皆生温泉の宿で目覚めて朝風呂。誰もいないので写真を撮ってしまった
この宿、風呂は広いし部屋も広い。素敵な温泉旅館宿泊にカップルできたら古さにガッカリするだろうが、出張のついでに泊まれるならこんな素晴らしい宿は無い、安いし、朝飯はついているし…と思いながら食事処に行ったら、自分の部屋番号が書かれていなかった。朝食はつけなかったらしい。失敗
朝飯をコンビニで調達ついでに少し散歩しようかと宿を出る。皆生温泉って、そういえば…とぼんやり考えていて、そうだ、あれは、皆生温泉だった、と思いだす。徒歩数分のところに、それはあった
菊竹清訓の東光園である。そうだよ、ここに泊まれば良かったんだよ、と一瞬思ったが、調べてみたら結構高かったので、思いは一瞬で終わった。同じ菊竹清訓でも、佐渡グランドホテルとは違うのである
とりあえず、ホテルのまわりをぐるぐるしてみる。なるほどこれは異様である
しかし、素敵だ
別館もなかなか味があり、別館に明らかにやる気のない佐渡グランドホテルとは違うのだった
泊まらなかったがとりあえず満足することができた。そして目の前にラブホテルがあることを知れたことも満足だった
皆生温泉、ここ以外にもラブホテルがあるのだった
皆生温泉は米子市内だが、中心部からは数キロのところ、海に面している。温泉旅館も海沿いに並んでおり、散歩をしてもなかなか気持ちが良い
そしてここの海岸、以前は川の上流から流れ込む砂と波がせめぎあい、海岸線を形成していたが、その後、上流の産業の変化により砂が流れ込まなくなり、波に次第に侵食されるようになったそうな。で、護岸を作り、今は独特な海岸線が形成されるに至ったとのこと
海岸の松林から見るに、海から吹く風も強いのだろう。お散歩はこれくらいにして、さて、コンビニでめしでも調達しようか、あるいはこのまま米子の街に出てしまおうか、と歩いていたら、喫茶店を見かける
黄色いランプが回っているので、モーニングをやっているという印だろう。黄色いランプが回ってモーニングを知らせるのは中部圏の文化だと思っていたのだが、ここにもあるのか。
入ると先客はおらず、なるべく社会的距離をとって、窓際のソファー席に座る。朝飯ありますか、と問えば、パンだけだけどな、とのこと。で、やってきたのが、予想よりもはるかにしっかりした朝食だった
味噌汁の配置が謎だが…。待っている間に近所の人たちが次々に来て、コーヒーを飲んでいる。会話を漏れ聞こえていると、北九州の犯人、競馬場にいたらしい、などという老婆がおり、犯人とはなにかと思えば新型コロナウイルス陽性の人のことであった。
自分の席まで親切にごはんを運んでくれたその老婆、別に店の人ではないらしいのだが、なかなかよくしゃべるひとであり。去り際、マスクしたほうがいいで、兄ちゃん、大阪から来とらんな？などと問われるので、違いますよー、というのが精いっぱいだった。横浜から来たとは言えない雰囲気。この雰囲気で、この日記を書いている4月10日現在、鳥取県は感染者0をまだ守っているのだろう。
宿に戻って支度をして、バスに乗って鳥取駅へ。バスの中ではこれです、鳥取に来たからには
鳥取駅で空港行きのバスまでの時間をつぶす。こういう工作は、駅員さんの仕事なのだろうか
飛行機じゃなくてあれで帰りたいなあ
平日なのになんでこんなにのんびりしているのか、と言えば、新型コロナウイルスの影響で米子羽田便が減便されており、ちょうどよい時間の飛行機が欠航していたからなのである。やがて来たバスに乗って米子空港に出て、ラウンジでパソコン広げて仕事。昼前の便に乗り
米子の街や大山を眺めつつ
お昼ご飯は空港で買った鯖寿司。吾左衛門鮓、うまいな
ANAの機内番組で訪日客向け神奈川県観光ガイドを見ていた。紹介されたのは、鎌倉の長谷寺、横須賀のどぶ板通りでスカジャン、ネイビーバーガー、箱根の甘酒茶屋、福住楼、箱根細工、厚木の波多野商店の豚漬、横浜のカップヌードルミュージアム、であった
お休み中の夢の国が見えてきたので、そろそろ羽田
モノレールで天王洲に出て、お仕事。来週の善後策などやりとりもしていたらずいぶん遅くなり、帰宅して晩飯にした
MSCベリッシマの横浜～上海クルーズに両親を押し込む計画をして以来、新型コロナの影響で振り回されるクルーズ業界をずっと眺めていたのだが、この日、とうとう、ジャパネットクルーズもHISのチャータークルーズも、中止が正式に決定。中東から横浜までのロングクルーズが中止になり、その数日後だった。
これで、MSCベリッシマの次のスケジュールは、6月12日横浜発上海行き。上海への回航の間合いクルーズなのでこれだけ催行するメリットは薄いから、中止かな。むしろ、その後の上海発着クルーズがどうなるか。（その後、結局、中止になった）
