだろうな、ということを改めて思うわけでした。

f:id:zaikabou:20161115070240j:plain

すっかり暗くなって、国立新美術館を出て、まだお腹も空かないのでぶらぶらお散歩。飯倉片町を過ぎて、ブリジストン美術館の分室はここにあるのか、と確認し、そのまま東京タワーまで。

f:id:zaikabou:20161115070241j:plain

このお散歩コースは、東日本大震災の日と逆のコースだね。 

今日の東京タワーの色は何を表現しているのだろう。

f:id:zaikabou:20161115070242j:plain

東京タワーの周辺に来ると、外国人観光客がとても多いね。ワンピースのイベントをやっていて、イマイチシマリの無い演出のスノードームを眺めたり

f:id:zaikabou:20161115070243j:plain

東京タワーの相変わらずなお土産屋も覗いて、ぶらぶら。

f:id:zaikabou:20161115070244j:plain

そのまま、増上寺を通り抜けて浜松町まで歩いて、晩飯は横浜ポルタのまぐろ善で済ませたのでした。 

在華坊(@zaikabou)/2016年11月12日 - Twilog