日毎に敵と懶惰に戦う

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土門拳記念館と酒田市美術館

駅からは100円のコミュニティバス『るんるんバス』に乗り、土門拳記念館へ。写真館の巨匠、土門拳は酒田に生まれた人で、この記念館は谷口吉生の設計によるもの。

水を前景にした美術館なので、豊田市美術館と似たような雰囲気…って、豊田の方は行った事がないのだけれど。




鳥海山を見通す高い青い空と相まって、とても静溢な空間が広がっていた。内部の展示は定期的に換わっていて、今回は古寺巡礼シリーズの仏像の写真や藤田嗣治のアトリエ風景など。仏像の写真は、彫りの痕まで見えるような写真を眺めていると、本当に仏像を見ている以上(というか、普通に仏像を眺めているだけでは得られないような)情報を与えてくれる。


それにしても、谷口吉生さんは空間の作り方が上手い、宗教建築なんかやるとビシッとはまるんじゃないかしらん。
さて、このあたり一帯は新しい文教地区として整備されていて、ほかに大学や美術館もある。少し歩いて坂道を登ると、酒田市美術館も。

こちらは池原義郎建築設計事務所で、BCS賞や公共建築賞を受賞。展示物は酒田出身の皆さんの作品でした。


建っている土地が高く、鳥海山の方面に開けているので、前の芝生からは鳥海山が一望できるのであった。

そらが高いなあ。暫し佇む。この前庭からの羨望を望むカフェもあった。再び、コミュニティバスに乗って市街へと。