日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

「装いのチャイナタウンー華僑女性の服飾史」関連講演会へ

日曜日、住んでいるマンションの私道清掃があり、朝からおしごと。その後、懇親会がありいろいろ話を聞く。今は安いお家賃で借りているが、できたころは高級分譲住宅だったのだなあ。

途中で失礼して、横浜ユーラシア文化館主催『企画展「装いのチャイナタウンー華僑女性の服飾史」関連講演会』広岡今日子さん @shirlywang のお話は、日常着としての旗袍の誕生と変遷について、極めて面白く、かつ、示唆に富んだ話でワクワクしっぱなしの1時間超だった。もっと話を聞いていたかった!

特に、旗袍の誕生は女性の解放…男装の真似で精神の解放、楽で動きやすい服装で行動の解放、自由な服装で貞淑からの解放を象徴していたこと。それが時代の変遷で日常着から晴れ着、ブルジョアの象徴として文革で徹底排除され、香港にモードが移りボディコンシャスな女性性を強調する服になったこと…

日常着ではなくハレの場での服装になったことで、発展が止まり、バリエーションが乏しく、決まり事が増えていったこと…。着物にも通じる話ばかり。日常着として、体型をカバーできる、楽な服装としての旗袍の復権という、ヒロヲカさんの旗袍愛があちこちに感じられる、とにかく楽しいお話だったのです。

副館長の伊藤泉美さんのお話も、特に中華街における華僑の服飾について、中華街や華僑の人たちの歴史を辿りながら、今回の展覧会の輪郭がよくわかる内容。戦後は本土と切り離され、地域性も折衷された、独自の発展ぶりが面白い。着るものは即ち家族の歴史。今、自分が着てるものに歴史は宿るだろうか。

そして、改めて、横浜の歴史における、関東大震災第二次世界大戦の空襲という、二つの歴史的断絶の大きさよ。多くの人、物がそこで失われた。中国における文化大革命の断絶と合わせて、喪われるものの大きさ、しかしまた一方で、そこから新たに立ち上がるものの大きさも思うのだった。

展覧会の感想はこちらに 

zaikabou.hatenablog.com

大いに満足し、その後、展覧会も再訪して、中華街に寄って、調味料などお買い物。バスで横浜橋商店街に出て晩飯を食べて、帰宅し、お茶を飲みながら人に送るお茶を詰めていたのでした

在華坊(@zaikabou)/2019年06月09日 - Twilog