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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

国立博物館の会員制度変更は、一部のマニア以外にはそれほど改悪では無いかも、という話

東京国立博物館のパスポートは非常にお得なパスポートで、これまでも1年に1冊以上購入して愛用していました。このパスポートの制度が、来年度から相当変わるようです。以下、今年度と、来年度をまとめています。(このほかの細かい特典については省いています)

 

【2017年3月31日まで販売】

 ■ 東京国立博物館ベーシック

  ・価格:一般1,500円、29歳以下1,100円、学生900円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京に何度でも入場可

  ・特別展:特典なし

 

 ■ 東京国立博物館パスポート

  ・価格:一般4,100円、29歳以下3,000円、学生2,500円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:東京・京都・奈良・九州のいずれか、合計6回入場可(各特別展1回まで)

 

 ■ 東京国立博物館友の会

  ・価格:10,300円(継続の場合9,800円)

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可+東京招待券5枚

  ・特別展:4館共通観覧券6枚+東京のみ観覧券6枚

 

  ■ 京都国立博物館パスポート

  ・価格:一般3,100円、学生2,100円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:東京・京都・奈良・九州のいずれか、合計6回入場可(各特別展1回まで)

       但し、東京・九州は合計2回まで

 

 ■ 奈良国立博物館パスポート

  ・価格:一般3,100円、学生2,100円(このほか、家族6,200円あり)

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:東京・京都・奈良・九州のいずれか、合計6回入場可(各特別展1回まで)

       但し、東京・九州は合計2回まで

 

 ■ 九州国立博物館パスポート

  ・価格:一般3,100円、学生2,100円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:東京・京都・奈良・九州のいずれか、合計6回入場可(各特別展1回まで)

       但し、東京・京都・奈良は合計2回まで

 

【2017年4月1日から販売】

  ■ 各館共通 国立博物館メンバーズパス

  ・価格:一般2,000円、学生1,000円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:団体料金で入場可

 

 ■ 東京国立博物館メンバーズプレミアムパス

  ・価格:一般5,000円、学生3,500円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:団体料金で入場可+東京の特別展入場券4枚

 

■ 東京国立博物館友の会

  ・価格:8,000円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可

  ・特別展:団体料金で入場可+東京の特別展入場券6枚

 

 ■ 奈良国立博物館プレミアムパス(このほか、家族10,000円あり)

  ・価格:一般5,000円、学生3,000円

  ・有効期限:1年間

  ・平常展:東京・京都・奈良・九州に何度でも入場可、奈良は同伴者1名可

  ・特別展:団体料金で入場可+奈良の特別展は各展覧会2回ずつ入場可

  

【どう変わるのか】

 ご覧の通りで、基本的に大幅な値上げとなります。特に展覧会好きに利用者が多いと思われる「東京国立博物館パスポート」と「東京国立博物館メンバーズプレミアムパス」の一般で比べると、

 

 ・価格:4,100円→5,000円

 ・特別展:4館合計6回入場可能→東京のみ4回入場可能

 

となります。大幅な値上げ…。ただし、デメリットばかりでなく、メリットもあります。それは、これまでは各展覧会1回ずつ、本人のみという制限があったところが、今後は「特別展無料観覧券4枚」になるところ。

一部の美術館博物館マニア以外は、おそらく、東京で購入したパスポートで、京都や奈良や九州の特別展は、鑑賞していないのではないでしょうか。そして東京だけで使うとなると、そもそも6回も別々の特別展を見る、ということはハードルが高い。興味の無い特別展も多いと思います。他の館の場合、そもそも6回も無い、という問題も。

パスポートを買っても、1年以内に6回分の権利を行使しきれない人が多かったのではないか、と推察されるのです。

一方で今回の制度の場合、特別展無料観覧券はだれでも何回でも利用できます。気に入った展覧会に何回も入場したり、あるいは複数人で入場するという使い方をするならば、メンバーズパスとの差額3,000円で特別展の観覧券が4枚入手できることになり、じゅうぶんお得な使い方ができる。

奈良のプレミアムパスも、奈良に住んで奈良博によく通う人にとっては、割合お得な変更になるかもしれない。

 

つまり、結論から言うと、今回の改変は、全国を旅して、大抵は一人で美術館博物館に行きまくる一部のマニア(自分含む)にとっては大幅な改悪だが、一般の人にとってはそうでもないかも、という結論になるのでした。

 

追記:「超マニアしか使わない東博友の会にも触れて欲しい」とありましたので、比較を追加しました。

 これは確かに…9,800円で特別展観覧券が共通6枚+東京6枚から、8,000円で東京6枚に変更されるので、大幅な改悪ですね…。年に2冊パスポートを買うレベルの超マニアにはさらに打撃の大きい制度変更なのでした…。

 

さらに追記:関西にお住いの方には影響が大きい、というお話をいただきました

たしかに、これは大幅なサービスダウンと言えそう。また、東京にお住まいの方からも、予想以上に、京都や奈良に行くときに使っているよ!という声もいただいています。

 

 ※制度変更についてのリンクは以下で(九州はまだ公式発表がありません)

http://www.tnm.jp/modules/r_db/index.php?controller=list&t=news

http://www.kyohaku.go.jp/jp/oshirase/post_117.html

http://www.narahaku.go.jp/news/05.html