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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

京都へ。自転車で修学院離宮からの京都めぐり

京都に行くことにする。最近、関西方面へは、出張ついででしか遊びに来ていたなかったので、たまにはちゃんと遊びに行こうと。珍しく、旅行代理店のツアーである。JR東海ツアーズで、大徳寺の特別公開を組み込んだツアーが売られていたので、それで行くことにした

1泊2日なので、他にもいろいろ見て回れる。行き当たりばったりで良いと思っていたのだけれど、旅の間近になって、そうだ、桂離宮はいつか見たいと思っていたのだ…と思い出し。

しかしさすが冬とはいっても、週末の桂離宮、10日前に予約は取れない。仙洞御所と修学院離宮は空いていたので、修学院離宮の予約は済ませた。

京都に行くからには、少しは京都らしいものも食べたい。最近は『遊亀』くらいしか京都の店に言っていない。友達から、いちどは、と薦められて、瓢亭に行くことにした。

行くことにしたと言っても、まともに晩飯を食いに行ったら最低3万、酒飲んで5万である。それはそれでも良いけれど今回はそこまでの気負いは無い。朝の8時から別館で食べられる鶉がゆが4500円なので、それを薦められたのだ。で、予約をした。

いろいろ食い物にうるさいように振舞っている自分だが、ミシュランの星付きの店にはとんと縁が無い。

だから、今回は朝飯ではあるけれど、ミシュランで3つ星のお店というのは、それはそれで楽しみであるのです。

京都に着いてからの移動手段は、今回も自転車にすることにした。いつも平日の夜勤明けとかに利用しているから予約をしていかないけれど、今回は週末なので、いちおう、予約を入れる。新横浜発6時の新幹線で行くので、京都着は8時。大抵のレンタサイクルは9時からで、8時から利用できるところがあまり無い。探した結果、このレンタサイクル

朝の6時半から借りられるオプションサービスがあるとのことなので、これも予約した。いちおう、出来る範囲での準備は万全。しかし、心配なのはお天気。

しばらく前から雪が降りそう…という話にはなっていたのだが、日にちが迫るに従って、大寒波!大雪!みたいな脅しである。しかしこればかりは天に任せるしかないし、仕方の無いものはすなわち仕方が無いので、自転車は危なそうだったら当日キャンセルしましょうという話にして、とにかく、出かけることにした。

2月11日、5時15分出発。新横浜駅始発の新幹線はこれだけ、の6時発ひかりに乗り込もうとすると、米原付近積雪と降雪のため、京都着は30~35分遅れますといきなり出鼻をくじかれる。ほんとうは京都で朝飯にしようと思ったのだけれど、その余裕は無さそうなので、シウマイ弁当を購入して乗車。名古屋駅ですでに雪になり、岐阜羽島を越えたあたりから、ここどこ??みたいな窓の外の風景。すごい

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しかし、琵琶湖湖畔を西に進むと、積雪はあるものの徐々に晴れてきて、京都駅に着いたときには、少なくとも自転車で道路を走る分にはまったく問題ないな!という状態になっていた。

京都駅で降りると、なんと本日は阿含の星まつりであると。PL花火大会、天理教の大祭と並ぶ、関西三大新興宗教イベントのひとつではないですか。異論は大いに認めるけど。もちろん、そちらには行かず、八条口のホテルに荷物を預けて、さっそく自転車を借りる。

新幹線が遅れたので、早朝オプションは結局利用せずで、9時ちょうどからの自転車レンタル。修学院離宮に行きますといったら、なかなか遠いですね、何時の予約ですか、10時です、えっ、それはかなり頑張らないと…、いえいえ大丈夫です、普通なら結構大変ですがこの2人なら大丈夫です、と漕ぎ出す。京都駅付近は道にまったく雪は無いのだけれど、北に向かうに従って道の端に、やや凍結した雪が。慎重に10km以上漕いで、50分ほどかかってなんとか修学院離宮に到着。まわりは寒そうにしているのに、我々だけ大汗ですよ。

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修学院離宮後水尾上皇のときに造営された離宮であり、なにしろ広いので、案内の人に連れられて比較的あわただしくめぐっても、1時間半くらいかかる。

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この日の修学院離宮はどこもここも雪景色で、

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松の木はまるで狩野派の絵のようにぼってり雪をかぶっていて、珍しい、良いものを見られたのだった。

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敷地内には田畑が広がっていて、そもそも、田園風景も含めての離宮なのであるけれど、家を建てられても困るということで、現在は宮内庁が買い上げの上、もとからの持ち主に耕作をしてもらっているのだとか。修学院離宮産のブランド作物ですねえ。

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修学院離宮、当日受付もあるようで。というか、桂離宮も、仙洞御所も、当日受付枠が出来たのだね。事前の予約ができなくても、桂離宮、こんど、行ってみることにしようかな。

修学院離宮を後にして、天下一品の本店を横目に南下、銀閣寺に程近い店で飯を食おうと思ったら予約でいっぱいと。ぬかったなあ。飯は追々…ということにして、哲学の道を南に進んで次なる目的地の知恩院に向かっていると、南禅寺の前に出る。ここもせっかくだから見ていきましょ、と。南禅寺も何度か来ているけど、ここも好きですねえ。冬はゆっくり庭園を眺めるのに向かないけどね。

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南禅寺境内、琵琶湖疏水水路閣のあたりから、蹴上に抜けることもできるんですね。今は工事中で行き止まりになっていましたけれども。

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南禅寺をあとにして、知恩院へ。しかし、知恩院は駐輪場が無い。青蓮院門跡も見るから…ということで停めさせてもらい、まずは知恩院、京の冬の旅で17年ぶり公開の大方丈・小方丈・方丈庭園を見せてもらう。大方丈の案内のお姉さん、あわただしい感じのご案内であった。

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それにしても、工事中のこれが、体育館みたいですごい

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青蓮院門跡では、庭を眺めてしばらくのんびり。

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しかしアレですね、真冬に、自転車で京都の寺社をめぐるというのは、暖まる時間がまったく無くて、ずっと寒くて、なかなか辛いものがありますね。ちょっと考え物だと思います…。

さすがにおなかが減ったので、このあたりで遅い昼ごはん。駐輪場に自転車を預けて、若者で大混雑の新京極をぶらぶら歩き、乙羽へ。

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新京極の通りの賑わいとは無縁のよい雰囲気の店で、しかも、とても空いていた。錦糸卵の下に穴子とか山盛りのむしずし、おいしゅうございました。

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京都名物なのかな、蒸し寿司って。とにかくなにより、あったかいお茶と寿司がこんなに嬉しいものだとは。

腹具合も体の具合も落ち着いて、鴨川を渡り

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花見小路を通り抜けて、次に京都国立博物館へ。企画展はやっていないけれど、コレクション展はもちろんの充実ぶり。富士山の絵を集めた小企画と、香道の道具を集めた小企画が、とても良かったですね。

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で、京都国立博物館は17時まで、清水寺は18時まで…と思って博物館を優先させたのだけれど、なんとこの日、土曜日で博物館は20時までだったのだな…清水寺に先に行って、のんびり博物館でも良かった、博物館が1時間で駆け足になってしまった。でも、おかげで、たどり着いた清水寺で、きれいな夕焼けが見られたから、よしとしましょう。

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清水寺なんてしばらく来ていなかったけれど、本当に観光客が多くて、そうか、みんな、外国人もここには来るのですね。レンタルの着物で歩いている人の季節感の無い柄にちょっと苦笑いしつつ、もうすぐ工事に入ってしまうので、この光景ともしばらくお別れの清水寺を見ていたのでした。

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もう日も暮れた。

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自転車で新・都ホテルに向かい。自転車をホテルの駐輪場に預けて(結局、30kmくらいは走ったかな)一旦部屋に落ち着く。ホテルには阿含の星まつり帰りの山伏装束の人が大勢。さて、晩飯。わがままを言って、わざわざ地下鉄に乗って、祇園の遊亀に来たのだけれど…なんと、そうか、今日は土曜日だけれど、同時に祝日であった。祝日はお休みなのであった…。なんたること…。

それならば、花見小路の橙、最近は夜もお安くやっていたような記憶が…と調べたら、なんと閉店している!うわぁ。山村文男さん、だいぶ高齢だったから、お加減がよろしくないのだろうか。ショック。

しばし呆然と考えて、それならば、あえて日本食には拘らず、となり、前々から気になっていた店に行くことに。鴨川沿いに建つ東華飯店。あのレトロ建築、通るたびに気になっていたのだ。

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手動操作のエレベータに乗り、4階に通されて

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鴨川を眺めながら食べる中華は、正しくおいしい北京料理だった。非常にクオリティが高く、原材料に比例して値段が上がり、ボリュームたっぷりで、春巻きなどにオリジナリティも感じられる。よいお店です。

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すっかり腹くちくなり、祇園のあたりをぶらりぶらりと歩き、

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月を見上げ、八坂さんに御参りし

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タクシーでホテルに戻る。そんな、京の1日でありました。

在華坊(@zaikabou)/2017年02月11日 - Twilog