日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

海を見に行く

9時過ぎに、東京都現代美術館に行こうかと家を出た。とびきりの良い天気だ。暖かい。室内にいるような日では無い。少ない日差しを貪欲に追いかける冬の北欧の人々のように、出来る限り日光に、紫外線に当たろう。だから、海を見に行くことにした。
いつもどおり自転車で、平戸桜木道路を西進し、国道1号線。横浜新道の無料区間はなぜ自転車を通してくれないのかと毎度毎度思いながら戸塚駅前を通過し、原宿交差点を越え、藤沢バイパスはなぜ自転車で通ることが出来るのかと毎度毎度思う。この高規格道路スピードが出過ぎて怖い。気がつくと平気で45km/hとか出てる。切通しを抜けたところで目の前に、超巨大な、望遠圧縮効果にしてもあまりにも巨大な富士山が見えて息を飲み、真っ青な空と真っ白な富士山を目にして、ああ、これだけ見ただけで、今日は出掛けてきた甲斐があったのだ、と思う。
辻堂、茅ヶ崎あたりからの東海道の松並木は好きだ

茅ヶ崎駅前から東海道線の反対側、これがうわさのサザン通りに抜けて、海。ここまで30kmくらい。天気は良く、暖かく、波が高い


この浜には釣り人と親子連れしかいない

海が白い


海を見ていれば誰も視界に入らない


海岸沿いのサイクリングロードを江の島方面に少し走ると波乗りのラッシュのようで、こんな日は波乗り日和なのだろうけれど、ずいぶんと混雑していて大丈夫かと思う。ゴマ粒のような波乗りが大勢

みなみな、自転車の脇にサーフボードを乗せるアタッチメントを取り付けており、サイクリングロードをあっち、こっちと、ポイントを求めて行き来している。

夕方まで海を見ていたい衝動にも駆られるけれど、あと4時間も5時間もこんなところにいては別の感情がいろいろと湧いてきそうで、早々に去ることにした。いろいろと、あたたかいうちに

鵠沼にあるブルーナデザインのモスバーガーの魅力に抗えず、もそもそと独り昼飯を食べて、また東に向かう。江の島を過ぎて腰越、小動、七里ガ浜、稲村ケ崎

おっさんローディーが、富士山と江の島を背景に自分の自転車を撮影していた。そして鎌倉。鶴岡八幡宮は正月の準備の真っ最中で、これが倒れてから最初の正月を迎えることになるのか

あとは何時もの通りの道なので、特に語るべきことも無い。北鎌倉から小袋谷、環状4号に出て鎌倉街道。環状3号に入ってサイクルベースあさひに少し寄り、屏風ヶ浦から国道16号で中村橋まで。磯村屋のおばちゃんが元気に営業していることを確認して安心し、野毛の切通しを抜けて横浜駅前、東口で血漿献血、107回目。ちょっと買い物をして、帰る。ちぇるる野毛もほどほどに浮かれていた


今日の走行距離は75km。やはり体がだいぶんなまっている。掃除洗濯を済ませ風呂に入り、晩飯はほうれん草としめじとベーコンのパスタ、そして浜マーケットの小島家で買ってきた唐揚げにした