日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

村上で鮭を食べ、酒田で寿司を食べる旅

朝、目覚めたら5時。うっわー、5時に家を出る予定だったのに!慌てて身支度も整えず5時4分に家を出て、最寄り駅まで走り、横浜から東海道線に乗る。腕時計を忘れただけだったので上々。

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5時52分東京駅着、6時前というのに、スキー客などで大いに賑わっている。朝飯を調達して6時8分の上越新幹線「とき」に乗車、指定席は満員、自由席は8割以上という感じから、大宮を過ぎるころにはデッキが満員電車のようになっていた。

写真がボケてるのはプライバシーへの配慮ではなく、iPhoneが壊れてピントが合わんのです。ボケボケな写真ですみません

今日明日と配偶者が(こういう場でなんと書くべきかいまだに慣れない…)別件で旅行なので、こちらはこちらで一人で旅に出るというわけ。毎年同じ時期に似たようなイベントが発生していて、私は去年は多治見名古屋浜松静岡、一昨年は松江出雲に出掛けていた 

 


 さて今年はどこへ…と思案。47都道府県で唯一行ったことがない宮崎にしようか、焼き物巡りで伊万里あたりに行こうか、東海道か伊勢参詣筋の旧宿場町の宿に泊まりつつ佐久島にも行ってみようか、暖かい東京都の離島にまた行こうか…。で、結局、一度行ってみたかった村上で鮭を食べようとなり、そうすると、酒田にも足を延ばしたい。酒田は寿司の美味さに感動した土地だが、Takiさんの記事を読んでいるうちに、さらにもりもりと意欲が高まってくる

そんなわけで、村上の昼飯と酒田の晩飯を予約し、酒田の宿を確保し、週末パスを買い、あとは適当にやっていきましょう、という1泊2日の旅に出たわけ。

ちなみに週末パス、JR東日本南東北以南が土日で乗り放題になる切符で、特急券を追加すれば特急にも乗れるのが青春18きっぷと大きく違うところで、さらにほくほく線など、一部の民鉄3セクにも乗れる切符。横浜から酒田まで行くだけで8420円かかるのに、週末パスの値段が8730円で、なんかバグっているとしか思えない。お得です。 

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話を戻し。混雑した新幹線車内は、越後湯沢、浦佐でそれぞれ大勢降りて(浦佐で人がたくさん降りるというのはスキーシーズンならでは)空いてくる。起きて4分で家を飛び出てきたので、洗面でひげをそり、歯を磨き、整髪して、新潟駅下車。

新潟駅は昨年の2018年4月15日に駅舎の大規模改修が一部完成し、新幹線の11番線と在来線の5番線が対面で乗り換えられるようになった。今日乗り換えるいなほ1号もまさにそのように乗り換え可能な列車で、乗り換え改札だけくぐれば平面で乗車可能でこれはらくちん。左右両方の扉が開いている新幹線も新鮮。

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いなほは40分ほど走り、村上駅に到着。まだ昼飯までは2時間近くあるので、駅から市役所方面にぶらぶらと歩く。

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古い建物の並ぶ街並みで、最初に入ったのが創業天保10年の老舗『常盤園』というお茶の店。

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村上で有名なものと言えば、鮭、茶、塗り物、いずれも江戸時代以来・以前からの名物。お茶は江戸時代に栽培を奨励し、日本の北限のお茶となった。今はもっと北でも作ってるみたいだけれど。煎茶以外に紅茶や烏龍茶も作っていて、烏龍茶買いました。

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ちなみにこの烏龍茶、帰宅してから飲んでみたら、甘くてやさしい味わいで、烏龍茶なのか…?ちょっと紅茶とほうじ茶を混ぜた何かっぽい?みたいな味ですが、なかなかでした。今後にさらに期待。

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店の裏側に茶畑があって、すっかり雪をかぶっていたり、ハウスに覆われていたり。ハウスは雪除けで、冬の間だけするんですよ、とのこと。

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さらにもう一軒、『九重園』へも。ここもお茶の老舗。270年前の建物を中まで見せてくれたんだけど、角さんの写真が掛かっていてさすが新潟。

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となりの建物も買って、カフェにしているそうです

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とにかく大変丁寧に案内してくれて、お茶と和三盆までいただいてしまって、

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そんなに買ってないのに節分の福豆茶までいただいて、恐縮してしまうほどだった。

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道筋のいろんな店を眺めながらてくてく。市役所の脇では、2と7の付く日にたつ朝市、六斎市が。

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塩引き鮭売ってるのはさすが村上。ハタハタもあるな。漬物にも惹かれる。おばあさんが売っている落花生、地もぐり豆とあって、これはなんですかと聞いたら落花生ですとのお答え、このあたりだと落花生のことを地もぐり豆と言うんですね。自分ちで育ててるという落花生を買いました。

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 さらにもう少し。村上名物堆朱のお店へ。茶托が代表的な商品らしいけど、お値段も5つ揃うと3万くらいからとなかなかお高い。箸がなかなかよい感じだったので購入。しかし、夫婦箸、夫婦椀、夫婦茶碗とか見るたび思うけど、もう大きさ変えなくてもいいんじゃないですかね…。とっさに夫婦箸買ってしまったけど、デザイン違いで黒いの2つ買えばよかったな、とあとから思った。

そしてお次は「千年鮭きっかわ」ここです、ここに来たかったのです。

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JR東日本の、吉永小百合がこの前に立ってるポスターもありましたね。

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塩引き鮭の聖地。そして、村上の鮭の加工品をいくつも作っている。

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店の奥には加工場があり、天井から無数の塩引きが吊るされておりました。中で流されていた紹介ビデオもなかなかスタイリッシュなつくり。

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で、この店の鮭を気軽に食べらるのが「井筒屋」というお店。

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松尾芭蕉も宿泊した宿を改装して店舗にしてある。なぜか仏壇の目の前の座先に通されて。

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本日は18品コース4900円というのにしたんだけれど、コースは1950円からありますね。まず出てくる生ハムの手毬寿司に酒浸し。

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この酒びたしが、1年熟成の旨味があふれていて美味い。そこに珍味5品、心臓(どんびこ)、胃袋、白子、肝臓、そしてメフン、腎臓の塩辛があらわれる。それぞれ異なる食感と味覚が楽しいんだけど、なんといってもメフンが!メフンが素晴らしい。かつて早稲田にあったアイヌ料理屋『レラ・チセ』で食べて以来、美味しいメフンに出会えていなかったけれど、久々の、いや、それ以上の、これだ!と叫びたくなる素晴らしいメフンだ。

で、あわあわしていると、どーんと土鍋が運ばれてくるんですよ…。

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事前に電話で11時に…と予約したら、お時間にあわせてごはん炊きますね、と嬉しいお言葉があったのだけれど、なるほどそういうことか!ごはんを蒸らして待つ間に、いや、間というものがない、酒びたしの皮と、塩引き鮭と、炭火が運ばれてくる。

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酒びたしの皮おどり焼き、その場で炙って歯ごたえも楽しく、そして、大本命塩引き鮭である。これもその場であぶって炙りたて。思いの外、塩分が強くなく、しかし旨味はあふれていて、うわぁ、美味いぞ、と、こう書くと落ち着いて味わってるみたいですが、塩引き鮭を炭火にくべたあたりで運ばれるお膳!処理が追いつかない!

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土鍋ごはんが蒸されるのを待つ間のごはんが一杯、ちゃんとあるのが嬉しいですね…。ではメンバーを紹介していきましょう。

一皿目は、左から、かぶと煮、焼漬、はらこの味噌漬。

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二皿目は、白子煮、生ハム、昆布巻。

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三皿目は、中骨煮、飯寿司、きそ。

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すべて村上の鮭。どれもこれも美味しいんだけれど、特に「きそ」が。2年熟成させた、なんだかよくわからないけれど、とても崇高で尊い味…。はじめての味の楽しさ。飯寿司の熟れ具合も良いし、かぶと煮のごた混ぜな旨味も良いし、とにかく、全部美味いのです…。

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ご飯も蒸しあがって土鍋オープン。新潟のこしひかりと言えば魚沼コシヒカリが有名だけれど、最近評価が高いのが、佐渡コシヒカリや岩船コシヒカリ。これはその岩船、関川村の生産者指定コシヒカリ。もっちもちの輝く白米のうまさよ

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さらに村上番茶とお出汁でお茶漬けにまでできる。

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お酒は村上の銘酒、〆張鶴の花

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食事の最後にはデザート代わりに甘酒もあって。料理は、どれもこれも鮭を余すことなく使った手間のかかった逸品揃いで、発酵の知恵もあちこちに生きていて、それはそれはしあわせな時間だった…ありがとうございます。

すっかり満腹になり、夜までにちゃんと腹が減るか若干心配になりながら、汽車まで1時間ちょっとあるのでぶらぶら。

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で、イヨボヤ会館というところに行ってみる。日本ではじめての鮭の博物館…とあって、あまり期待せず行ったら大変なところだった。

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鮭はその場で孵化させてるわ、三面川から分流させた、だ鮭の養殖用の人工河川、種川を覗ける広い広い地下空間はあるわ、

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鮭の猟法やら繁殖方法やら種別やら流通やら、展示内容は超充実だわで、わたしはびっくりしましたよ。

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村上は江戸時代に鮭の漁獲高が減って窮したことがあったんですが、三面川を30年がかりで改修して鮭繁殖のための種川という川を作り、人工孵化に乗り出して、漁獲高を安定、増大させているんですね。江戸時代の人は先見の明があったのだなぁ…。

とにかくこのイヨボヤ開館はおすすめ。時間があまりなく、駆け足になって後悔。村上、今回は〆張鶴の蔵元にも行っていないし、思っていたよりもずっと観光しがいのある街だった。新茶の季節、新酒の季節、鮭が採れる季節とかに、また来たいですね。

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 村上からまた「いなほ」に乗り、笹川流れのあたりの日本海の景色を眺めながら北上

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酒田に14:39到着。

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ごはんの時間まで街をぶらぶら。行ったことあるから今回は行かないけど、土門拳記念館はお勧め。

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自分は今回は「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」の大豪商本間家のゆかりを辿って

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本間美術館を覗いたあとで、本間家旧本邸に行ったらお休み。

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年末年始は長期休館するんですね…。本間家は二十万石相当の日本一の大金持ちだったそうで、北前船すごい!ではあるんだけれど、いろいろ伝記を読んでいると、当時の藩や諸々に膨大な献納をしながらどんどん規模の拡大し、戦後の農地解放も乗り切り、バブル崩壊も乗り切り、いまでも脈々と続いているらしいので、よほどしっかりした経営理念のあるお家なのでしょう。

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今でも現役のコメ倉庫の山居倉庫も眺めて、少し歩いてお腹もこなれてきた。しかし、酒田、ほんと飯も美味いしいいところなんですが、商店街とか寂れていてなあ

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再来週の寒鱈祭りはにぎわうのかな

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飯の前に酒田駅すぐ近くの「白鳥荘」に到着。ほんとうは以前も宿泊した最上屋旅館か、Takiさんおススメの若葉旅館にしたかったのだけれど、前日に探したからどちらも満員。Cunliffeさんおススメの白鳥荘にしたのだ。

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本寸法の駅前旅館という感じでワクワク 

で、荷物を置いて、やってきたのが「こい勢」である。

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わたくし、はじめてカウンターでまともに寿司食べたのが酒田で、あれは2000年か2001年だからまだ学生の頃か。とにかく美味くて感動したんだけれど、それが「鈴政」という店だった。以来、酒田に来ると鈴政であり。しかし今回、Takiさんが特におススメしているので、この「こい勢」にやってきた。結果としては大満足であって、それはゆっくりお話ししましょう。

17時半の予約で入り、カウンターの端、大将の仕事が脇から良く見える素敵な位置に陣取る。正月以来の大人数の宴会が入っているのでお待たせしたらすみませんね、いえいえ、ゆっくり楽しみますので、と、とりあえず生ビール。突き出しのヤリイカのゲソの醤油漬けがいきなり美味いぞ…

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握りの前に生ガキ2つ、よい。

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ビールはすぐに飲みほしてお酒行こう。お酒の品ぞろえもいいな!お値段が燗酒<純米<純米吟醸純米大吟醸大吟醸となっているところも正しい感じがあり

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載ってないのも含めて15種類くらいの銘柄をそろえているのが素敵…。とりあえず麓井の雄町で。あ、いいなこの酒…。複雑な味わい

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そして鱈の白子ポン酢でありますよ。なんか、滅茶苦茶でかい。なんだこのデカさは。

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後から聞いたところでは、ここのところ時化気味で漁がイマイチだったんだけれど、前日だかにたまたま鼠ヶ関で立派な鱈があがり、その白子がこれであると。この白子が実にうまい…

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続いて、ハタハタの湯上げ。湯上げというのは、はじめて食べたけど、あ、これはなんか、魚の味わいがじんわりきて、しみじみ美味いものなんだなぁ。紅葉おろしにつけると勿論美味しいけれど、何をせずに食べたときにダイレクトにくる魚の淡い味も良い。お酒はやまと桜の出羽燦々をいただきましょう。

で、これらをですね、写真に撮って奥さんに送るんですが、そうすると向こうからは京都で食べている大変美味しそうな懐石の写真が送られてきて、食べ物レスバトルみたいになってまして、とりあえずとにかく幸せであります。隣に運ばれてきたクチ細カレイの素揚げがおいしそうだが大きくて一人では躊躇するので、LINEの向こうから手伝ってほしい…

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このころになるとカウンターも満席になり、観光客、帰省中の人、地元の人、大将はそれぞれにゆったり楽しく会話しながら手早く仕事をしていて、お客さん同士の会話も次第に弾むようになって、とにかく雰囲気が良い。この店の人気は味だけじゃないのだな。

そしていよいよ握りへ。10カン3240円のお任せ握り、大将曰く、単品で頼もうとしていた人に、単品だと高くなるから、お任せの倍くらいになってしまうからお任せにしたほうがいいですよ、と、大変正直に言っているので、これはお任せを頼むべきなんでしょう、もちろん私もお任せで

初手のヤリイカから、ねっとり甘みがすごくて。お寿司は味付けてくれるのでそのまま食べる。一番人気という、のどぐろの炙り、肉厚で、お口の中に幸せが拡がってすごくて

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さらにソイが、旨味の塊みたいな、なんだこれ、すごくて、すごい。語彙が追いついてない!これ3000円なの…

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お酒、次貰おう。初孫の蔵「赤魔斬」をいただきます。すっきりしていて寿司にとても合うけれど、大将はもっと「面白い酒」が好きらしい。いいですね日本酒の好みも素晴らしいですね。

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海老の頭の味噌汁が、ちょっと驚く。わりと野趣あふれる味になりがちな海老の頭の味噌汁、こんなに上品にできるものなのか!このお店、寿司にしろつまみにしろ、素材が良くて豪快に美味い、というんじゃなくて、素材も比較的安価に手に入るだろうから良いものなのは間違いない、もちろんだけど、旨味の引き出し方がとても上手…魚もうまく寝かせてるんじゃないかな、そして味がいちいち、品が良いのである。うわー。

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続いては、ガサエビ、地域によって呼び名はいろいろみたいですね、北陸だとガスエビか。甘いけどとてもこれも品が良い。そして旬のサヨリ、こんな肉厚なサヨリ!これまた旨味がしっかり乗っていて。どれもこれも品の良さと旨味の強さがすごいよぉ…

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アジは、アジの新境地を感じる良さ。ふっくらというか、ねっとりというか、豊かな味がするのだ。

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そして、さっきのおかわり、もう一度出てくる鱈の白子ですが、いやー、軍艦巻きにするとまた魅力的だな!とろとろ。お隣のご家族のおばあちゃんが、白子が食べたかったの!良かった!ととても嬉しそうで、こちらまで嬉しくなる。

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お酒はまた麓井の雄町に戻り。お任せの締めは

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本まぐろ、ヒラメ、バフンウニ、大正義ジェットストリームアタック

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特に説明することはない。うまい。3000円のおまかせで出てくるネタではない…旨味地獄…ウニはおまかせの原価の半分を占めるかもと言っているぞ

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幸せな気分で、しかしまだまだもっと、もう少し行きましょう。中トロである。脂がのってますねー、じゃないのだ。甘みが!旨味が!ましましですね!な中トロなのだ。わっふー

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さらに追加、3カンお任せでお願いしますと言って出てきたみなさん。コハダ、いい仕事してるなー。

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車海老、蒸しエビって、こんなに美味いものなのか!

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どれもこれも、とにかく肉厚で。そしてフグの白子。うわー!なんだこれ!なんだこれ!なんだこれ…

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陶然として、お会計も思ったよりは安く(やはり単品だと結構高くなります)、幸せな気持ちで店を出る。また来ます。来るぞ。

しかし、寿司屋のカウンターに3時間も滞在したとはいえ(20分3万円のすきやばし次郎に3時間いたらどういうことになってしまうのか)、まだ20時半なんですよ。だからまだ行きます。はい、こちらは「井筒」です。

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カウンターに座って、メニューを眺めて、ああ!胃袋も肝臓も、ついでにお財布ももう2つくらい欲しい!と思うけれど、ないものは即ち仕方ない。ある範囲で楽しむのみです。

それにしても庄内の日本酒充実度、密度は改めて考えると異常だ。酒田だけで、初孫(砂潟、魔斬)、上喜元、菊勇、楯野川、麓井…遊佐に東北泉と杉勇、鶴岡にくどき上手、なんかおかしいでしょ。お酒を2杯いただきつつ、突き出しは魚のちょっとお酢も感じる煮物と、栗の甘露煮みたいなので美味しいし、塩納豆ばくだんは、酒田名物塩納豆を、山芋や刺身や漬物とまぜまぜして、ノリに巻くもので、これまた美味しいし。

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 名残惜しさもありつつ、サッと切り上げて、もう一軒行きましょう。今日、Twitterで教えてもらった店「WHISKY BANK」にて。宮城峡に続いて、酒田で生まれたカクテル「雪国」をもらいつつ、カウンターに座っていた教員の方とバーのマスターと、なんだかんだお喋りしていたら23時をまわっていた。

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幸せな酔い加減で…本日の酒量は生ビール1杯、日本酒5合強、ウィスキーにカクテルといたところでかね結構飲んだな…とにかく幸せな酔い加減で宿に戻り、お風呂にざんぶと浸かり、就寝したのでした。明日はどうしよう

在華坊(@zaikabou)/2019年01月12日 - Twilog