日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

小布施を遊覧する日曜日

小布施の宿で目覚めておはようございます。まだ5時過ぎだ。支度をして歩いて出掛ける。点在する果樹園を見ながら歩くこと30分近く。道々、お年寄りが、赤い何かに乗って爆走しているのをよく見るのですが

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Twitterで、あれはなんや…と呟いたところ、スピードスプレヤーという農薬散布機だと教えてもらえた。ありがとうございます。しかし、農薬散布機として本日みんな稼働しているわけではなさそうなので、純粋に足として使われているのかな。新手の農村暴走族かと思った。

たどり着いた「あけびの湯」は6時から朝ぶろをやっていて、朝なら500円でヤクルト付き。

【公式】長野県小布施温泉あけびの湯 宿泊・朝風呂・日帰り温泉(露天風呂)が楽しめる

ゆっくりお風呂に浸かり、あがって建物から眺めた山々

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時間は7時過ぎ。また歩いて宿に戻り、あさごはん。本日宿泊の『プチホテル ア・ラ・小布施』(以前はゲストハウス小布施という名前だった)は、蔵を改装したようなホテルで、観光案内所兼喫茶店兼受付みたいな場所であさごはんを食べることができた。新鮮な野菜とリンゴジュース美味しかったです。場所も街の真ん中で便利。

宿に荷物を置いて、お散歩

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街中を抜けて歩くこと30分近く、到着したのは小布施ワイナリー。

小布施ワイナリーのホームページ

Webページからもなかなか偏屈そうな感じが伝わってくるが、ここは知る人ぞ知る有名なワイナリー。小布施のぶどうを使った丁寧なワイン造りと、採算度外視しているのでは、くらいな日本酒で愛されているのです。

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中は撮影禁止。小布施で育てた葡萄を畑別にワインにするこだわりのワインは、パンフレットの解説を読んでも、かなり偏屈だな!という強い拘りを感じさせる。

ワインの有料試飲をステキな蔵で楽しみ、購入。完全趣味で採算度外視で造っているブランデーと、ラベルを使ったメモ帳も買いました。日本酒はここでの販売は無いので、特約店で買うしかないのですね。

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パンフレットには小布施にあるブドウ畑の地図も描かれていて、ドメイヌ・ソガ、まるで日本ではないような雰囲気。名入りのワインオープナーは、なぜか小布施ワイナリーのワインは開栓できないオプーナーだそうで、ご自由にお持ちくださいとあったのでもらってきた。

さらにまた、ぶらぶらお散歩。今日は歩きますよ

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街の中心地から、温泉は南東のはずれ、小布施ワイナリーは北西のはずれ、そして岩松院は北東のはずれ、といった位置関係になっている。で、その、岩松院

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北斎の天井画や、福島正則の霊廟や、痩せがえる負けるな一茶の池を見ましたよ。仁王様がゆるくてかわいい

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寺の前の茶店でだんごを食べて、南に下り、街の中心地に進路を変えて、オブセ牛乳…の工場は日曜日で休みだったので、近くの商業施設で牛乳を。美味しい

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で、そろそろよい時間になってきたので、昼ごはんにしましょう。小布施『地もの屋 響(ゆら)』へ。この店、先月、移転リニューアルオープンしたばかり。商業施設が並ぶ街の中心地から、ちょっと離れた住宅街の中へ。

小布施ワイナリーのサイトで、このワイナリーのワインを置くなら良い店だろうとあたりを付けて調べたら閉店していると出てきて、しかし念のためTwitterで検索してみたら、アカウントを発見し、移転先も見つかった、というわけ。

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ドリア風焼きカレー、オブセ牛乳を使ったグラタン共々美味いし、サラダの野菜がいちいち美味くて、こんなおいしい野菜をいつも食べられて小布施はいいなあ、と思ったのでした。クラフトビールも長野のものを揃えていて、良い感じだった。

昼ごはん後は、また歩いて、パティスリーロントへ。オーボンヴュータンで修業した人が里帰りして出した店ですね。名店です。

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小布施くらいの規模の街に、オーボンヴュータンみたいなお店が厳然と存在してるって、ちょっと凄いよね。よくぞこれだけの品揃えを常時… というような、ラインナップ。この日は母の日だから、特別品ぞろえが良かったのかもしれないけれど。買って帰って食べた洋菓子とはとてもおいしかった。

ようよう、街の中心地に戻り、桜井甘精堂本店前『茶蔵』の、モンブランソフトをいただきます。

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マロンソフトクリームの上に、栗の木テラスの美味しいモンブランそのものが盛り盛り乗ってる。これ、お店に、蛇口をひねればモンブランが出てくるマシンが備えられてるわけですよね…?欲しい…。

で、さて、昨日行ったカフェとか、この店とか、このあたりは桜井甘精堂の関係ですよね。自分はこれまで、小布施に来ると、市村家系、小布施堂関係の店ばかり行っていたのですね。町長さんも小布施堂関係者ですし 

zaikabou.hatenablog.com

 葛飾北斎を迎えた高井鴻山周辺も、枡一酒造も、例のカミングスさんでしたっけ、海外からきて杜氏になった人がいた、あれもだいだい市村家系。一方で、桜井甘精堂も、200年続く栗菓子の店で、洋菓子の店も出してて、小布施の栗で最初に菓子を作ったのは、桜井家のほうであるという。

小布施町内ではどのような派閥抗争があるのか、もう一軒、規模の大きい竹風堂との関係は。そんなことばかり行っていて怒られる。

甘いもので一休みしてから、次に高井鴻山記念館に向かう。二階が気持ちよすぎて、昼寝したい…

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さらに、桝一市村酒場で手盃酒。山廃仕込の白金をいただきます

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カウンターには外国人観光客が3人。欧米からの2人連れと、シンガポールあたり?から来たのかな、華人の人が英語で会話していた。

さらに歩いて、小布施のステキな図書館、まちとしょテラソへ。平屋で高い天井の開放感ある空間で、居心地よく過ごせる。

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男子トイレのベビーシートがトイレットペーパー置き場になっていた。

さらに、小布施駅に近い山屋天平堂へも。

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小布施には小布施堂、桜井甘精堂、竹風堂以外にも数多くの和菓子屋があり、それぞれにもちろん栗羊羹なども作っていて、それぞれの個性があるわけですが…。山屋天平堂は杏の扱いが素晴らしいのだ。以前、長野によく出張で来ていたころによく買っていた「杏ぐらっせ」がとてもうまい。小布施に来たら是非買っていただきたい。

街の中心地に戻り、預けておいた荷物を受け取りつつ、最後にもう一度、の、栗の木テラスの紅ほっぺタルト。このお店は店内広くてゆったりで、ケーキも紅茶も旨くて、しかも安い。

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小布施は全体的に飲食のレベルが高くて安くて、徒歩圏内に見所が集まっていて、街歩きは綺麗で楽しくて、文化的文脈も豊かで、混雑さえ避ければ、観光地として素晴らしい場所なのです。

小布施の知り合いに挨拶して、お土産までいただいてしまい、恐縮。さて、駅まで歩いて帰りましょう…なのだけれど、なんと、長野電鉄には珍しい人身事故で電車が遅れ気味、運休も出ている。ホームでのんびり待つしかないね 

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 ホームでは、外国人が2人に、日本人のガイドさんが1人。これから2人は湯田中温泉に向かうらしく、電車の乗せるまでのお見送りらしい。着物を着ていて、フリーでやってる感じの人だった。こういうガイドの仕事は結構需要があるのだろうな。先日、新潟でも、酒蔵を巡る外国人2人を案内しているガイドさんいましたね。

こちらもかなり遅れてきた列車に乗り、長野駅へ。とくに寄り道はせず、北陸新幹線に乗る。臨時列車で上野どまりだった。上野で乗り換えて、横浜まで。1泊2日、なかなか忙しいけれど、よい旅でありました。

在華坊(@zaikabou)/2019年05月12日 - Twilog